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★マレーシアで最もエキサイティングなスポーツであるMotoGP

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マレーシアGPの観客動員数の多さはTV画面からも伝わってきますが、実は2009年以降ずっと観客動員数は伸びているのだとか。しかしその背景には、世界戦で活躍出来る地元ライダーを育てる育成プログラムという試みがありました。ちなみに今年の日本GPの3日間の観客動員数は88,472人で、2015年の85,403人から微増となっています。 f:id:teletele916:20161107114934p:plain

(Photo courtesy of michelin)

マレーシアGPの週末に、セパン・インターナショナル・サーキットはMotoGPのカレンダーにこの先5年残る事が確定した。この新たな合意は、セパンで増え続ける観客数を考えると不思議ではないだろう。決勝日の観客数は95,000人に達し、今年の週末合計の観客数は161,553人となった。

セパン・インターナショナルサーキット CEO

「マレーシアの若いライダーの成長プログラムを考えると、MotoGPの開催を続けるというのはとても重要なんです。まず、MotoGPはファンタスティックなスポーツであり続けています。大衆にアピールし興奮させるスポーツです。特にマレーシアにおいてはそうです。Moto3、Moto2、MotoGPと4-5時間に渡ってエキサイティングなレースが展開されるわけです。これがMotoGPを最もエキサイティングなスポーツにしている要因だと思いますね。」


第2にマレーシア人ライダーの活躍があります。彼らは今年は素晴らしい活躍をしています。カイルール・イダム・パウィはMoto3ではルーキーながら既に2勝しましたし、ハフィズ・シャーリンはMoto2でしっかりと活躍しています。また若きアダム・ノルディンは1年目に出来る限りの事しています。今年はまたハフィク・アズミがMoto3にワイルドカードで参戦し、ラムダン・ロスリもMoto2を走りました。マレーシア人ライダーが多く走っているということも、観客動員数が増えていることの理由でしょう。」


2000年にセパンの観客は僅かに30,184人であった。観客動員数は60,000人を下回り続け、2009年に大きく飛躍し、102,255人となった。それ以来セパンの観客動員数は毎年増え続けている。2009年に何が起きたのだろう?

この年はチームマレーシアが125ccクラスにワイルドカードエントリーをした年であり、若き地元ライダーであったズルファミ・カイルディン、エリー・イリアスが参戦した。セパン・インターナショナル・サーキットはそれ以来若手ライダーの育成プログラムを進め、Moto3ではフルタイムでチームを走らせている。


サーキット自体がこうしたことをする必要はないんです。サーキットの目的はサーキットの運営とイベントのプロモーターとしての役割ですからね。ただ誰かがこの仕事をやらないといけないと気づいたんです。というのもこうした育成プログラムなしには、お客さんも見に来てくれませんからね。今や観客動員数もだいぶ増えましたが、これは本当に重要なことなんです。私がここに来た2008年当時は、MotoGPをF1と同じくらい大きなイベントにしようと思っていたんです。今やF1とMotoGPの関係が逆転してしまいましたよ!MotoGPは本当に大きく成長し、F1はそうではありませんでした。」


今年はF1の開催スケジュールが10月に移り、MotoGPの開催の僅か数週間前という状況で、これはセパン・インターナショナル・サーキットを困らせた。


「我々のチームは、F1の開催から僅か3週間後にMotoGPを開催するということで、大きなチャレンジだと感じていました。肉体的に緊張し、精神的にも疲れていました。ただ決勝レースに90,000人ものお客さんが来場したことで、非常に価値あることをしたと感じました。来年何をするかについて既に話し始めています。来年は決勝レース日に100,000人の壁を超えたいと思います。我々はおよそ50,000のグランドスタンドシートも持ち、その他は通常のヒルスタンド型です。」


MotoGPのグランドスタンドチケットの価格は2日間で250リンギット(※約6,200円)となり、金曜日は無料だ。ただ、MotoGPの人気が高い一方で、F1とWSBKが2017年にマレーシアには戻ってこないのでは?という疑いがある。


ズルファミが今年はスーパースポーツクラスで2位となりました。ただ、MotoGPはあまりにも巨大なんです。マレーシア人はレース観戦にしても限られた予算しかありませんから、どれか1つを選ぶ必要があり、他の2つに関してはあまり理解していないようです。マレーシアにおいて、MotoGPはWSBKを考えられないほどに巨大なんですよ。」


今年セパンは再舗装という巨額の投資を行った、そしてパドックのビルは新しくなっている。それでは次は何だろうか?


「次のプロジェクトは1日単位でどうしていくのかということです。F1とMotoGPは年に1回しかありませんから、重要になってくるんです。ですから日常的な収益を得られる何かを探す必要があるんです。」

マレーシアGP 歴代動員数(3日間計)

2016年:161,553
2015年:150,563
2014年:130,925
2013年:126,917
2012年:125,816
2011年:111,385
2010年:105,555
2009年:102,255
2008年:50,152
2007年:44,807
2006年:56,437
2005年:56,160
2004年:46,318
2003年:39,699
2002年:34,060
2001年:30,184
2000年:32,375
1999年:65,000

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