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★MotoGP2016 カル・クラッチロー「今ホンダには3種類の異なるフレームがある」

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クラッチロー選手が1つのシャーシについてじっくりと作業を続けることの重要性、それがホンダ全体へのプラスとなるという事を深く語っています。こうしたLCRとホンダとの強い繋がり感じさせるコメントを読む限りだと、LCRが2018年にスズキのサテライトチームになるかもという噂の信憑性は低いかもしれません。 f:id:teletele916:20160923210316p:plain カル・クラッチローは来週のアラゴンテストにおいて、2017年型のRC213Vを試す。2017年型のエンジンは、ミサノでのテストにおいてファクトリーライダーの2人がテストを行っていた。HRCは既に別のシャーシを試しているLCRのクラッチローに、彼のフィードバックをよこすように要請した形だ。

「試してみますよ。彼らのためテストをするためにここにいるんですから。今年はひたすら彼らのためにテストをしますよ。他の連中とは同じ日にはテストしません。他のホンダのライダーのために比較テストをするんです。そうすれば彼らは時間を無駄にせずに済みますから。」


その他の情報については語りたがらないながら、クラッチローは今週もまた別タイプのシャーシを使うと認めた。


「今週も新しいシャーシを使うつもりです。2種類あって、この前のレースでも2種類のシャーシがありました。今回は完全な比較テストを行います。これの問題は時間をやたらと食うってことですね。でもこの前のレースではあのシャーシがベストってわけではないと感じていました。ただフロントタイヤもまた自分達を助けてはくれませんでした。マルクがハードのフロントタイヤを試した時は、かなり良かったみたいですね。ただ、今自分達が持っているものを続けて使っていくつもりです。というのもこのサーキットでどういう感触なのか知りたいんです。チャンピオンシップ争いをしているわけではないですから、失うものはないですしね。ですから、自分はホンダに対しても自分達に対してもノーともイエスとも言えるんです。」


このシャーシはペドロサがバルセロナで6月に使用し、ペドロサはその後使用していない。


「それもわかっています。ダニはバルセロナで使用して表彰台を獲得しています。しかしネガティブな点もあるんです。バルセロナだとネガティブな面が強調されるんでしょうね。自分がバルセロナで使っていたとしたら、自分のサイズ、体重、ウイングなどで、さらにそれが悪化していたかもしれません。ただいつでも元には戻せますし、自分はこのシャーシで続けてみたいんです。このシャーシでやっていくと決めていますしね。それにこれを使い続けるというのは良いことでもあると思うんです。これはマルクのスタイルには合うとは思いません。ただそれで終わりというものでもないと思います。まだ改善出来る余地が残っています。他のシャーシよりもある部分で強い部分があって、他のシャーシは他の部分が強い部分があります。ですから何かを得つつも、何かを失っているんです。2つのシャーシは完全に対局にある感じです。結局ホンダのために、なぜデータ収集を止める必要があるのか?という話ですよ。」


クラッチローはホンダの異なるシャーシからデータを収集するというアイディアは最終的に報われると語る。


今は3種類の違うフレームがあります。マルクとダニのシャーシは基本的には同じですが、彼らのサイズや乗り方によって少し違いますし、自分のもまた少し異なるタイプです。正直これはいいことだと思いますね。向上しようとしてデータを収集しているわけですから。Ducatiもピッロが1週間まるまると走り込んで、そこから向上していましたからね。彼が乗ったAvintiaのバイクから、いかに彼らが前進したか見ればわかります。あれは自分も乗った2014年のバイクですが、彼は全く良い順位を記録しませんでしたが、彼がムジェロとミサノで乗った2016年型のファクトリーバイクでは、ドヴィから2秒遅れでしたよね。これは彼らがずっとテストを続けているライダーがいることで、どれだけ前進出来たかを示すものです。ですからHRCがやっていることは良いことだと思いますよ。それで自分達もトライし続けて彼らを助けているんです。最終的には自分も最高のリザルトが欲しいですからね。毎週である必要はありませんけどね。ファクトリーチームが使っているシャーシが良くて、うちのが駄目とかいうことではなくて、単純に違いがあるということなんです。


別のシャーシに比べて明らかなパフォーマンス上のメリットがあるわけではないが、クラッチローは1つのシャーシのデザインにこだわって作業することは重要だと考えており、頻繁に変更するべきではないと語る。


「ガレージにいる人間はデータを分析して眺めて「あのコーナーで1Nmほどトルクを増やしてくれるかな?ウイリー量が少ないみたいなんだ。」なんて言う必要はないですよ。その一周前に、コーナーの脱出速度が3km/h速くてウイリーが少なかったりしたら意味がないですから。1つのシャーシに集中して作業をしたほうが良いですよ。ダニの調子が出ていない時を覚えてますか?彼がいろんなものを変えまくっていた時期です。でもホンダは本当に素晴らしい仕事をしているんだなと思いますよ。」


By Peter McLaren