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★MotoGP2016 KTM「2005年と同じ失敗はしない」

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KTMのGP16のエンジンのチーフデザイナーである、カート・トリープへのインタビューがありましたのでご紹介します。かなりとんでもないエンジンパワーを持っているとされるKTMのRC16ですが、実際のところの速さは未だに未知数です。とは言え、ワイルドカードで出場するヴァレンシアでは、アプリリアやGP15あたりには勝ってしまいそうと思えるくらい期待値が高まっています。 f:id:teletele916:20160916195936p:plain KTMのMotoGP復帰については多くの関心が集まっている。KTMは最も過酷なモーターサイクルの選手権に新型バイクを持ち込んでいる。この車両は1年以上異なるライダーによって開発とテストが進められており、最終戦のヴァレンシアにおいてカリオがワイルドカードで初めて実戦を戦う。Moto3やMoto2車両と同様に、KTMはMotoGPクラスでもトレリスフレームを使用する。エンジンはV4だ。チーフデザイナーのカート・トリープは、KTMのオフィシャルブログにおいてそのエンジンについて語っている。彼は2005年に990ccのKRエンジン、そしてMoto3エンジンを開発した人物でもある。

カート・トリープ

「2005年と同じ失敗はしないようにと思っています。このエンジンを経て、経験を役立てる事が出来ます。あのエンジンは実に強力なエンジンで、そのポテンシャルをフルに発揮する機会を与えられませんでした。問題もありましたが、最初に5台のエンジンを作りそれでレースをしていました。完全にクレイジーな状況でした。現在はしっかりしたテストと開発に関する計画を持って進めています。」

Q

「エンジン型式は再びV4でした。」

カート・トリープ

「V4には多くのメリットがあるんです。エンジンパフォーマンス、信頼性などです。直列4気筒はKTMのイメージがありません。どの形式のエンジンにするのか?という議論はほとんどありませんでしたが、Vアングルに関しては色々と話し合いました。」

Q

「MotoGP用のエンジンを作るというのは簡単な事ではありません。」

カート・トリープ

「色々と制限があるんです。例えば最大ボア径は81mmだとかね。20,000回転回るエンジンを作るには、これではバルブサイズが小さすぎるんですよ。つまりボアにマッチするエンジンの最大スピードが決まってしまうんです。これは大体16,500回転から18,000回転ですね。」

Q

「ただ、それだけではない?」

カート・トリープ

「同時に素晴らしいパワー特性も実現する必要があります。例えばヘレスで最も遅いコーナーでは、エンジンの回転数は5,000回転程度に下がります。17,500回転で最大馬力が出るのであれば、様々なタイプのトラックに適応するようにワイドレンジでパワーを発揮出来なくてはいけません。我々の最初の990ccのエンジンは、8,000回転以上じゃないと機能しないエンジンでした。ですから、これでは問題なんです。」

Q

「MotoGPエンジンに必要なパワーというのはどの程度のものでしょうか?」

カート・トリープ

「Ducatiが最もエンジンパワーがありますが、ヤマハがレースには勝利しているわけです。妥協点を探して全てのトラックで速い必要があります。どのトラックでも良いラップタイムを記録し、ライダーに良いフィーリングを与える事が重要です。」

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