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★ヤマハ 鈴鹿8耐プレスリリース

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今年の鈴鹿8耐も終わりましたが、ヤマハレーシングから今回のレースに関するプレスリリースが出ていますのでご紹介します。

★ヤマハ 鈴鹿8耐プレスリリース

ヤマハファクトリーレーシングは第39回"コカ·コーラ ゼロ" 鈴鹿8耐において完璧なパフォーマンスを発揮し、鈴鹿8耐2連覇を飾った。これはヤマハにとって1988年以来の2年連続の鈴鹿8耐での優勝である。YARTヤマハオフィシャルEWCチームも、うだるような鈴鹿の暑さの中で4位を獲得。GMT94ヤマハは彼らのレーシングスピリットを披露。いくつもの困難を乗り越え14位という順位で日本での世界耐久ラウンドを後にする。


ヤマハファクトリーレーシングチームはほぼ全ての練習走行と予選で他を圧倒。鈴鹿8耐の伝統的なスタートでトップ順位を獲得した。気温は30度以上となり、これはチームにとっては厳しい耐久レースのスタートを意味した。全日本JSB1000のチャンピオンライダーである中須賀 克行がスターティングライダーを務め、最初の1時間の走行をこなした。中須賀は1コーナーで3位ポジションとなり最初の1周で4位に順位を落とす。中須賀はその後順位を2位に上げ、ライバルのチームカガヤマのマシンの背後に0.2秒以下の差でつける。中須賀はギャップを0.2秒もしくは0.2秒以下に抑え、18周の前に最終シケインでオーバーテイクをかけるまで常にプレッシャーを与え続けた。


それ以降の彼は完全に無敵と言える状態で、彼の走行時間を終えてピットに戻りバイクをアレックス・ローズに渡すまでリードを築いた。17秒という素晴らしいピット作業により、イギリス人のアレックス・ローズは1位ポジションで走行を開始。ロウズは2:09秒台のペースで中須賀が築いたリードを更に広げる。次のライダーであるポル・エスパロガロにバイクを渡すまでに、ローズはそのリードを20秒にまで広げる。MotoGPライダーであるエスパロガロはチームメイトと同様のペースで走行を続け、その時点でコース上で2:10秒台以下で走行する唯一のライダーとなった。その後中須賀がトラックに戻る1時間後までにはそのリードは1分30秒近くにまで広がっていた。


その後もチームは無敵と言える走行を続け、そのリードをさらに広げる。エスパロガロは更にもう1度出走し合計2回のスティント。中須賀は合計して3回のスティントをこなした。7時間が経過し、最後はローズがプッシュする形となった。ローズは暗闇の中、チームの鈴鹿8時間耐久での2連覇に向けて走りだした。3人のライダー達は8時間のレースでコンスタントに素晴らしい走りを披露。残り時間が0となり、70,000人ものファンから熱い歓声を受けた。ローズは2位のチームに2分17秒という大差を付けてゴール。地元のヒーローである中須賀も、105周目に記録した2:08.411のファステストラップという栄誉を受けた。


YARTヤマハオフィシャルEWCチームのブロック・パークスはチームの中でも最も経験のある選手という事で、第一ライダーを務めた。彼は7位というスタート位置からすぐに5位に順位を上げるが、その後7位となりチームメイトの野左根 航汰にバイクを託した。


若き日本人ライダーはその才能を証明し1時間のスティントで7位をキープするだけでなく、チームメイトの藤田 拓哉にバイクを渡す前に6位に順位を上げた。藤田もまたハイペースで周回を続けパークスと野左根にバイクを引き継ぐ。その後チームは素晴らしいコンビネーションを見せ4位に順位を上げ、4位でゴールラインを通過した。これによりYARTヤマハは世界耐久選手権で3位に順位を上げ、獲得ポイントを60とした。


GMT94ヤマハの鈴鹿8耐は他のヤマハチームよりも厳しい戦いとなった。デビッド・チェカが第一ライダーを務めたが、リアホイールのメカニカルエラーでオープニングラップにピットに戻る事を余儀なくされる。迅速な修理が行われニッコロ・カネパが走行する段階では、チームは40位ほど順位を失っていた。


若きカネパとチェカ、そして第3ライダーであるルーカス・マシアスはライオンのように戦いGMT94 YZF-R1を戦いの場に連れ戻す。その走りでチームはトップ20のすぐ近くまでに順位を回復。しかし不幸にもさらなる電気系統の問題が発生し順位を失うも、彼らのファイティングスピリットは消えずさらにバイクを激しくプッシュし14位で完走を遂げた。これにより彼らは世界耐久選手権での貴重なポイントを獲得。チャンピオンシップでの順位を6位とし、獲得ポイントは52ポイントになった。

ヤマハファクトリーレーシングチーム 吉川 和多留

「1年かけてありとあらゆる準備をしてきましたので、再び鈴鹿8耐で勝利することが出来ました。今日はまさに計画していたような走りが出来、2年連続での勝利を遂げる事が出来ました。セーフティーカーも走らず雨も振らずでしたので8時間ノンストップでのレースとなりました。今回我々は218周を記録しましたが、これは現在のコースレイアウトでは新記録となります。ですから我々のパフォーマンスに関しては本当に満足しています。ライダーもチームと同様に素晴らしい走りをしてくれましたので、耐久レースに必要なプランでレースを進める事が出来ました。ファンの皆さんにおきましては、その声援が大きな力となりました。応援していただいて本当にありがとうございます。」

中須賀克行

「今日は本当に暑くて、皆にとってライディングするのが難しい状態でした。最初のライディングではトップにすぐに立ちたかったんですが、今日の天気とタイヤが完璧に合っていませんでした。最後になってバイクをトップに持ってこれたのでこれは本当に嬉しかったです。ヤマハはここ8耐で素晴らしい仕事をしたと思いますしバイクは最高でした。みんな、スタッフ、ライダーそしてファンの皆様に大きな感謝をしたいと思います。」

ポル・エスパロガロ

「この勝利は本当に嬉しくて満足しています。今日の勝利はアレックスと中須賀さんに捧げたと思います。最初のテストでは3人にベストとなるように作業をしました。 昨年以降に中須賀さんとは2回、アレックスとは1回こうして勝利をすることが出来て本当に嬉しいです。アレックは間違いなく来年も走るでしょうね。ヤマハとこの素晴らしいチームをサポートしてくれた人々に感謝を述べたいと思います。自分達ライダー3人だけではなく、多くのメカニックやその他の人々がヤマハファクトリーチームで働いていますからね。アレックスと中須賀にも感謝しています。彼らは今日本当に素晴らしかったです。これ以上の言葉はないですね。ありがとうございます!」

アレックス・ローズ

「本当に本当に嬉しいです。8耐で勝利したのは今回が初めてです。今週はずっと素晴らしかったです。いつものチャンピオンシップとは完全に異なる経験で、チームの雰囲気や関係はとても素晴らしいもので、トラック上でもトラックの外でもこれはかわりませんでした。こうして勝利した時の感覚というのは本当に最高で、こういう嬉しさはここ数年感じていませんでした。ヤマハファクトリーチームには自分をこの場に呼んでくれたことに対してこれ以上ない感謝を述べたいと思いますし、全てのスタッフも最高でした。ポルと中須賀さんは最高のチームメイトです。本当に速くて自分の仕事は随分楽になりました。チームにも大きな感謝を述べたいですし、来年も戻ってこれると良いですね。」

YARTヤマハオフィシャルEWCチーム マンディー・カインツ

「今日の結果は4位でした。でも私たちにとってはこれは勝利と同じ価値があります。チームは素晴らしい形で機能しました。特にブロックですね。彼は本当に素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれました。彼のライディングは完璧でしたね。2人の若き日本人ライダーは今週末に多くの経験を得た事でしょう。とにかく今日のレースは完璧でした。来年も今日のようにミスのない走りをしたいと思います。」

ブロック・パークス

「今日の結果は正直予想していませんでした。航汰は今日大きなステップアップを遂げたと思います。自分達は今日これ以上ない走りをしましたから、これ以上の結果を望むのは難しいですね。上位3位は本当に遠いところにいますから、4位が自分達にとっての位置と言えます。今日はかなりの仕事をこなす必要がありました。今日は自分がほぼ半分乗りましたが、4位から7位が接近していましたからギャップを維持しないと簡単に追いつかれてしまうために、その必要性を感じていました。今日の勝利はチャンピオンシップのために重要です。トップとも接近していますから、オシャースレーベンでは面白くなりそうです。好きなトラックですし、バイクも良い形で機能しています。チャンピオンシップを狙っていきます。」

野左根航汰

「今日の4位は本当に嬉しいです。ただ同時に本当に疲れました。ブルックの後に走り、その後のセカンドスティントも良かったです。その後ブロックが走り、自分がまた走りました。ライディングの中で集中する事が出来なくて、それが本当にフラストレーションでした。でもこれが初めての8耐ですから素晴らしい経験で多くを学びましたし、自分のレースを向上するためきっかけを発見出来ました。今日の4位はブロックのおかげです。彼とチームに素晴らしい経験を感謝したいと思います。」

藤田拓哉

「レースでは1スティントだけでした。もっと走りたいと思っていました。しかしチームのプランに沿って走る必要がありました。ただ自分が走りチームのトップ10完走に貢献出来た事は事実です。今年YARTヤマハオフィシャルEWCチームの一員として走れた事に本当に感謝しています。そして全体のプロセス、プレイベント、テストなど多くの学びの機会でした。ここ得た経験を自分のレースに活かしたいと思っています。そして自分がライダーとして成長したかを見せたいと思います。」

GMT94 ヤマハオフィシャルEWCチーム クリストフ・ギュイヨ

「今日は全力を尽くしてくれたライダーに申し訳なく思います。彼らはレースの最後まで諦めませんでした。彼らのライディングのレベルはチームを歓喜させました。彼らの失望は大きかったでしょうが、彼らは本当にモチベーションに溢れていました。チームに感謝したいですね。そしてまたタイヤを供給してくれたダンロップにも感謝を述べたいと思います。今日は表彰台を狙っていました。ただポイントは獲得出来ましたので、それが少しフラストレーションを和らげてくれます。ファクトリーチームのポル・エスパロガロ、アレックス・ローズ、中須賀克行には、2年連続となる優勝おめでとう!と伝えたいですね。」

デビッド・チェカ

「今日は全てを出し切りました。今日は自分達にもチームにも辛いレースとなりました。しかし昨年勝利している次のオシャースレーベン8時間耐久では返り咲かねばなりません。このサーキットは好きですし、何回も勝利していますからね。」

ニッコロ・カネパ

「先月のポルティマオの勝利以降、表彰台は手が届くところにあると思っていたんです。確かにガッカリしていますけどね。素晴らしいレースが出来ましたし、次のドイツ戦も楽しみです。」

ルーカス・マシアス

「こうした不幸の中でもラッキーに感じています。チェカ、カネパそしてGMT94がもたらしてくれた7ポイントで、自分をスタンディング1位に押し上げてくれました。オシャースレーベンではもう1勝あげたいと思います。」