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★MotoGP2016ドイツGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

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木曜に行われたプレスカンファレンスの全文翻訳です。今週はザルコ選手のテック3移籍が大きなニュースですが、地元ドイツのブラドル選手の今後に関してもニック・ハリスが詳細に質問をしていました。ブラドル選手によると夏休み後のオーストリア戦までにはハッキリさせたいとの事です。

★MotoGP2016ドイツGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

ニック・ハリス

「MotoGP第9戦となりました。この地でMotoGPは前半戦の半分を迎える事になります。1927年に初めてレースが行われた歴史的なサーキットとなります。今日は7人のライダーがプレスカンファレンスに参加していますので、私からの質問は少なめとなります。まずはチャンピオンシップをリードするマルク・マルケスからはじめましょう。今年は2勝、3連続で2位を獲得。ザクセンリンクでは今年7連勝を狙う形となります。今年勝つとなるとMotoGPクラスでは4勝目となり、そのうち1つはポールポジションからの優勝でした。その横はモヴィスターヤマハに乗るホルヘ・ロレンゾ。現在チャンピオンシップでは2位。今年は3勝していますがザクセンリンクでの勝利はありません。2009年から2012年まで4連続で2位を獲得しています。2014年は3位を獲得しています。」


「マルクの左にはアンドレア・イアンノーネ。チャンピオンシップ8位、今年は表彰台を2回獲得しています。アッセンでは最後尾スタートでありながら5位を獲得しています。ザクセンリンクでも素晴らしい結果を残しており、Moto2では2010年にポールポジションから2位を獲得。2014年と2015年はDucatiのライダーとしてトップとなる5位を獲得しています。ホルヘ・ロレンゾの右側にはステファン・ブラドル。現在チャンピオンシップ12位、全てのラウンドでポイントを獲得しており、アッセンでは8位。ここでは125ccとMoto2を合わせて2回表彰台を獲得。2013年のMotoGPでは4位を獲得しました。また彼は昨年のホームGPとなるザクセンリンクを怪我の為に欠場しています。イアンノーネの左にはジャック・ミラー。アッセンでは優勝しています。チャンピオンシップ13位で、ジャックはこのサーキットで2011年にデビューとなりました。また2014年にMoto3で優勝をしています。」


「右端にはスコット・レディング。チャンピオンシップ14位、アッセンでは難しいレースの中3位を獲得しました。ザクセンリンクでは勝利はありません。反対側の端にはMoto2クラスのチャンピオンであり、Moto2クラスで今季3勝し、他の選手と共にリードするヨハン・ザルコ。ザクセンリンクでは125ccとMoto2クラスで2回表彰台を獲得しています。そして彼は来年MotoGPクラスにステップアップする事となります。」

ニック・ハリス

「それではマルク、ここでは本当に素晴らしい結果を残していますね。今回は7連続優勝を狙う事になります。」

マルク・マルケス

★MotoGP2016ドイツGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

「ここは自分にとって125cc時代に走り始めた時から素晴らしいサーキットですね。ただ今週末はいつものことですけど天候にはクエスチョンマークがつきまといますね。今日も非常に寒いですし今年に関しても疑問が残りますね。日曜日も天候は安定しないようですから。ただ過去にはずっと良い結果が残せていますし、ホンダのバイクもここではかなり良い結果を残しています。ホンダは加速があまり優れていませんから、このサーキットでのレースは少し助けになります。ただ今年は新しいエレクトロニクスとミシュランタイヤの組み合わせでどうなのかをチェックする必要があります。エンジンも新しいですしね。今週の目標は良い形でレースウィークをスタートしてトップ3ポジションを狙うという事ですね。」

ニック・ハリス

「8戦を終えて24ポイントというリードです。2勝のみですが、3戦連続して2位を獲得しています。これがかなり重要なポイントであると思います。」

マルク・マルケス

「ええ。前の2つのレースは自分にとってはベストと言えるレースでは無かったでしょう。アッセンとモンテメロでは自分のライバルはミスをして多くのポイントを失いました。これらをアドバンテージとする必要がありますが、このレースを終えてもまだチャンピオンシップは半分終わっただけです。まだ多くのレースが待ち構えています。それに2人のヤマハライダー達はどの週末でもコンスタントですから、自分は今の形でプッシュを続ける事が必要です。」

ニック・ハリス

「125cc、Moto2、MotoGPとなぜこのサーキットはあなたにここまで合っているのでしょうか?」

マルク・マルケス

「正直わかりませんが、このトラックはカートコースを思い起こさせるんですよね。子供の頃はカートコースでスーパーモタードで練習したりしていましたし、それに左コーナーのほうが自分は得意というのがあって、これはダートトラックから来るものでしょうね。今年も同じレベルを維持できるかどうか、そしてもちろんトップでレースを終える事が出来るかトライしてみようと思います。」

ニック・ハリス

「マルクありがとう。それでは現在のワールドチャンピオンであるホルヘ・ロレンゾ。マルクの結果などを考えると今週は大きなチャレンジとなる週末ですね。」

ホルヘ・ロレンゾ

★MotoGP2016ドイツGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

「ええ。過去2戦で沢山のポイントを失っていますから今週末は非常に重要になります。当然表彰台で終える事が重要になりますが、天候やフィーリングがどうなるかを待ってみないとわかりません。ミシュランと新しいエレクトロニクスもありますから、昨年よりも戦闘力が高くなる可能性もあります。」

ニック・ハリス

「シーズン前半で24ポイントですが、今までもっとポイントが開いていた過去もありましたね。」

ホルヘ・ロレンゾ

「昨年は3回18ポイント以上離されている瞬間がありましたが、その度に同じだけポイントを縮める事が出来ました。今年のチャンピオンシップは多くのミスが発生していますから、なんでも可能だと思っています。特にホンダはいくつかのトラックでは苦戦しているようですし、ポイント差を回復出来るチャンスはあると思っています。今回は表彰台獲得が目標で、可能であれば勝利を目指したいと思っています。明日どうなるかを見てみようと思います。」

ニック・ハリス

「ここでは勝利がありませんが、悪く無い成績です。ただ、ホルヘ・ロレンゾが勝利した事が無いトラックというのは珍しいですよね。」

ホルヘ・ロレンゾ

「ええ、あるトラックでは走り出した瞬間から戦闘力が高い事もあれば、苦戦するトラックもあります。125cc時代の2003年、2004年は厳しいレースで、MotoGPに昇格してからは少し良いレースが出来るようになりました。あなたも話していたように4年連続で2位を獲得した事もありましたが、過去2年は苦戦しました。ただここで勝利するという希望は捨てていませんし、今年がその年になるかもしれません。」

ニック・ハリス

「ホルヘありがとう。それではアンドレア・イアンノーネ。アッセンでは素晴らしい結果でした。少なくとも今回はちゃんとしたグリッドからスタートをする形になりますね。」

アンドレア・イアンノーネ

★MotoGP2016ドイツGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

「アッセンは本当に変な週末でした。皆に感謝ですね。というのも日曜はクレイジーな天候で本当に皆にとって大変でした。多くの転倒がありましたし、自分も最初のレースではターン2でフロントを失いました。ただ幸運にも次のレースではスタートすることが出来ましたが、必ずグリッドは最後尾でした。ギャップを縮める事が出来、5位を獲得しましたが、これは自分にとっては本当に素晴らしい結果でした。このポイントは自分達にとっては本当に重要でしたね。ザクセンリンクは過去を考えると自分達には非常に厳しいレースです。トラックが狭い中でバイクの台数が多いですのでこれが問題になります。ただ自分達はベストを尽くしますし、昨年と較べてバイクはかなり進化したと思っています。ただ、マシンに関してはもう少し求めていきたいですね。」

ニック・ハリス

「レースの後は夏休みですが、その間はどこに行くのでしょうか?」

アンドレア・イアンノーネ

「夏休みはいつも大事なものです。バッテリーをチャージするためにもね。今のところは何も計画していないんですよ。」

ニック・ハリス

「アンドレアありがとう。それではステファン・ブラドル。ホームGPですが昨年は欠場する形となりました。それを考えると既に良い週末といえるでしょうか?」

ステファン・ブラドル

★MotoGP2016ドイツGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

「ええ。昨年はここでレースが出来ませんでしたので、明日トラックでホームGPのファンの前でようやく走る事が出来ます。これはいつも素晴らしいものですし、バイクが良い形で動く事を期待していますし、何が出来るかをしっかりと見極めようと思います。」

ニック・ハリス

「アッセンを含めて結果だけを見ると非常に安定していますよね。カタールからポイントを獲得し続けていますし。」

ステファン・ブラドル

「ええ。いくつかのレースはクレイジーな展開でしたがずっとポイントを獲得し続けています。天候やタイヤの状況もありますが、今年のチャンピオンシップはクレイジーです。トップポジションで戦うほどの戦闘力がバイクに無くてもそこにいることが重要です。思えば過去には多くのミスをしてきました。明らかに表彰台を狙えないバイクであっても開発を続けて前進するようにしてきました。それがレースを完走して出来るだけ多くのポイントを獲得する事だと思います。」

ニック・ハリス

「将来に関してはアプリリアは新しいライダーを2人入れると発表していますが、将来について何か話せる内容はありますか?」

ステファン・ブラドル

「色々な話はありますが、今の時点で確実にこうだと話せる内容はありません。ここ数日でどうなるかという部分はありますが、まずはホームGPに集中したいと思います。これから数週間のうちに将来に関して話を薦め、レッドブルGPの前には確定をしたいと思っています。」

ニック・ハリス

「もしそうした機会があればMotoGPクラスに残りたいと思いますか?」

ステファン・ブラドル

「その質問にはレッドブルGPの前にはお答え出来ません。その質問に回答するためにいくつかの内容が決まる必要がありますので。他のカテゴリーを検討するには色々な準備が必要ですし、自分の心を決めて全てが上手く行くように考えなければいけません。どうするかを決めて次のレースで報告出来るようにしたいと思います。」

ニック・ハリス

「ステファンありがとう。それではジャック・ミラー。アッセンで勝利したのは3週間前ですが、未だに笑顔が残っていますね。」

ジャック・ミラー

★MotoGP2016ドイツGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

「笑顔はずっと続いていますね。2週間以上レースの間が空くと、暇で背中を掻いてしまいますよ。とは言え家族と話したり色々出来たのは素晴らしかったです。もちろんトレーニングに戻るための時間の十分にありました。」

ニック・ハリス

「地元でも素晴らしい歓迎がありましたか?」

ジャック・ミラー

「ええ。地元のファンはいつでも最高です。今回の結果は自分にとっても彼らにとっても素晴らしいものでした。昨年足を怪我した苦しいシーズンから考えると本当に素晴らしいですし、いつもどおりレースをこなせるのは良いものです。レースごとにどんどん強くなっている実感があります。バルセロナは初めてのトップ10で、多くの転倒が起こりました。過去2戦は転倒は転倒の数が少し減りましたけどね。今回も同じようにレースをしようと思っています。ドイツは自分が2011年にグランプリレースのキャリアをスタートした場所ですから、自分にとっては少し特別なトラックです。タイトなトラックですから楽しみですね。左コーナーが10あるのは、右コーナーが未だに怪我した足のために完璧で無いために嬉しいですね。このトラックは自分にとって相性は良いので、楽しみにしています。」

ニック・ハリス

「現実的にトップ10での完走というあたりが目標となりますでしょうか?」

ジャック・ミラー

「天候がこのままで推移すればというのもありますが、トップ10は悪くないですね。」

ニック・ハリス

「ジャックありがとう。それでは同じく素晴らしい結果をアッセンで残したスコット・レディング。雨での3位獲得は自信を得るのに大きなブーストになったでしょうね。」 

スコット・レディング

★MotoGP2016ドイツGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

「今シーズンは良い結果の時もありましたが、非常に厳しい瞬間もありました。今シーズンは練習走行や予選を通して向上を続けてきました。アッセンでは雨のコンディションの中でリスクを取ることで得るものがありました。決勝では3位でしたし、予選1列目というのも自分達にとっては初めてのことでした。ここでは良い結果が得られた事はありませんから、今回は良い結果になることを願っています。雨でも晴れでも向上を続けたいと思っていますし、少しずつでも他の選手に近づきたいと思っています。」

ニック・ハリス

「ジャックと同様に3位は素晴らしい結果でしたが、トップ10、トップ6あたりがターゲットでしょうか?」

スコット・レディング

「ええトップ10、トップ8であれば素晴らしいと思っていますし、トップ6なら最高でしょう。ですからトラックコンディションがどうなるかを見てみる必要があります。完全にドライであればファクトリーバイクやファクトリーライダーに対抗するのはより難しくなります。ミックスコンディションであれば自分達にもチャンスがあります。最終的には自分達が出来るベストを尽くすという事になりますが、日曜にどのような結果になるかというところですね。」

ニック・ハリス

「3位を獲得した後は、それ以前に較べてよりリラックスして見えるのですが。」

スコット・レディング

「ええ、今の自分のポジションには満足しています。ボックスのメンバーを本当に助けてくれますしね。残念な結果になっても誰も気分を落ち込ませる事はありませんし、これは重要なことなんです。もし自分が苦戦してチームの雰囲気も悪くなればゲームオーバーです。実際はその逆で、自分が苦戦しているとチームが強力にバックアップしてくれます。それにDucaitに加入して大きかったのは自信で、自分は彼らから本当に多くの自信をもらっています。今週も楽しみにしています。」

ニック・ハリス

「それでは反対側のMoto2ワールドチャンピオンであるヨハン・ザルコ。素晴らしいチームでのMotoGP参戦。良い契約内容のように思えますが。」

ヨハン・ザルコ

★MotoGP2016ドイツGP 木曜プレスカンファレンス翻訳

「初めてのMotoGPクラスでテック3で走るというのは素晴らしいですね。ヤマハのバイクは本当に素晴らしいですし、ただただ嬉しいです。素晴らしい結果を残すための準備は出来ています。例え初めてのチャレンジであったとしても、良い仕事をすれば良い結果を残す事は可能だと思います。」

ニック・ハリス

「ライディングに関してではなく、色々な噂が飛び交う中で大変でしたね。ようやく話がまとまり、同時にMoto2のチャンピオンシップもリードしているというのは良い状況ですね。」

ヨハン・ザルコ

「ええ。ただ一緒に働いているメンバーを信じていましたからね。どこに行くのかを伝えるのは難しい状態でしたが、ようやくこうして発表が出来る事になり、ジャーナリストからのプレッシャーも減ると思います。今でもMoto2を楽しんでいますが、これからシーズン終わりにかけてさらに楽しむ事が出来るでしょうね。6月にはMotoGPバイクで走行するという素晴らしい経験が出来ました。これが自分にMoto2を良い結果で終えるという素晴らしいモチベーションとなりました。ヴァレンシアでヤマハのバイクでシーズンをスタートすることを楽しみにしています。」

ニック・ハリス

「Moto2ではアレックス・リンスとサム・ロウズと素晴らしいチャンピオンシップ争いとなっていますね。」

ヨハン・ザルコ

「ええ。こうしてタイトに戦うチャンピオンシップは良いものですね。本当にエキサイティングですし、現在はポイントも完全に並んでいますし、ここからも強さを発揮していきたいと思います。アッセンでは勝利をするために非常に努力をしましたが、最終的には2位でした。ただこれは素晴らしい結果だったと思います。今この瞬間をザクセンリンクで楽しみたいと思いますね。昨年はポールポジションから良いラップを刻んでいましたが、ここでは本当に勝利したいんです。勝利した事はあるとは言え、ここは自分にとって難しいサーキットなんです。ここで勝利することが出来れば夏休みの前に良い気分でシーズンを終える事が出来ますね。」

ニック・ハリス

「ヨハンありがとう。それでは私からの質問は以上です。フロアからの質問をどうぞ」


Q

「テストでは色々と苦戦したにも関わらず、シーズン前半の最後をこんな形で迎える事になると思っていましたか?ホルヘとヴァレに対してここまでリードを広げた状態ですが、今シーズンの最後までを考えてホルヘとヴァレのどちらにより注目すべきだと思いますか?」

マルク・マルケス

「プレシーズンは本当に苦戦していましたから、この状況は全く想像が出来ませんでした。チャンピオンシップを24ポイントリードしているなんていうのは本当に驚きです。ただチームと共に働いて、どんどんとマシンも良くなって来ました。ホンダは本当に努力していて、次のレースで使用出来る新しいパーツが届き始めたところです。現時点ではホルヘが最も強力なライダーだと感じます。理由の1つとしてはチャンピオンシップで接近しているということ。そしてシーズンの後半で非常に強いライダーであるということもそうです。ですから彼には注意が必要です。ただヴァレンティーノも忘れてはいけません。ポイントは離れていますが、十分に離れているわけでありません。彼はどのレースでも強いですし、この差を維持するのは大変になると思います。ですから今まで続けてきたようなメンタリティーを続けることでしょうね。勝てそうな時はリスクを冒し、そうでない時はリスクをコントロールするという事です。」

Q

「弟は同じチームで続ける事を選びましたが、Moto2で重要な事はなんでしょう?」

マルク・マルケス

「彼にとっても同じチームで走るという事は重要でしょう。Moto2で何をしたら良いか?ちょっとわかりませんが、彼はトップ3で戦える実力があると思いますよ。昨年は初めてのMoto2で素晴らしい結果でしたしね。今年はプレシーズンにも怪我をしたりとベストのスタートではありませんし、転倒も連続しています。ただ彼は土曜日には練習走行、予選で良い結果を出せると信じています。彼の課題は1発のタイムで、ここを向上出来ればリズムは良いですから、最低限でもトップ5を目指して戦えるでしょう。」

Q

「ヨハンまずは今回のニュースに関しておめでとうございます。アレックス・リンスとサム・ロウズに関して伺いたいんですが、彼らはあなたと同様にタイトル争いをしながら来年MotoGPに昇格することになります。彼らの将来に関してどのように考えますか?」

ヨハン・ザルコ

「彼らの素晴らしい将来を祈っています。リンスは125ccを走っていたか覚えていませんが、自分達は同じカテゴリーで多くの選手と共に長く戦ってきました。今はこうしてリンスとサムとタイトル争いをして、来年も一緒という事になりますが、この中の誰かが2017年シーズンで3人の中で1番速い選手となるわけです。より多くの選手がMotoGPに昇格すると良いなと思っています。自分も125ccを走っている時に、この1000ccクラスをフォルガーと共に目指していましたし、どのライダーか覚えていませんが、Moto2の最初のころも最高峰クラスを眺めていました。彼らの将来が素晴らしいものになることを願っていますが、自分もプッシュを続けたいと思います。彼らは速いし素晴らしい人間ですよ。」

Q

「ジャックに2つの質問です。足の具合についてと、アッセンの素晴らしい結果の後にプレッシャーを感じますか?」

ジャック・ミラー

「自分の足はまだくっついていますから良い状態です。(※会場笑)先週はモトクロストレーニングに行きましたが、再び足を故障することは幸運にもありませんでした。ただテキサスでの後に調子は良くなっています。ヘレスでは右コーナーが多いので足の状態が気になりました。その後のル・マンや幾つかのサーキットでは足のせいで十分なリーンアングルが得られないという事もありました。これは右コーナーで思ったようにハングアウト出来ないという事が原因です。ただ実際には良くなっていますし、バルセロナでのテストは非常に重要なもので助けになったと思います。ただ前にも言ったように勝利はラッキーだったからで、その日自分達が速かったというだけです。現実には作業を続けていく必要があります。現時点ではトップ10に入る為にプッシュをしているところで、それが現実です。段々と戦闘力は上がっていますが、もう少し時間が必要です。ホンダのバイクに対するフィーリングは徐々に良くなってきています。フロントエンドのフィーリングに関しては昨年も苦しんでいました。フロントエンドのフィーリングは徐々に良くなってきていますし、良い方向に動くと思いますよ。」

Q

「ヨハン他の選手は皆、キャップを被っていますが?」

ジャック・ミラー

「彼はスコットのキャップが欲しいと言っていたんですよ。(※会場笑)彼はあのボタンが好きなんですよ。」

ヨハン・ザルコ

「ええ。そうなんです(笑)確かに自分はキャップを被っていませんね。」

ジャック・ミラー

「必要なら1つあげるよ(笑)(※会場笑)」

ヨハン・ザルコ

「こんな模様が入ったやつ?(※こんな意味かと。。)」

ジャック・ミラー

「花模様だね。君はフラワーガイに見えるからね。」

ヨハン・ザルコ

「キャップがなければ、こうして自分の髪をいじる事も出来ますからね。まぁ来年ですね。」

Q

「ステファン、スコット、アンドレアに質問です。Moto2からMotoGPにスイッチするにあたり、ヨハンにアドバイスはありますか?あなた達が最近Moto2からステップアップした選手ですよね。」

ステファン・ブラドル

「彼は既にいろんな経験を積んできていると思いますし、既にMotoGPバイクでのテストも行っているわけです。ヨハンはコンスタントですし、スムーズなライディングスタイルを持っています。彼にとってMotoGPに移行するのは簡単ではないと思いますが、彼がMoto2で走っている時はクリーンでスムーズで本当に素晴らしいライディングでした。彼はクレイジーなライダーではありませんし、状況をコントロール出来るクレバーなライダーだと思います。ですから彼に多くのアドバイスをする必要はないと思いますね。」

スコット・レディング

「時間をかけて少しづつ慣れていくしかありませんが、そこにあまり時間をかけたいと思うライダーなんていないわけです。ステファンが語ったように彼はクレバーでとてもクリーンなライダーです。少し時間が必要なだけでしょう。」

アンドレア・イアンノーネ

「Moto2とMotoGPは全く異なるバイクです。ただ自分はMoto2のバイクに関してはとても良い感触を持っていました。とてもスムーズでしたし操縦性も高くて、コーナーでも速かったですからね。MotoGPは全く異なっていて手強いバイクです。コントロールが難しいほどのパワーがあり、週末を通じたチームとの動き方も全く異なります。レースの前に全てを分析するようにしないといけません。全てのデータを解析する必要がありますので、本当に大きな違いがありますね。」

Q

「ロレンゾ、マルケス、イアンノーネへ質問です。今回はミシュランは初めてデュアルコンパウンドのフロントタイヤを投入します。(※アシンメトリックのこと)このタイヤへの期待はいかがですか?」

マルク・マルケス

「このタイヤを投入するのは最適なサーキットだと思います。スズキのライダーが1ヶ月くらい前にヴァレンシアでしたかね?テストしていたようですが、彼らは非常に良い感触だと話していました。ブリヂストンのタイヤは試した事がありますが、最初は問題があったものの徐々に良くなっていきました。ただミシュランはこうしたタイヤに関しては過去に経験があると思いますのでレースには使えると思います。それに特にターン11ではソフトラベルというのは重要になってくると思います。」

ホルヘ・ロレンゾ

「3つの異なるタイヤがあるのは良いと思いますね。明日どのタイヤがレースにとって最適であるか見てみようと思います。ソフト、ノーマル、これは34番ですね。そして最後にハードのもの。これはソフトのタイヤの摩耗が激しすぎる場合のものです。3つのうちいずれかがレースには最適な選択となるでしょう。」

アンドレア・イアンノーネ

「1つ以上のタイヤがある時はどれが自分に合っているか選べますから良いですよね。過去にブリヂストンで走っていた時、自分の最初の2年ですが、タイヤ右側の限界を理解するのが非常に難しかったのを覚えています。時には理由もわからず転倒した事もありました。アシンメトリックは良いオプションだと思います。明日使用してみてどのタイヤでいくか選びたいと思います。」