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★ケイシー・ストーナー「今の結果はデスモセディチのポテンシャルを反映していない」

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ミサノでのテストの後にワールド・ドゥカティ・ウィークに参加したストーナー選手ですが、現在のチャンピオンシップの結果について本来はもっと良い結果が得られるはずと語っています。ミサノテストでのタイムは明らかになっていませんが、かなり良いタイムであった事は間違いないとのこと。

★ケイシー・ストーナー「今の結果はデスモセディチのポテンシャルを反映していない」

ケイシー・ストーナーのワイルドカード参戦を待ち望んでいた人々は失望しただろう。ケイシー・ストーナーはワールドDucatiウィークにおいて、オーストリアのテストの日程である7月という事だけを明らかにしている。ストーナーは2015年の終わりにDucatiのテストライダーになってから、彼の地元であるオーストラリアにおいてワイルドカード参戦するだろうとされていた。

ストーナーはこの話題に関してミサノのプレスカンファレンスでは固く口を閉ざし、7月19日から開始されるオーストリアのRed Bull Ringでのテスト以外にスケジュールされているものはないと語った。アドリア海にほど近いミサノの強烈な暑いコンディションの中行われたテストについて、30歳のストーナーは一番最初の優先事項は「ドイツのレースの2日後に行われるシェイクダウンのために体を慣らすことだった」と語った。

ケイシー・ストーナー

「現段階ではプランはありません。今あるプランはオーストリアでテストをすることだけで、これが次の最も重要な事です。次のテストに備えてトレーニングを再びして、体を慣らしておくことですね。ミサノのテストはハードワークでした。将来のテストについても話し合う必要があるでしょう。今の所はオーストリアのテストが予定されているだけです。」


19年の歴史の中で、初めてのオーストリア戦を迎える一ヶ月前に行われるオーストリアのテストには全てのMotoGPチームが参加する。ただしレプソルホンダチームはプロモーションイベントで既にこの2.6マイルのサーキットを走っているために、テストには参加しない。ミサノでのテストでのストーナーのタイムは、イタリアのジャーナリストによるとホルヘ・ロレンゾのラップレコードから0.1秒落ち程度だったという。Ducatiはこの報告は完全なる嘘だと語っているが、いずれにしてもストーナーのタイムが素晴らしかった事は間違いないだろう。

うだるような暑さの中でのテストにおいて、ストーナーはデスモセディチのシャーシの進化、エレクトロニクス、ミシュランタイヤのフィーリング向上などに満足していると語る。


「素晴らしかったですね。求めていたエリアでの大きな進化がありました。そこまで注目していなかったエリアでもある程度の前進が出来ました。タイヤ、シャーシ、エレクトロニクスに関しては前進がありました。これは良いことで将来が楽しみな内容ですが、暑いコンディションでのテストに関しては今シーズンは少し苦戦しているんです。グリップが低いコンディションに関しては少し改善が見られますので、今シーズンの残りでどうなっていくかが楽しみですね。」


Ducatiは2016年に関しては序盤3戦は調子が良かったものの、その後はファクトリーライダーでストーナーが最後にDucatiもたらした勝利を再び記録出来ていない。ストーナーはアンドレア・イアンノーネのチャンピオンシップ8位、アンドレア・ドヴィツィオーゾの11位という結果は、2016年型のデスモセディチGPのポテンシャルを反映しているとは言えないと語る。


「デスモに関しては素晴らしい点が沢山あります。これをもう少し組み合わせて向上させて行く必要があるでしょう。正直言って今年の結果はこのバイクのポテンシャルを反映していません。現在のチャンピオンシップで達成しているよりも自分達のポテンシャルは高いと思いますね。 イアンノーネがムジェロで見せたように最終ラップが最速でしたし、トップスピードも素晴らしいです。これに関しては常に大きな助けになりますよね。」


「基本的にブレーキングでは非常に強いんです。ターンは合格点。スタビリティーもあります。それにエンジンは最高です。ターンに関しては向上出来るかもと思っている部分です。これに関しては過去2日で若干の作業が出来た部分です。散らばっている内容をまとめるという形ですね。」


シーズン前半のフラストレーションがたまる内容としては、イアンノーネが良い結果が期待出来たレース(カタール、アルゼンチン、ムジェロ)において、バイクのポテンシャルを十分に発揮することが出来なかった事にある。ストーナーはそれらの戦いにおいては表彰台もしくは優勝も出来たと考えており、序盤の3戦は4月の終わりにヨーロッパ戦を迎えた時に自身を与えるものとなっただろうと語る。


「もし序盤に自分達のポテンシャルに見合う結果を得る事が出来ていれば、今はさらに素晴らしいポジションにいる事が出来たでしょう。チャンピオンシップだけの話ではなくて、ライダー達も「良い結果を残さねば。。」というプレッシャーに苦しむ事も無かったと思います。正直優勝は遠くないと思っています。バイクは良いですからね。自分のペースで走っても今のバイクで良いバイクだと感じます。トップに立つには何が必要かを理解している2人のアンドレア、そして他のライダーに話を聞くことが重要でしょうね。」


by Neil Morrison

www.crash.net