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★MotoGP2016ミシュラン オランダGP決勝プレスリリース

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大荒れとなったオランダGP決勝レースですが、ミラー選手は最後まで落ち着いて素晴らしい走行でのゴールでした。ミシュランタイヤとしても雨の貴重な実戦データが獲得出来たということで実りあるレースだったようです。

★MotoGP2016ミシュラン オランダGP決勝プレスリリース

ミシュランは今シーズン初めてレインタイヤが使用され、オーストラリア人のジャック・ミラーによって素晴らしい性能を発揮するのを間のあたりにした。ミラーは誰もが予想もしなかったコンディションでのダッチTTでMotoGPクラス初優勝を飾った。

4,452mのサーキットでの26周のレースの前に訪れた激しい雨によって、全てのライダーはミシュランパワーレインタイヤを使用することになった。レース序盤はレースをリードするライダーを入れ替えながらの展開となり、その後残り14周の後に雨が激しくなり運営側はレースを赤旗によって中断。これによって残りのレースは僅か12周で再スタートが切られることとなった。幸運にも雨は弱まり、レースは通常のウェットトラック上で行われることとなった。すべてのライダーが前後にミシュランパワーレインタイヤを履き、レース中断前にその周回を完走していた選手らによってグリッドが再編成された。

★MotoGP2016ミシュラン オランダGP決勝プレスリリース

ポールポジションはアンドレア・ドヴィツィオーゾとなりダニロ・ペトルッチが2位、ロッシが3位、ミラーは3列目8番手ポジションからのスタートとなった。まずドヴィツィオーゾがレースをリードするもロッシがパス。ロッシがアッセンでの2連勝を遂げるかに思えた。しかしそうはならず、ロッシはレースをリードしながら3周目に転倒。その後トップはマルケスとなるもマルケスのリードは僅か1周しか続かず、激しく追い上げながらもスムーズな走りを見せた21歳のオーストラリア人ライダーであるジャック・ミラーがトップを獲得。一度も抜かれる事無く、マルケスに2秒の差をつけて完走した。


今年のダッチTTは初めて日曜に開催され、雨にも関わらず105,000人の観客が詰めかけ予想もしない展開となったレースを楽しんだ。これは今年のレースの中でも最大の集客数となる。ミラーはまた2006年以来初めて、ファクトリーライダー以外で最高峰クラスで優勝したライダーとなった。マルケスは2位を獲得。3位はモンスターテック3ヤマハのポル・エスパロガロと激しいバトルを展開したスコット・レディングが獲得。

★MotoGP2016ミシュラン オランダGP決勝プレスリリース

Ducatiのアンドレア・イアンノーネが5位を獲得、Aviniaのエクトル・バルベラが6位、Asparのユージン・ラバティが7位を獲得し、Ducatiが並んだ。アプリリアはステファン・ブラドルが8位、スズキのマーヴェリック・ビニャーレスが9位となった。ワールドチャンピオンのホルヘ・ロレンゾは10位獲得となった。


レースの激しい雨の前の練習走行において、ミシュラン・パワースリックは週末を通じて素晴らしい働きをし、最初の3つのフリープラクティス、その後のFP4と予選で雨が途中で降るまでライダーに素晴らしいグリップとフィードバックを提供した。今回の様々なウェットコンディションで得られたデータ、2回に渡って行われたレースでのデータは、ミシュランのテクニシャンにとってドライで今までに得られてきたような情報と同様、シーズンが進むにつれて非常に貴重なデータとなる。MotoGPのパドックはオランダの国境を超え、第9戦の舞台であるドイツのザクセンリンクへと向かう。開催予定は7月17日の日曜日だ。

ジャック・ミラー

★MotoGP2016ミシュラン オランダGP決勝プレスリリース

「今日は本当に特別な日で特別なレースでした。今日は2度のレースを行いましたので、WSBKみたいでしたね。今年はここまで濡れたコンディションでのレースはなかったので、ミシュランタイヤからフィードバックをもらい、どのようにタイヤが機能するのか、いかにタイヤが車体と共に機能するのかについて教えてもらいました。昨日は軽い転倒が2回ありました。ただこれは違うタイヤに合わせたセッティングをしっかりとしなかったからです。自分達は今日に向けてバイクのセッテイングを変え、バイクを適応させました。最初のレースの後にバイクを次のレースに向けて少し変更したところ更に良くなり、タイヤも素晴らしく機能するようになりました。もう少し時間があればミシュランと色々と詰める事が出来ると思います。」

ニコラ・グベール

「今回はミシュランとしては初めてのレインタイヤの実戦投入となり、それが不幸にも赤旗となってしまいました。タイヤは非常に良く機能したと思います。全てのライダーが昨日このタイヤを試しセッティングをする時間があったのもあってレースはトラブルもなく行われましたが、トラック上の水があまりにも多かったこともあり、走行はほぼ不可能な状況でした。 2番目のレースは短くなった距離もあってまったく違う展開となり、数人のライダーはプッシュしすぎた事が原因で転倒していました。しかしミラーは素晴らしいライディングでした。彼のスムーズなライディングには関心しましたね。勝利に相応しいと言えるでしょう。彼を大いに祝福したいと思います。」

「金曜と土曜のドライセッションでのパフォーマンスに関しても我々は満足しており、もしコンディションが今日のようでなくドライセッションであれば間違いなく高速なペースでのレースとなったでしょう。しかし天候がこのような状況となりましたのでどうなっていたかはわかりませんが。このサーキットからは多くを学び、ウェットコンディションに関してもそうです。全てのデータを役立てて、全てのライダーに全てのコンデイションで最高のタイヤを供給したいと思います。そしてもちろん開発もこのまま続けていきたいですね。」