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★アレックス・リンス 2017年、2018年の2年契約でスズキに移籍

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前々から噂は出ていましたが、アレックス・リンス選手がECSTARスズキと契約を果たしました。スズキの思惑としてはベテラン枠としてイアンノーネ選手、若手成長枠としてリンス選手ということになります。リンス選手はファクトリーチームからのMotoGPデビューを強く希望していただけに夢が叶った形ですが、鈴菌として気になるのはスズキが以前はサテライトが果たしていたMotoGPクラスのルーキー成長枠になっており、ライダーが成長したところで、強力なファクトリーに刈り取られる畑になっている気がする。。という事実です。

このあたりは以前ご紹介したエメットさんの記事に詳しいです。

★アレックス・リンス 2017年、2018年の2年契約でスズキに移籍

スズキはMoto2のタイトルリーダーであるアレックス・リンスを迎え、既に契約が決まっているアンドレア・イアンノーネと共に来年のライダーラインナップを一新する。なおアレックス・リンスの契約は2年契約となる。

ダヴィデ・ブリビオ

「アレックス・リンスは若く才能を証明したライダーです。世界選手権ではデビューから常にチャンピオンシップのトップ争いをしています。彼は我々が将来的にサポートをしたいと思えるライダーです。経験あるライダーであるアンドレア・イアンノーネと共にアレックス・リンスが加わる事で、我々の挑戦に向けて完璧なコンビネーションになります。この2人のライダーのコンビネーション、そしてGSX-RRの将来的な開発が加わることで、最大限のレベルで戦える強力なチームを造りあげることが出来るでしょう。」


これはアレイシ・エスパロガロにとっても長く待たされた結果としてのチーム離脱となる。エスパロガロとマーヴェリック・ビニャーレスは2015年にスズキがMotoGP復帰をした時からチームを組んでおり、現在のチャンピオンシップでそれぞれ5位と7位という状況だ。ビニャーレスはル・マンでスズキに初めての表彰台をもたらしたが、ホルヘ・ロレンゾに変わり、来年ヤマハに加わる事を選択した。今回の発表はアレイシ・エスパロガロにとってはチームから追い出される形になる。


スズキはイアンノーネとリンスというベテランと若手という組み合わせを続けることになる。こうした観点から、リンスはビニャーレスの代わりとしては最適な選択と言える。エスパロガロにとって悲劇なのは、イアンノーネが”経験のあるライダー”とスズキに見なされたことだろう。

ダヴィデ・ブリビオ

「これは簡単な選択では無くアレイシには申し訳なく思っています。プロジェクトがスタートした時から情熱を持って取り組んでくれた彼には本当に感謝しています。彼の将来が素晴らしいものになることを願っています。ただ、同時に今シーズンに関しては彼に最大限のサポートを提供して、出来る限り最高の結果を共に達成出来るようにしたいと考えています。」


スズキの2017年に関してはMoto2のチャンピオンであるヨハン・ザルコとのオプション契約もあって複雑な状況だ。ザルコはスズキのサテライトチームで走るという噂も出ていたが、このような契約に関する話は無く、彼はテック3ヤマハに加入するものと思われている。


彼のオプション契約に基づき、ザルコは日本で鈴鹿8耐の準備の前にスズキのGSX-RRをライディングしている。しかしながらリンスの契約を考えると、リンスはテック3に行くと考えるのが自然だ。となると、ザルコが8耐に参戦するとしたら、一体どのチームからになるのか?という疑問も残る。


リンスはMoto2のライダーとしてはMotoGPクラスにステップアップすると発表された3人目のライダーで、今までにはサム・ロウズがアプリリアへ、ジョナス・フォルがーがテック3への移籍を5月に発表している。

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