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★MotoGP2016マーヴェリック・ビニャーレスの頭の中

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ビニャーレス選手の長編インタビューというか紹介動画がAlpinestarsのYoutubeチャンネルにアップされていましたので、その内容をご紹介します。正直彼の英語ってかなり訛りがきついので翻訳はかなり苦労します。。普段のトレーニングはガールフレンドのキアラ選手とやっているそうで仲睦まじいですね。彼が来年ヤマハに行ってしまうのは残念ですが、MotoGPで出来る限り速く、出来る限り多くチャンピオンシップで優勝するという彼の目標を考えると仕方ない選択だったんでしょうね。

★MotoGP2016マーヴェリック・ビニャーレスの頭の中

マーヴェリック・ビニャーレス

「普通は何かに対して1つの才能という形だと思うんです。その才能がバイクに関するものの場合バイクにクレイジーになってしまうと思います。初めてバイクに乗った際に降りたくなくなるようにね。子供の頃に初めて乗った事を思い出します。ちょっと乗って軽くターンしただけだったんですけどね。もう止める事が出来ないほど夢中になってしまったんです。」

★MotoGP2016マーヴェリック・ビニャーレスの頭の中

「うちの場合は家族皆がモーターサイクルが好きなんです。モトクロスにしてもロードにしてもね。自分も子供の頃から家族と一緒にモトクロスを楽しんできました。 自分の従兄弟がバイクに乗っていたのもありましたし、子供は他の子が遊んでいるおもちゃはを自分も欲しがるように、彼がモトクロスバイクに乗っていたので自分も乗りたかったんですよ。最初にロードで走った時は難しかったですね。自分の場合は体のサイズが小さかったですからね。何故モトクロスよりもロードレーシングの世界に入ったのかはわかりませんが、路面を膝にする感触が好きだったんですよ。ただモトクロスでずっとレースを続けていたとしてもハッピーだったでしょうね。」

「もしこのままこういう形でレースが続いていくのであれば、マルケスは将来的に戦う事になる相手でしょう。彼とバトルをすることが本当に好きなんです。普段彼に勝つのは難しく思えます。彼は常に限界で走っていますしからね。ただ良いバイクであれば限界を超えてプッシュして彼のミスを誘う事は出来ます。これが彼にポイントを失わせる1つの方法ですね。」

★MotoGP2016マーヴェリック・ビニャーレスの頭の中

「非常に良いバイクがある場合、通常ライダーの実力もそれに接近しているんです。ヴァレンティーノやホルヘなどがそうであるようにね。MotoGPでは良いバイクに乗っていない限りフロントに出る事は出来ません。ライダーの実力で違いを作ることは出来ますが、モトクロスほどに差は出来ません。モトクロスはノーマルのバイクでも良いライダーであればフロントに出ることが出来ますからね。スズキのバイクでは自分も常に限界で走っています。限界でバイクが震えだすと、バイクを速く走らせる事が出来なくなってしまうんです。バイクを開発するというのは自分のスタイルでもありますからポジティブな部分です。しかしヤマハのバイクはそれが本当に素晴らしいレベルにあります。ヤマハに乗ったライダーは常に早いですからね。自分が思うにヤマハとスズキのバイクのスタイルは非常に似ていると思います。両方ともにスムーズに乗る必要がありますからね。そしてコーナーでも丸い弧を描いて旋回する必要があります。」


「速く走らせるにはスロットルコントロールが非常に重要なんです。多くの人がMotoGPバイクはエレクトロニクスを使っているから速いと思っているんですが、実際エレクトロニクスを使うとバイクは遅くなります。出来る限りエレクトロニクスを使用しないようにし、トラクションコントロールも使用しない方向にしないといけません。トラクションコントロールを使用するとタイヤがすぐにダメになるんです。ですからタイヤのスピニングを感じ取って上手にコントロールしないといけません。自分にとってスズキとヤマハの大きな違いはトラクションだと思っています。エンジンにしても素晴らしいトラクションがありますから非常に重要なんです。ミシュランになってスピンが増えましたから、トラクションがより重要なんです。」

★MotoGP2016マーヴェリック・ビニャーレスの頭の中

「自分にとってレースをしていない時は普通の生活をすることもやはり重要です。というのも二人ともモーターサイクルレーシングの世界にいますからね。時にはイタリアで過ごす事もあります。ガールフレンド(※キアラ・フォンタネージ 4度の女性モトクロス世界選手権チャンピオン)がイタリアに住んでいるので彼女と一緒に過ごしたりします。トレーニングはだいたいジムで一緒にやっていたり、モトクロスを一緒に練習したりします。トレーニングの中でもトランポリンのトレーニングはトレーニングだけど楽しいというか、本当に好きですね。」


「トレーニングの中では限界を超えてトレーニングをしようとします。ジムのトレーニングでは自分は男性ですから彼女よりは強いんですけど、たまにトレーニングをしたくない時も彼女は自分にトレーニングをさせようとするんです。モトクロスでは互いにプッシュし合いますね。彼女は世界チャンピオンですからいかにトレーニングするかを理解しています。自分もMotoGP世界チャンピオン獲得のためにトレーニングが必要ですから、こういう関係は良いですね。」

★MotoGP2016マーヴェリック・ビニャーレスの頭の中

「良い天候の中トラックでトレーニングするのは好きなんです。いつもは簡単なコースでトレーニングをします。というのもあまりリスクは冒せませんし、スズキに殺されてしまいますからね。(笑)ただモトクロスライディングは子供の頃からやっていたことなので好きなんです。モトクロスをやる事のメリットはラインを読むという事に関係しています。トラックは午前と午後ではコンディションが大きく変わりますから、ストレス無く速く走るにはどのラインを走るべきかしっかりと考える必要があるんです。MotoGPの場合はいつも同じような感じですが、タイヤが消耗したり、燃料が減ってきたり、マップを変更しなければならない時もあるので、バイクの上で色々と考える必要があるんです。」

★MotoGP2016マーヴェリック・ビニャーレスの頭の中

「正直なところ普通の生活を送りたいんです。成長はしていますが、子供の頃から人間としては同じ人間ですし、誰かの為に自分を偽る事はしたくないですしビジネスマンのようにはなりたくないんです。自分はただしっかりと目的を実現させるために働いているわけで、自分は自分の目的があります。それはTVで放送されているスポーツなわけですけど、同時に大きな男になることが出来る手段でもあります。自分はそういった幸運を掴んだのでそれに向けて努力しているんです。結局誰もが自分の目的があって、皆それを実現させるために努力しているんですよ。ですから、自分にとってそれがTVで放映されていようがいまいが、あまり大きな違いはないんです。自分にとって重要なのは自分の結果で、家に帰ってきた時に自分がやっていることに満足しているっていうことなんです。」