★鬼才マッシモ・タンブリーニが残した最後のバイクTamburini T12 Massimo
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マッシモ・タンブリーニ氏と言えば、誰もが知る天才デザイナーです。昔のDucati、Bimotaが好きなライダーであれば、タンブリーニデザインのバイクを手に入れるのは一つの夢とも言えるでしょう。現代に新車で購入出来る純粋なタンブリーニデザインのバイクは無いわけですが、タンブリーニ氏が最後に残したとされるデザインから作られたスーパーバイク、Tamburini T12 Massimoをご紹介します。
我々がマッシモ・タンブリーニを失ってちょうど2年が経った。彼は伝説的なDucati916スーパーバイク、MVアグスタF4の生みの親だ。 彼が他界したにも関わらず彼の影響はモーターサイクル業界に感じとる事が出来る。そして彼が生み出したバイクは世界中のモーターサイクルコレクターが手に入れることを渇望している。
多くの人がタンブリーニがBimotaの”ta”であることは知っているだろう。これはこの巨匠とヴァレリオ・ビアンキ、ジュゼッペ・モッリが3本柱となって幾度となくエキゾチックなモーターサイクルを生み出したのだ。
本質的にタンブリーニの名前は近代の素晴らしいモーターサイクルと一緒に語られることが多いが、そのリストの中にもう1台のバイクが加わろうとしている。
タンブリーニはこの世を去る前に最後に1つのデザインを残し、そしてそれが今日デビューしたのだ。
彼に賛辞を送るためにこのバイクにはT12Massimoという彼の名が与えられている。このバイクはBMW S1000RRのエンジンを使用しており、完全にレーストラックで使用するため、もしくは美術館に飾るべきバイクだ。
マッシモ・タンブリーニの家族からの投資、そしていくつかの財政的な支援を受けて作られており、Tamburini T12 MassimoはBimotaの精神を継いでいる。このバイクはスーパーバイクをベースとして、エキゾチックなマシンとなっている。
乾燥重量は149kgとベースになっているBMW S1000RRから大きく重量が削られている。スタンダードのBMW S1000RRはちなみに乾燥175kgである。いくつかの重量の低減はターンシグナルの除去、そしてその他の公道用の装備の除去からなっているが、ユニークなエンジニアリングとデザインは見受ける事が出来る。フェアリングはその良い例だろう。しかしカウルの下にはBimotaの遺伝子が根付いているのを見つける事が出来る。我々のお気に入りの点はカスタムメイドのArrowのエキゾーストだ。これはDucati1299パニガーレと同様にアンダーカウルの下側に収まっている。
シャーシはトレリスデザインで、その他のBimotaのマシンのように高抗張力鋼のチューブを使用している。
ヘッドストックはマグネシウムのキャスティングから整形されており、トレリスフレームにクランプされている。エンジンに取り付けられているリアのプレートも同様にマグネシウムだ。ホイールは鍛造マグネシウムで、カーボンファイバー製の燃料タンクがシートとリアのサブフレームを支えている。
サスペンションは前後共に最高峰のオーリンズ製のもの。ブレーキはブレンボ製で、Staubliのクイックリリースラインが装着される。最後にMoTeCがタンブリーニT12のエレクトロニクスを束ねている。もちろんエンジンはストックのS1000RRのものだとは思っていないだろう。エンジンは230馬力にまで出力が高められており、普通のライダーを興奮させるには十分なパワーとなっている。
写真だけではこのマシンの魅力は伝えきれない。値段に関しては興味があれば。。というところだろう。