★ホンダ Bulldogに関する特許を出願
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2015年のモーターサイクルショーで登場したコンセプトモデルBULLDOG(ブルドッグ)ですが、まさか市販にむけて動いていると誰が思ったでしょうか。現代版のPS250的な位置づけとなるのかもしれませんが、農耕目的での使用、完全な荷物運搬の足という視点で考えるとギヤ付きである意味はあまり無いように思えます。本当に市販されるとした場合、販売はそれなりに苦戦しそうな気が。。
ホンダは日本で特許を出願したが、その内容によるとBulldogコンセプトが真剣に市販化を予定されているように思える。なお市販化に関する話は昨年の末にかけてディーラーから聞かされていた情報でもある。もしお忘れであれば、Bulldogは1年ほど前に日本で登場したコンセプトバイクだ。日本市場のCB400F(※イギリスでのCB500Fと排気量以外は基本的には同じバイクだ)をベースとしており、ラゲッジスペース、実用的なスタイリング、いくつかの賢い荷物の収納アイディアが詰まっている。スクランブラーでもなくアドヴェンチャーでもなく、どちかというと農場主に好まれそうなクアッドのようなスタイリングをしている。
ただ、この特許の内容はごくありふれたもので、エンジン周りのエンジンガードとそのマウント方法に関するものだ。ただこの内容は明らかにBulldogに関連するものであると言える。特許内容に映っているバイクはショーで展示されていたものとは同一ではなく、方向指示器、テールライト、ブレーキディスクなどが僅かに異なるデザインだ。ホンダはBulldogの”発明”とも言える燃料タンクの左右にあるストレージユニットに関しても特許出願しており、この黒いプラスチックのサイド部分はパニアケースに良く似ており、広大な荷物スペースとして機能する。
メカニカルな部分が既に大量生産されていること、ヘッドライトなどもその他のホンダのバイクから流用している事を考えると、ホンダが新たにニッチな市場にブルドッグを投入する事は安価で済むだろう。問題はこうしたバイクを望んでいる消費者がいるかどうかだ。しかしホンダはVultus(※NM4)を世に出したメーカーであることを忘れてはならない。それに比べれば、Bulldogはまだ正気なバイクと言えるだろう。