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★MotoGP2016 ロレンゾのDucati移籍の動機

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ジュリアン・ライダーさんが分析するロレンゾ選手のDucati移籍の動機に関する記事をご紹介します。バイクの戦闘力の高さを考えるとヤマハからDucatiに移籍するのは得策では無いように思えますが、引退したストーナー選手がプレシーズンテストでファクトリーライダー2人よりも速かったということもありますし、ロレンゾ選手自身も自分が2人のアンドレアより遅いとは考えていないでしょう。

今までヤマハでキャリアを終えたいと語ってきたロレンゾ選手ではありますが、自分をエースライダーとしてブランドの顔として扱って欲しい、ロッシ選手がヤマハから受けているような尊敬を一身に受けたいという想いが強いというのは間違いないでしょう。管理人も当初は移籍は無いだろうと考えていましたが、段々とDucatiに移籍するのではという思いが強くなってきたこの頃です。

なお、移籍の発表があるとしてもヨーロッパラウンドの頃でしょうから、第4戦のヘレス、もしくはDucatiのホームである第6戦ムジェロだと思われます。

★MotoGP2016 ロレンゾのDucati移籍の動機

荷物などの運搬や移動の問題は別として、今MotoGPで最も注目を集めているのはホルヘ・ロレンゾがDucatiに移籍するのかどうという事だろう。まず最初に疑問として浮かぶのは「なぜか?」ということだ。ヤマハのM1はグリッドの中でも最高にバランスの良いバイクで、他の年と比較してライバルに劣っているとも思えない。それに彼自身もこれ以上金を稼ぐ必要も無いように思える。私はこうした疑問を持ちながら、月曜朝にTucuman空港のチェックインの列の先頭にいた。

私は周りの取り巻きなど目に入らずに、空港に1つしかないカフェの入り口の列に加わりながらもホルヘの事を考えていた。ヴァレンティーノ・ロッシが彼の取り巻きと共に、サインをねだる若いファンに囲まれながら空港のチェックインの長い列をかわしてVIPラウンジに入るのを見ていたが、ホルヘは何を考えていたのだろう?

飛行機の中では私は10列目に座った。私の席はホルヘから数列後ろで、彼はMoto3チームのスタッフの横に座っていた。ヴァレンティーノは1Aのシートに座っており、彼の取り巻きによってサインをねだるファンから守られていた。私はブエノスアイレスでターミナルバスにホルヘと共に乗り、彼がプライベートリムジンに乗るこむヴァレンティーノ・ロッシをまばたきせずに見ているのを見かけた。アメリカに到着した時、ヴァレンティーノはオースティンにヘリで向かったが、ホルヘはそうではなかった。


こうした出来事は彼を苛つかせるだろうか?こうした出来事はチームメイトを負かしてやろうという彼の決意をさらに固くさせるものだろう。一連の出来事をちょっとした侮辱と捉えるか捉えないかに関係なく、こうした反応はホルヘのような選手にとっては自然な反応だろう。恐らく彼らはちょっとした痒みという程度のものでは無く、大きな苛立ちと言えるものを作りあげてしまったのだろう。


その他にも要因はある。ケイシー・ストーナーがDucatiをテストした際のタイムは基本的に速く、2人のアンドレアよりも彼が速かったという事は、今が移動の時だとホルヘ自身を納得させただろう。次に考えられるのはヴァレンティーノがプレシーズンで語った「メーカーを変えるのは度胸(※原文はcojones スペイン語で肝っ玉、勇気などの意味)がいる。」というコメントだ。これはライダーとしても、チャンピオンとしても前例がない訳でない。単純に新しいチャレンジが必要だということと、2つのメーカーのバイクで勝利したというライダー達のクラブに入れるというボーナスもある。このクラブにはジェフ・デューク(Norton、ジレラ)、ジャコモ・アゴスチーニ(MVアグスタ、ヤマハ)、エディー・ローソン(ヤマハ、ホンダ)ケイシー・ストーナー(Ducati、ホンダ)、そしてヴァレンティーノ・ロッシ(ホンダ、ヤマハ)などが名前を連ねる。


こうした色々な事情が合わさって、私はホルヘが初めて、移籍を真剣に考えていると考えている。 となると、1人のアンドレアのうち1人はDucatiを去ることになる。私はイアンノーネがDucatiとの契約の延長をCOTAで発表する予定であったと理解しているが、経営人がそれを否定したようだ。私はこれが脅しの戦略だという説には賛成しない。彼らのアルゼンチンでのレースの終わり方に対する不満も、もう1つの要因だ。となるとアンドレア・ドヴィヅィオーソはチームに残る事になる。マーヴェリック・ビニャーレスはヤマハに行くと思われているが、(もしかするとホンダもありうる。)ドヴィの将来は明るいだろう。そして彼の新しい契約は、彼のファクトリーライダーとしての最後の契約となるだろう。

by julian ryder

http://www.superbikeplanet.com/2016/Apr/160406rydernotes.htm

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