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★MotoGP2016ミシュラン アルゼンチンGP決勝プレスリリース

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大波乱の結果となったアルゼンチンGPの決勝後のプレスリリースがミシュランから出ておりますのでご紹介します。金曜日のスコット・レディング選手のタイヤの事故を受けて、レースで使用する予定だったミディアムとハードのリアタイヤは使われない事になり、新しいタイヤで追加の練習走行を行ってレースが行われるはずが、夜から降った雨によってプランが変更。レースウィークに使用したものと同様のタイヤで周回数を少なくし、さらにフラッグToフラッグ形式でのレースとなりました。

※余談ですが昨日のニュースとして、オースティンにすぐに向かう予定のMotoGPでしたが悪天候の為にフライトが遅れ、15時間バスに揺られてアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに行きヒューストン行きに乗って現地入りを目指した一行、未だに現地の空港でスタックしている一行とに別れており、ドルナ、IRTA、いくつかのMotoGPのチームの荷物しか現地に到着していないとのこと。情報が入り次第ご紹介します。

★MotoGP2016ミシュラン アルゼンチンGP決勝プレスリリース

ミシュラン アルゼンチンGP決勝プレスリリース

マルク・マルケスがドラマティックなレースでミシュランタイヤでの初勝利
ミシュランのテルマス・デ・リオ・オンドサーキットのデビューは、多くのドラマの中、ホンダのマルク・マルケスが制した。前日のスコット・レディングのリアタイヤの事故を受けて、レースウィークで使用される両コンパウンドのタイヤが使用されないことになった。夜にかけての激しい雨の為に代替となるタイヤのテストが出来なかったために、ミシュラン、ドルナ、IRTAによって安全性の為にレースを2ステージでのイベントとする事になった。

ライダー達はレースウィークにテストを行ったタイヤを使用する事が出来るようになったが、9周から11周を走行した後にピットインし、同じタイヤを装着したバイクに乗り換えなければならないとルールの元でのレースとなった。なお、さらなる安全策の為に周回数も20周に変更された。レースは曇り空のもとにスタート。トラックはすぐに乾き、エキサイティングなレースが展開された。ポールポジションのマルケスは良いスタートする中、ホルヘ・ロレンゾはホールショットを獲得する。ロレンゾは1周目にDucatiのアンドレア・ドヴィヅィオーソに抜かれる。ドヴィヅィオーソは3周目にマルケスに抜かれるまでフロントを走行。

レースが進むと、マルケスとロッシは順位を入れ替えながらバトルを展開。10周目の終わりにマルケスとロッシはピットインを行いバイクを交換。マルケスは素早いバイク交換でロッシより先にピットを後にしリードを築く。レースが進むにつれてマルケスはリードを確保。ロッシはドヴィヅィオーソ、イアンノーネ、ビニャーレスとの4つ巴のバトルを展開。4人の戦いは最終ラップまで続くと思われたが、ビニャーレスはウェットパッチに乗り上げて18周目にリタイア。3人のイタリア人が表彰台をかけて争う事になった。最終ラップにイアンノーネが最終コーナーでドヴィヅィオーソを抜こうとして転倒し、ドヴィヅィオーソを巻き添えにしてリタイア。これによりロッシが2位を獲得。この転倒によりダニ・ペドロサも3位を獲得。


サテライトDucatiのユージン・ラバティが4位を獲得し、最高位の独立チームのライダーとなった。もう1台のDucatiのエクトル・バルベラが5位となった。ポル・エスパロガロは6位、アプリリアのステファン・ブラドルが7位を獲得。ブラッドリー・スミスが8位、ホンダのティト・ラバトが9位を獲得、もう一人のアプリリアのライダーであるアルヴァロ・バウティスタが10位を獲得した。チャンピオンシップでの順位ではマルク・マルケスが1位、ヴァレンティーノ・ロッシが2位、ダニ・ペドロサが3位となった。ミシュランはこの後、4/10に開催されるアメリカラインドの舞台であるテキサス州オースティンに向かう。

マルク・マルケス

「今週はタイヤにとっては特殊なレースになりました。すべてのメーカーにとって新しいサーキットを完璧に理解するのは難しいことです。特に難しい路面のサーキットはそうですよね。タイヤに問題が出てしまい、朝の雨もあってすべてが難しくなってしまいました。ミシュランが大変な努力をしたと思いますし、フラッグToフラッグレースにしたというミシュランの判断は正しかったと思います。安全性が何よりも大事ですからね。ミシュランは本当に努力していますし彼らを信頼しています。彼らの作業内容を理解していますし、彼らが最高の品質の為にハードに仕事をしているのもわかっています。」

ニコラ・グベール

「まずはドルナ、IRTAそしてすべてのチームに、今回の出来事に関してと、ここ数日が我々にとってチャレンジングな状況であったという事への理解を感謝したいと思います。レースディレクションと昨夜に新しいタイヤの投入を決定したのはライダーの安全性の為に正しい判断であり、さらに追加の練習走行を用意したのは最高の解決策であったと思います。残念ながら天候によってさらに計画を変更する必要がありましたが、ライダーの安全性の確保が何よりも重要なことであり、今日の午後のレースでいかなる事故も起きないようにするために適切な対処が出来たと考えています。」

ピエロ・タラマッソ

「今週は我々にとって非常に難しいレースウィークとなりました。しかし全ては我々の学習のプロセスでもあります。すべての情報と積極性を素晴らしいレースから取り入れて行かねばなりませんし、前進する必要があります。これからオースティンに向かいますが、こちらもまた完全に新しいサーキットとなります。しかしこれから待ち構えているタスクに対して準備は出来ていますし、競争力が高く安全なレースを実現する為に我々に出来る事をすべてするつもりですよ。」
出典元:ミシュランタイヤ