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★ICONのGSX-R750カスタム MAJOR TOM(トム少佐)

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パット見はなぜこんな銀色一色なのか、なぜV-Rodのディッシュホイールなんぞ装着しているのか?と思ってしまいますが、デヴィット・ボウイの「スペイス・オディティ」に登場する”トム少佐”へのオマージュとも言えるバイクなんだそうです。ボロボロのGSX-R750を引き上げてきて好きにレストアしたのかと思いきや、ちゃんとしたストーリがあるようです。シートカウルに鎮座するむき出しのバッテリーとか、NOS装備というのは、日本人の感覚ではあり得ないカスタムだけに興味深いですね。撮影も月面?を思わせる大地での撮影で面白いショットになっています。

★ICONのGSX-R750カスタム MAJOR TOM(トム少佐)

スズキのGSX-R750がカスタム車両の材料になるとは考えた事が無い。80年代のクラシックとも言える車両であることは間違いなく、グラインダーで削るなんていうことは以ての外だ。しかし、カート・ウォルターは違った。ICONのデザインディレクターである彼は、日本製バイクを見て乗って育ってきた。そして彼はGixxerに新しい光を当てた。(※管理人注 海外の人はGSX-Rを省略して←の綴でジクサーと発音します。)これは”Major Tom”と呼ばれるICON 1000の最新のカスタムバイクだ。ベースは1986年型のGSX-R750で、これはGSX-Rが初めてアメリカに輸入された年でもある。

★ICONのGSX-R750カスタム MAJOR TOM(トム少佐)

カート・ウォルター

「このバイクは自分で購入できるGPシーンのパフォーマンスを持ったバイクへの案内役と言える車両でした。多くの若者がこのバイク、似たような車両で酷い怪我をしたもんです。もちろんICONの連中も例外では無いですけどね。“Major Tom"はその後多くの素晴らしいバイクと同様に大事に扱われ、新たな人生を歩みはじめました。彼女はアメリカの思春期の若者に”ハイスピードのSEX”を届けるような存在になったんです。彼女をオレゴンの納屋から引き上げたんですよ。クラカマス郡の農家から引き上げたんですけど悲惨でしたね。見た目は本当に酷かったですね。見た目はHotなんだけど実に悲惨でしたよ。」

★ICONのGSX-R750カスタム MAJOR TOM(トム少佐)

彼女(※バイク)は第二の人生を製造から15年後に歩み始めた。アンダーカウルは無くなっており、フェイクカーボンのターンシグナルが取り付けられ、蜘蛛の巣がはったゼログラビティーウインドスクリーン、そして第一世代のヨシムラのスリップオンが搭載されており、エアフィルターはネズミに食われていた。殆どの買い手はこのバイクを見て去っていったが、ウォルターと彼のクルーは違った。しかし回路は死んでおりエンジンは動かなかった。これが3年前の出来事で、同じく”Major Tom”という名前が選ばれた時でもあった。(※ウォルターは大のデヴィット・ボウイのファンである。)

★ICONのGSX-R750カスタム MAJOR TOM(トム少佐)

「自分達はこのデコボコのおばさんをみて、むしろいいなと思ったんです。このバイクは直接エーテルを吸わせて、ようやく動くような素振りを見せました。しかしきっとこのバイクはこのアルミの骨の中に刻まれた様々なストーリーがあるんだろうと思ったんです。これはICONのプロジェクトの規範でもあるんですけど、全てのカスタムバイクはポートランドのデザインスタジオで組み上げるんです。この方法で作ると時間が余計にかかりますが、全てのICONチームがバイクの製作に関わるというのは意味があることなんです。いくつかのメンバーは、詳細をインターネットで語れないような方法で彼女に触っていますよ。(笑)」

★ICONのGSX-R750カスタム MAJOR TOM(トム少佐)

このGSX-R全く違った見た目のバイクになっている。フレームは補強され、サブフレームは数インチ高めの位置に位置するようになっている。フロントエンドはカワサキのZX-7Rのユニットを流用している。最も目を引くのはソリッドアルミニウムのホイールだ。これは初期型のV-Rodからの流用で、Avonタイヤが組み合わされる。

★ICONのGSX-R750カスタム MAJOR TOM(トム少佐)

「V-RodのホイールをGixxerに組み込む時のアドバイス?”やめておけ!”だね。今までで一番難儀したスワップですよ。EBCブレーキに良き友人がいて、JB Weld(※強力なボンド)もしくはTIG溶接が得意な知り合いがいない限りはやめたほうがいいでしょうね。カウルはモリワキのものとXR69 glassによるもので、両方ともかなりいじってあります。何をどうしたか思い出すのが難しいくらいです。」

★ICONのGSX-R750カスタム MAJOR TOM(トム少佐)

燃料タンクは3インチまで高さを抑えてあり、完成するまでに3ヶ月を要した。燃料の容量は当然少ないが、良い形だ。エキゾーストシステムはウォルターによると”弄くりまわしたVance & Hinesとヨシムラのエキゾースト”とのことだ。とっておきの決め手はシート下に隠されている。シート下に組み込まれたNOS(ナイトラス・オキサイド・システム)がMajor Tomを爆発的に加速させるのだ。これは悪趣味なストリートファイターのようにも見えるが、Major Tomはそれでもその美しさを失っていない。このバイク自体がハードにライディングされることを望んでいるのだ。この歌(※Major Tomはデヴィット・ボウイのSpace Oddityに登場する人物名であるトム少佐)は次のように続く。「プロテインを飲み、ヘルメットを装着せよ。」

★ICONのGSX-R750カスタム MAJOR TOM(トム少佐)

★ICONのGSX-R750カスタム MAJOR TOM(トム少佐)

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★ICONのGSX-R750カスタム MAJOR TOM(トム少佐)

★ICONのGSX-R750カスタム MAJOR TOM(トム少佐)

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スペイス・オディティ (曲) - Wikipedia