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★フィリップ・アイランドテスト3日目 ロッシ「2015年型に近いシャーシを使う。」

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シートカウルに給油口があるM1をレースで見てみたい気もしますが、今シーズンは両ファクトリーライダー達はこのタイプのシャーシは使用しないという結論に達したようです。ロレンゾ選手もセパンで口にしていたロングランは、カタールまでお預けとのこと。

★フィリップ・アイランドテスト3日目 ロッシ「2015年型に近いシャーシを使う。」

シーズン開幕まで最後から2番目となるフィリップアイランドでのプレシーズンテストで、ヴァレンティーノ・ロッシは今シーズンは2015年型のバイクと似たスタンダードタイプのシャーシを使用する事を明らかにした。

ロッシとチームメイトのロレンゾは、わずかに改良されたデザインのシャーシと大幅に改良されたものとの間で比較テストを行なってきた。新しいタイプは給油口がシート後ろに付いたもので、ミシュランタイヤに合わせて以前得られたデータから作られたものだ。

 

ヴァレンティーノ・ロッシ

「2015年型のほうが速く走れるので好きですね。2016年型のほうは乗っていてフロント側が速く走れるように感じます。ただ、コーナーエントリーで少し問題があって、そこまでラップタイムは変わらないんですが少し遅いんです。ですからこの比較テストはここでおしまいで、2015年型に近い方を使用する事にします。」
 
フロントのフィーリングが向上したのであれば、2016年型は長い目で見て大きなポテンシャルがあるのではないかという質問に対してロッシは次のように答えた。
 
「長い目で見て可能性はあると思います。実際今日も将来に向けてヤマハへ色々と調整してわかった事を伝えたんです。でも今のところは現行のバージョンに注力して作業を続けていきたいと思います。」
 
ロッシはこの日5番手タイムであったがヤマハでトップタイムを記録したライダーであり、最速タイムを記録したマルケスから僅かに0.277秒遅れというタイムであった。どちらのシャーシでレースをするのかというのは2つの大きな疑問の1つであり、チームディレクターのマッシモ・メレガーニがオーストラリアで解決したいと思っていた事だ。もう1つはミシュランタイヤと統一ECUでのロングランだが、ウエットとドライの入り混じった天候によってこのテストを行うことは出来なかった。
 
最後のプレシーズンテストはカタールで3月2日から3月4日にかけて開催され、初戦も同じくカタールで3月20日に開催される。37歳になるロッシは10度目の世界タイトル獲得を昨シーズン僅かに5ポイント差でチーマメイトのロレンゾによって逃している。ロッシの2015年型のシャーシでレースをするという結論は、昨年のヤマハの車体を使用するテック3ヤマハのブラッドリー・スミス、ポル・エスパロガロにとっても朗報だろう。なお、ロレンゾも同様に2015年型に近いシャーシを使用するようだ。