★MotoGP2016 ミシュラン ニコラ・グベール「90%のライダーが性能向上を実感した。」
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リヤタイヤに関しては当初からブリヂストンを上回るグリップを誇ると言われていたミシュランタイヤですが、課題だったフロントタイヤもセパンテストでは大きな改善を見せました。フィリップアイランドはタイヤに厳しい事で有名ですが、テストはいよいよ明日からです。
ミシュランレーシングのテクニカルディレクターであるニコラ・グベールはセパンテストについて、フィリップアイランドについて語った。2016年シーズンはミシュランにとってMotoGP復帰の年であり、セパンテストはミシュランにとっては2回目のオフィシャルテストである。ミシュランはフロントタイヤについて大きな改善を見せた。そのハイライトとしてホルヘ・ロレンゾは1:59,580のラップタイムを最終日に記録。フィリップアイランドのテストは17日から開始となるが、オーストラリアのトラックはタイヤにとって非常に攻撃的なサーキットで、ミシュランにとっては新たなチャレンジとなる。
Q
「過去2回のテストから学んだことは何でしょう?」
ニコラ・グベール
「ヴァレンシアの後でセパンはミシュランにとって2回目のテストとなりました。初回のテストではフロントタイヤに関して多くの批判がありました。ライダー達はあのタイヤを快適に感じていませんでした。冬期休暇中はオフィシャルチームはテストが禁止されていますので、我々はその後自分達のプライベーチオチームでテストを行いました。その間の性能の向上はセパンのテストでホルヘ・ロレンゾのタイムが示した通りです。我々は新たなタイヤも持ち込み、多くのライダーがこれをテストしました。90%のライダーが我々の性能向上を認めてくれました。」
Q
「今取り組んでいる事はなんでしょうか?」
ニコラ・グベール
「主にフロントタイヤ’ですね。データの確認をしないといけませんし、トラックによってグリップと気温の影響で色々と変化するものなんですよ。カタールではセパンと似たような状況でしょう。しかしフィリップアイランドは全く別の話です。あそこはリヤタイヤに関しては特殊なサーキットです。テストの際は非常に高温になりますし、いかなるタイヤメーカーにとっても悪夢のような環境ですからしっかりと準備をしないといけません。」
Q
「フィリップアイランドがタイヤに要求するのはどのようなことなのでしょうか?」
ニコラ・グベール
「左コーナーが多いですから、タイヤの左サイドの耐久性が必要です。しかし右サイドも素早く温まるという特性が必要です。レースは秋に行われますから、この特性は非常に重要になってきます。そしてタイヤの右サイドと左サイドでの温度の違いも重要になります。」
Q
「セパンでのロリス・バズの転倒の原因究明は終わったのでしょうか?」
ニコラ・グベール
「まだ結果が出ていません。この種類の内容は時間がかかるんです。カタールテストまでかかると思います。」
Q
「ブラッドリー・スミスがセパンでインターミディエイトを使用しましたが、そこから何か得られましたか?」
ニコラ・グベール
「正直なところそれほど多くの情報を得られたわけではありません。彼はそれほど多くの周回を重ねていませんから。スミスは雨のすぐ後に出走しましたが、あのトラックはすぐに乾いてしまうんですよね。」
Q
「MotoGPクラスでタイヤの空気圧センサーの装備が義務付けされたことに付いてどのように感じますか?」
ニコラ・グベール
「大賛成ですね。安全の観点からタイヤの空気圧に関しては妥協は出来ません。グランプリコミッションがこのルール正立に関して素早く動いてくれた事に感謝しています。」