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★スズキ バンディット600Sカフェレーサー

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スズキのバンディットは当時のネイキッドがフレームをタンクに隠し2本サスを採用するという手法を採用する中で、全くその流れに併合せず、何とも言えぬカーブを描くフレームに1本出しのリヤサスを採用します。フレームに合わせて曲がったデザインのタンクにボテッとしたテールカウルが特徴のバイクですが、確かにこのバイクをカフェレーサーのベースにしようとは普通は考えませんね。シートカウルが変わるとこんなにも軽快な印象のバイクになるんですね。

★スズキ バンディット600カフェレーサー

世の中にはカフェレーサーに改造しやすいバイクというのが存在する。例えばトライアンフのボンネビル、ホンダのCB750などだ。こういったモデルをベースとしたカスタムバイクはEXIFでも数多く取り上げてきた。ただ中にはカフェレーサーへの改造を避けられてきたようなバイクも存在する。スズキのバンディットはネイキッドのスポーツバイクであるにも関わらず後者に分類されるバイクだ。このバイクはカフェレーサーの定義をそもそも超えているモデルで、プラスチックの質感が全体的に漂う点もあり、90年代のバイクであるようにも見えない。また妙な形のカウルを纏ったSモデルも存在する。そういった面からもバンディットというバイクがカフェレーサーのベース車両の後方となることはまずあり得ない。ダリック・バートリーはこの偉業を成し遂げたビルダーだ。ワシントンに住む彼は彼の1996年バンディット600Sの強力なエンジン、魅力的な見た目のチューブラーフレームに多くの可能性を見出した。

★スズキ バンディット600カフェレーサー

ダリック・バートリー

「このバイクは地下で組んだんですよ。このバイクのオリジナルの部分が残っているのはタンク、エンジン、フレームの3分の2といったところですね。」

★スズキ バンディット600カフェレーサー

彼のこのバイクを組むにあたってのゴールはシンプルだった。バンディット600をバラバラにして骨だけにする。そして現代のライディングにも対応するモダンカフェレーサーを作るというものだ彼はパーツを探す中でDucatiモンスタのテールエンドを使用した。これはバンディットのタンクに非常にフィットした。このフレームを合わせるという作業の中で、彼はFlipside Customsのロブ・ハンコックの手を借りた。純正のサブフレームを取り払い、曲線美を感じさせるサブフレームとシートカウルが完成した。ダリックは片持ちのスイングアームをホンダのNT650 Hawkから流用、リヤショックとエンジンの新しいマウントを作成するのにはウォータージェットカッターが使用されているそうだ。バイクにさらにアグレッシブな雰囲気を与える為に、打リックはトライアンフスピードトリプルからリヤのものショックを流用。さらにHypercoのスプリングを使用してアップデートが施されている。

★スズキ バンディット600カフェレーサー

フロントには2008年式のGSX-R1000のフォークが使用されている。ホイールはスピードトリプル、トップクランプ周りの作業の中でダリックはバンディットのメーター周りをTrail Techデジタルメーターに換装している。セパレートハンドルにはバーエンドミラーが組み合わされ、コックピット周りをスッキリとさせている。シートとカウルの間にはリチウムイオンバッテリーとエレクトロニクスが収まっている。まおハーネスはカスタムメイドされたものだ。バンディとのフレームに合うタンクを見つけるという事は不可能だ。そのためダリックはオリジナルのタンクを使用している。だが新たな塗装のために、オリジナルの塗装とスズキのバッジを剥がしている。

★スズキ バンディット600カフェレーサー

彼の友人であるスティーブ・マークスの助けもあり、フレームとカウルはAudiのNardo Greyで塗装されている。そこにオレンジのHypercoのスプリングが良いアクセントになっている。エンジンは新しくグロスブラックにトップコートが施され、ゴールドのOリングチェーンが、アノダイズド処理されたフロントエンドと良くマッチしている。最後にバンディットに待ち受けているのはパフォーマンスの向上という部分だ。エアボックスは取り除かれ、K&Nのフィルターがリビルドされたキャブレータに装着される。またステージ2ジェットキット、自動進角装置が新たに追加された。エキゾーストヘッダーは純正だが、1本出しのスーパートラップマフラーがここに組み合わされているこのバイクは純正とくらべて18.14kg軽量になっている。またサスペンションとライディングポジションの変化によって完全に新しい野獣となっている。現代のカフェレーサーのスタイルを纏って、ダリクのバンディットは新時代へと向かう。90年代のバイクを見直す時期なのかもしれない。

★スズキ バンディット600カフェレーサー

★スズキ バンディット600カフェレーサー

★スズキ バンディット600カフェレーサー

★スズキ バンディット600カフェレーサー

★スズキ バンディット600カフェレーサー

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