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★ヤマハXSR900試乗レビュー

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ヤマハの最新モデルXSR900の試乗レビューがあったのでご紹介します。MT-09で成功したパッケージを土台にしているバイクですので、記事中にもあるように悪くなりようは無いのですが、中級のライダーから、酸いも甘いも知り尽くしたライダーが乗っても楽しめそうなモデルです。特徴的なルックスもそうですが、やはりカラーリングがデザインに映えますね。

★ヤマハXSR900試乗レビュー

ヤマハの最新のスポーツヘリテイジモデルXSR900。レトロなルックスとMT-09で成功を収めたパッケージから生み出されるバイクが悪いバイクになりようがない。スペインのフエルテベントゥラ島のスムースでツイスティな道はXSR900をライディングするのに最適な場所だ。試乗の後の最初の休憩でブラックコーヒーを飲んだ後に思わず出たのは「楽しい」という言葉だった。3気筒のエンジンは10,000回転以上まで唸り声を上げるのが好きと見え、コーナーで2速3速で加速する様は多くの人々を驚かせそのパフォーマンスを伺わせた。レトロであろうがそうでなかろうが、このバイクは115馬力あるバイクで強烈な3気筒エンジンから発せられる。

★ヤマハXSR900試乗レビュー

Mt-09は急なスロットルレスポンスを非難される事が多いバイクだが、そうした評判のおかでこの問題はしっかり解決されている。もちろん1人にとって急とスロットルの反応も、別の人間にはアグレッシブと捉えられる可能性がある。XSRの3つのライディングモードはいかなるスタイルにも適合すると言える。そこにはAモード、アグレッシブとも言えるモード、Bモード、これはスムーズなパワーデリバリーのモードで、最後にこの中間のスタンダードモードがある。


XSRもMT-09と同じ軽量アルミニウムフレームを使用していることから、MT-09のライダーは乗り換えてすぐに心地良さを感じるだろう。グリップとペグもほとんど同じポジションで、ライダーは少しだけ高い位置に座る事になり、5cmほど後ろに下がったポジションとなるため、背の高いライダーには丁度良いだろう。シートは広くてより快適だ。これは誰にとってもありがたいことだろう。トラクションコントロールは最小、最大にも完全に切ることも出来る。これはハンドルバーにあるスイッチでエンジンを切らずに変更することが可能だ。アシストクラッチはMT-09より軽量だ。

★ヤマハXSR900試乗レビュー


燃料満載で195kgのXSRは両足を地面に付けた状態では少し重く感じる。しかし一度動き出してしまえば非常に軽量に感じられるのには驚かされた。Uターンをしたり写真撮影の為に押したり引いたりするのも軽快で、低重心な車体でワイドなハンドルバーがこうした事を容易にしている。£8,000にしてはサスペンションは非常に素晴らしく、フロントのリバウンド調整とリヤのリバウンド、プリロード調整が可能だ。ほとんどいかなる状況においてもバイクは破綻せず、ラジアルマウントの2枚ディスクは、この価格帯のバイクにしては最高峰と言えるものだ。

★ヤマハXSR900試乗レビュー


スムースなエンジンと快適なライディングポジションの組み合わせ、そして洗練されたエレクトロニクスは、速く走るという事に関して多くの自信を与えてくれる。中級者ライダーであればそのスキルはうなぎ登りに上達し、熟練したライダーであれば、すぐにマシンを限界付近で走行させる事が出来るだろう。初心者はもう少し乗り味がソフトなXSR700を好むだろう。実際XSR900のパワーデリバリーは彼らにとってはスムーズと言える範囲を超えているだろう。

★ヤマハXSR900試乗レビュー


コーナーの出口で高いギアに入れていたとしてもトルクは十分にある。EUの厳しくなる排気ガス規制に従いながらも、XSRのスタンダード管は良い音を響かせる。煩いという事はけしてなく3気筒のエンジンはレッドゾーンに向けて唸り、アフターマーケットパーツのエキゾーストを速く試してみたいと思わせる。

★ヤマハXSR900試乗レビュー

フエルテベントゥラ島の特徴の無い火山地帯を走るのは、まるで火星にいるかのような気分にさせる。ただ間違いなく火星のほうがガソリンスタンドは多くあるに違いない。リザーブのワーニングランプは私が給油する25マイル前に( 約40km)点灯した。なおタンクは123マイル(197km)走った後に空になった。一定のスロットルとそこまで急で無い道は燃費に貢献したと言える。しかし、私はこの車両のオーナー達がこの車両の14Lのタンクで燃費20km/lを達成したとしたら非常に驚くと思う。恐らく14km/lというのが妥当なラインだろう。


我々はバイクがネオレトロと呼ばれる時代を既に超えてきた。これはつまるところ70年代のXS750ではなく、現代の軽量フレームに、現代の軽量エンジン、現代のエレクトロニクスとライダー補助システム、丸型のヘッドライト、過去の栄光に身を包んだモデルの事をいうのだろう。

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