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★KTM Moto2クラス参戦マシンを電撃公開

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ルーキーカップ、Moto3、Moto2そしてMotoGPという階段を作る事で、各クラスに常に優れた選手が供給されるようにするという非常に合理的なKTMの計画が明らかにされました。来年はMotoGPへの参戦も始まりますが、マシン開発と同時にこうした構造的な戦略を取っているところが流石という気がします。長い目で見た時にはMotoGPチャンピオンシップにおける競合チームの1つになるのだろうなという気がしますね。

★KTM Moto2クラス参戦マシンを電撃公開

KTMはMoto2バイクを作成しているという発表でグランプリ関係者を驚かせた。もちろんサスペンションは子会社のWPとなる。オーストリアのメーカーはアルメリアにおいてそのバイクを公開し、その存在を日曜に発表していた。KTMはMoto2はグランプリにおける参戦計画の一部と捉えている。Moto3での成功、そしてMotoGPバイクは2017年に登場する予定で、中間クラスに参戦する事で、最高峰クラスにライダーを参戦させる道筋が出来る。

この戦略はAjoチームで使用されている方法だ。彼らはファクトリーRed Bull KTMをMoto3で走らせており、2015年のチャンピオンであったヨハン・ザルコをMoto2クラスで走行させている。AjoチームはKTMが来年MotoGPクラスに参戦するにあたっての良きパートナーとなるだろう。KTMのMoto2プロジェクトはずっと秘密裏に進められてきたようで、今回の発表は突然の事であった。Moto2は現在ホンダCBR600RRのエンジンを使用しているが、この事が他のメーカーがこのクラスに参戦する大きな障害となっている。アプリリアも当初Moto2に参戦する計画があったが、参戦しないという決定を下したわけだ。Moto2バイクを持つことで、KTMは全クラスでの参戦という形になる。つまりKTMはエンジンがKTMではないKTMのバイクを作成するということだ。

ただ、この仕組は2019年には改められる可能性がある。というのもMoto2にエンジンを供給するホンダの契約は2018年で終わる。そしてホンダはエンジン供給継続の意向が無いことを示している。そしてその後にMoto2でエンジンを供給するのはどのメーカーなのかという事が話合われているが、誰もMoto2がオープンな競争の場になるとは考えていない。Moto2チームはスペックエンジンの状況が変わることに対して反対している。これは参戦コストの安さを考えると当然だろう。Moto2でレースをすることはMoto3でレースをすることより安く済む。まずは機関部品の安さがある。このクラスに参戦するというのは、このクラスに関心があるメーカーにとっては非常にバランスの取れた価格なのだ。

KTM CEO ステファン・ピーラー

「Moto2プロジェクトは我々にとって非常に重要です。我々の成長と長期的な投資によって我々はグランプリにおける我々の目標に近づいてきました。若いライダー達はまず最初の経験をルーキーカップで積み、我々のMoto3クラスにステップアップします。そして新しいMoto2プロジェクトを通じてMotoGPクラスにステップアップするのです。これはKTMとWPのプロフェッショナルレーシングの経験の中で培われた成功の法則なのです。将来的にはこの”KTMアカデミー”を通じて育ったライダーをMotoGPクラスで走らせたいと思います。」

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