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★ダニ・ペドロサ「レースよりも大きな勝利を成し遂げた」

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昨年のマレーシアでの決勝後のプレスカンファレンスでの落ち着いた態度、そして的確な指摘は、あの状況で頭に血が登っていた多くの関係者、そしてファンを落ち着かせてくれました。けして自分の状況を諦めずに闘ったペドロサ選手はもう一人のチャンピオンと言えると思います。
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ダニ・ペドロサは彼自身の腕の手術からの驚くべき回復と素晴らしい後半戦の成績について誇らしく感じていると語った。ペドロサは開幕戦のカタールの後に慢性筋区画症候群 ※chronic exertional compartmentsyndrome(CECS)、またの名を腕上がりによる筋膜の切開の手術を受けた。彼は3戦を欠場。復帰後は苦戦したものの最終の4戦では2勝し、チャンピオンシップでは不在に関わらず、4位を獲得した。

ダニ・ペドロサ

「この手術を受けるというリスクを冒そうという決断をし、正しい時期に素晴らしいドクターを見つけたという事は、この問題を克服する上でのターニングポイントになりました。復帰した時はフィジカルコンディション、バイクも難しい状態でした。トップのライダー達と比べると非常に遠いところにいて、いくつか悪いレースもありました。そして少し良いレースが出来る様になり、また悪いレース展開になりました。」
 
こういった状況の時は、自分の持てる全てのエネルギーと努力を全て自分に向ける必要があります。他の誰かが何をするかなど考える事は出来ません。自分自身に集中してその状況を克服すること、なぜなら誰も自分の代わりにそれをやってくれる人はいない訳ですから。自分のチームは後ろで支えてくれ、自分達は良い仕事が出来ました。基本的に自分は序盤の6戦を失った状況でしたが、最終的にはチャンピオンシップで4位になる事が出来ました。」
 
ペドロサはマルケスとグルになって最終戦でロレンゾを助けたのではという意見には、彼が経験してきた過酷な2015年シーズンを考えても馬鹿馬鹿しい考えだと付け加えた。
 
「正直に言ってあのシチュエーションの中で、常に自分の手ベストを尽くして来ました。そもそも自分の場合、とても過酷なシチュエーションから今シーズンは始まっているんです。自分のチームの皆は、こういった大型のバイクを操縦するのが自分にとっていかに困難であるかをわかっていますし、自分がトラックに出る時は常に勝利しようとしている事もわかっています。」
 
自分の場合、レースでの勝利よりも大きな勝利をしているんです。チャンピオンシップで勝利し、MotoGPでトップになるのは非常に困難です。しかし自分が成し遂げた自分のシチュエーションを変えるという事は到達が難しい目標です。序盤戦は速いペースでレースが出来ませんでしたが、後半戦は自分の体調を向上させて速いペースでレースが出来たので非常に嬉しいですね。」
 
後半戦にマルケス、ヴァレンティーノ、ロレンゾが自分の利益だけに集中した大きな論争の中で、成熟した自然な態度で問題に対処した事で称賛された事を受けて彼は次のように述べた。
 
「そうやって気づいてくれる人がいるというのはありがたいですね。常に自分の態度、自分の価値に従って行動できているという事を嬉しく思います。」