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★2015年シーズンで良かった6つのこと

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昨年のMotoGPについて6つの良かったことをまとめた記事がありましたのでご紹介します。悪かったことのまとめの対になる記事ですね。鈴菌の管理人としてはやはり2015年はスズキ復活の年という事で記憶に残る年となりました。復活の年に表彰台は獲得出来ませんでしたが、ソフトタイヤの恩恵もあったとは言え、予選で1位2位を獲得したカタルーニャは非常に興奮しました。今年は統一ルールのもとでマシン差がどこまで出てくるのか未知数ですが、今まで表彰台に縁遠かった選手やバイクが表彰台に上がれるようになってくると非常に面白いですね。

★2015年シーズンで良かった6つのこと

ヴァレンティーノ・ロッシのタイトルへの挑戦

彼の事が好きでも、そうでなくてもヴァレンティーノ・ロッシはモーターサイクルレーシングの歴史において最も有名なスターであり、このスポーツの人気を高めるのに非常に大きな役割を果たしている。しかし彼は2009年以来タイトル争いには加わっておらず、彼のファンはロッシの最高の時は過去のものなのかと思っていることだろう。しかし彼は36歳にして時計の針を元に戻し、ムジェロ、ミサノでの忘れられないレースに加え、最後の最後までタイトル争いでポイントをリードした。チームメイトのロレンゾはロッシよりも速くヴァレンシアでタイトルを掴むと思わていたが、2015年シーズンは”ロッシがもう少しでタイトルを獲得出来た年”として記憶されるだろう。

最後までもつれたチャンピオンシップ争い

ほとんどのモータースポーツのチャンピオンシップは最終戦で決定される事が期待される。特にBSBなどではポイントの仕組みがそういった結果になるようにシステムとして上手く作られている。しかし1992年以降では500ccとMotoGPで2回しか最終戦までもつれた例がない(※92年と2006年のことだと思われます。)そのためそうした背景もあってシーズン全体の緊張感が最終戦につれて高まっていった。

スズキとアプリリアの復活

スズキが財政的な理由で2011年にMotoGPを撤退してから、選手権はたった3メーカーによって争われる形となった。2004年には9メーカーが参戦していた時代から比べてホンダ、ヤマハDucatiだけになってしまったのだ。この問題はシリアスなもので、そのために新しくCRTというスーパーバイクベースのマシンがグリッドを埋めるために登場した。CRTは幸運にもオープンクラスという形で引き継がれ、メーカを低価格マシンの提供と統一ECUの使用へと向かわせた。そしてスズキと同じくアプリリアも昨年もシリーズに再戦する形となった。KTMは2017年からの参戦を予定しており、メーカーにとってもMotoGPは再びビジネスモデルの一貫という位置づけに戻ってきた。

ダニ・ペドロサの復活

カタールでの日曜のレースの夜ダニ・ペドロサはずっと腕上がりと戦ってきた事を明かし、解決策を探るために選手権から離脱することを明らかにした。その時誰もが、そしてペドロサ自身もが復帰出来るかどうかはわかっていなかった。ペドロサも「こんな状態ではレースは続けられません。ドクターもどうすれば良いかわからないということなんです。」と断言し、彼のキャリアの危機の可能性を示唆していた。非常に複雑で挑戦的な手術が行われたがそれは一晩で済むようなものではなかった。その後ペドロサはシーズンの終盤には復調し、ドライとウェット両方のレースで優勝を遂げた。

ビニャーレス、イアンノーネ、スミスの躍進

2015年はマーヴェリック・ビニャーレス、アンドレア・イアンノーネ、ブラッドリー・スミスにとって躍進の年となった。ルーキのビニャーレスは新しいスズキのチームと契約を結び、すぐにでもスズキのトップライダーへと育つだろう。イアンノーネのDucatiファクトリーチームのライダーとしてのデビューイヤーは彼自身初の表彰台、ポールポジション、最速ラップ獲得という形で実を結んだ。スミスは彼を中傷する連中をトップサテライトライダーという結果で黙らせた。

統一ルールの制定

長く入り組んだ道のりだったが、MotoGPは遂に統一のECUシステムの使用に関して合意に達した。そのため来年からは一つだけの技術的ルールが適用されることになり、ファクトリークラスとオープンクラスは消滅する。戦闘力の低いメーカーを救済する技術的な優遇処置は軽減されて残る。しかしこれらの優遇処置が彼らのパフォーマンスを大きく後押しすることはもはやないだろう。(昨年は多めの燃料、ソフトなリヤタイヤを使用することが出来た。)しかしエンジン開発、変更、テストなどを制限するとなると話は別だ。これは良い動きだと言えよう。これらのルールはスズキとアプリリアを助けることになるが、彼らを成長させるためだけに働くのだ。

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