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★エアバッグ係争問題 アルパインスターズ「ダイネーゼ側の主張は事実無根」

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先日お届けしたアルパインスターズとダイネーゼのエアバッグに関する係争の内容ですが、本格的に前面対決の様相を呈してきました。アルパインスターズの主張としてはダイネーゼの申し立ては事実無根であるとするもので、どう考えてもソフトランディングはしなさそうな話題であります。果たしてどうなることやら。。

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先週、アルパインスターズとダイネーゼがエアバッグ搭載のレザースーツに関して法廷闘争に入ったことをお伝えした。その内容に別の角度からの話として、アルパインスターズは2つの企業間について明確に、正確に状況を説明するためにプレスリリースを発表した。アルパインスターズからの内容によると、まず特許にまつわるレザースーツの争点はエアバッグ自体の構造だという。これは我々が得た情報であった衝突を検知するアルゴリズムだとする情報を訂正するものだ。

また2つ目として、アルパインスターズのプレスリリースによると、ドイツの販売店がダイネーゼから直接連絡を受け、アルパインスターズのテックエアーストリートシステムの取り扱いを止めるように要請されたという。これらの行動によっていくつかの販売店は店頭から商品を片づけたが、アルパインスターズによるとドイツではまだ法的手続きが取られていないことから、アルパインスターズはドイツでは引き続きテックエアーストリートシステムを含む商品を販売するという。アルパインスターズからの全文のプレスリリースは下記の通り。なお、Asphalt & Rubberでは引き続きこの問題を追っていく。

アルパインスターズ プレスリリース

「エアバッグの技術に関してアルパインスターズとダイネーゼが係争中であるという記事が公開されました。アルパインスターズは内容を明確にするために次の内容を発表します。アルパインスターズはテックエアーシステムで使用しているエアバッグの仕組みに関して、ダイネーゼのアルゴリズムの特許内容の係争の対象とみなされてきました。アルパインスターズのテックエアーストリートシステムは2014年の11月に世界初の自立式のストリートエアバッグシステムとして登場しました。これはバイクに追加でセンサーを取り付ける必要性、特定のバイクにシステムを取り付ける必要がないものでした。」

「ダイネーゼによる当社への申し立てはエアバッグのガスを保持するバッグ自体の素材に関するもので、当社のテックエアーストリートシステムが使用しているパーツやエアバッグ作動時のアルゴリズムに関するものとは関係がありません。ダイネーゼが主張しているのはテックエアーシステムが使用しているエアバッグの構造がダイネーゼの特許に関するものだということです。ドイツでダイネーゼは販売店に向けて直接的にアルパインスターズのテックエアーシステムの販売を中止するように要請を出していますが、アルパインスターズに対してはこれといった法的手続きが取られているわけではありませんので、アルパインスターズはドイツ市場からいかなる商品をも撤去していません。」

「ダイネーゼからアルパインスターズに対して、そしてアルパインスターズの販売店に対して出されているいかなる主張も論争を呼ぶもので、これ自体がテックエアーシステムの流通、販売を妨害するものではありません。アルパインスターズはこれら事実無根の申し立てに対しては 適切な法的処置を講じます。これらの係争中の技術内容に関しては2001年よりアルパインスターズの社内の先進技術部門によって研究と開発がなされてきました。テックエアーストリートシステムはアルパインスターズの技術開発に基づくもので、テックエアーシステムで使用されているエアバッグは自動車業界で使用されているエアバッグの技術に由来するもので第三者の知的所有権を侵害するものではありません。アルパインスターズはテックエアーの技術をヨーロッパ、そしてその他の世界のモーターサイクリストの安全の為に提供を続けます。また、これらの係争が司法手続きの中で根拠の無いものだと証明されると信じています。」

Alpinestars Issues Press Release Regarding Airbag Lawsuit

www.asphaltandrubber.com