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★ハーレー第三四半期は純利益で6.5%のマイナス

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BMWを始めとする欧州各社は好調が伝えられていますが、ハーレーダビッドソンは利益面で少し不調のようですね。しかし、ハーレーがライディングアカデミースクールをやっているとは知りませんでした。

★ハーレー第三四半期は純利益で6.5%のマイナス

ハーレーダビッドソンは2015年度の第三四半期についての報告を行った。これによると2輪車の売上は1.4%減、純利益で6.5%のマイナスとなる。また、この影響によってハーレーダビッドソンマーケティング、製品開発部門の予算確保のために250人のレイオフを実施する。

9/27の第三四半期の終了時点でのハーレーダビッドソンの販売台数は全世界で72,178台。昨年同時期は73,217台の販売だった。売上は昨年同時期の11億3000万ドルからわずかにアップした11億4000万ドルとなったが、営業利益は2.3%減少の1億4300万ドルとなった。

全体では第三四半期の純利益は1億4000万ドルとなり、昨年同時期の1億5000万ドルより減益となった。
 
この解決策としてハーレーダビッドソンは250人のレイオフ、4%の労働力の解雇を実施する。このレイオフ、早期退職により(※ハーレーダビッドソンは"従業員の分離"という言葉をプレスリリースで使用している)、1次支出3500万ドルが第三四半期に発生している。
 
同時にハーレーダビッドソンマーケティング予算を65%、製品開発予算を35%増加させる計画であり、この部分での投資額は7000万ドルにのぼる。
 
ハーレーダビッドソンは投下した予算によって製品とブランドの認知向上を望んでおり、アメリカ市場の新しいライダーの呼び込み、製品開発のスピードアップを期待している。
 

ハーレーダビッドソン社長 Matt Levatich

「競争力を高めることが未来へと繋がると信じています。そして今こそがマーケティングと製品開発に資金を投入するタイミングなのです。私達には強力なプランがあります。ハーレーダビッドソンの素晴らしい土台を利用し、本質的なマーケットにおけるリーダーシップ、成長の加速を実現します。また、世界のお客様のもとに必要とされるものを届けるという事に対して大いなる自信を持っています。」
 
ハーレーダビッドソンは次の5つの目標を明らかにしている。
 
・全ての市場をリードする事。
 
アメリカ国内におけるモーターサイクルのスポーツ活動を成長させる事。
 
アメリカ国内における販売を伸ばし、国際的な販売を同時に伸ばす事。
 
・2020年までに売上を増やし、利益を売上の増加よりも早い速度で伸ばす事。
 
S&P 500の中で優れた銘柄となる事。
 
この目標を達成するため、ハーレーダビッドソンはハーレーのライディングアカデミースクールに通うライダーの数を倍にしたいと考えている。具体的には2020年には10万人のライダーのトレーニングを行う予定だ。
 
ライディングアカデミーは2010年から現在までに22万人のライダーをトレーニングしてきており、年間にすると、毎年37,000人のライダーへのトレーニングを行なっている事になる。そう考えると、目標値はかなりの数値だと言える。また、世界でのディーラー数を2020年までに150から200増やしたいとしている。
 
ハーレーダビッドソンは、第四四半期に2014年度は47,125台だった輸出台数を47,000台から52,000台見込んでいる。2015年度全体で考えると、265,000台から270,000台の輸出を見込んでいるが、これは以前見込んでいた276,000台から281,000台を下回る数値となる。
By Dennis Chung