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★フィリップアイランドGP 決勝プレスカンファレンス翻訳

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素晴らしいバトルをした3者ですが、プレスカンファレンスの質問は少なめでした。特にアンドレア・イアンノーネ選手への質問が集中していましたね。土曜日は予選で後追いされてイアンノーネ選手に怒っていたロレンゾ選手ですが、決勝でロッシ選手を退けたイアンノーネ選手には会見中にグッドサインをするなど、ご満悦のようです(笑)

(※追記 ラストラップでマルケス選手がロレンゾ選手をパッシングしたシーンで、ロレンゾ選手がイン側を閉じきっていないのは何故か?と思っていたのですが、チャンピオンシップを意識してマルケス選手との激突を避けるために、インを開けていたようですね。)

ニック・ハリス

「素晴らしいレースを制する形となりましたね。」

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マルク・マルケス

「ウォームアップは調子が良かったんですが、レースでは気温が上がったこともあってフロントタイヤのフィーリングで苦戦していた部分もあるんです。ホルヘを捉えて差を開こうとしている中で、フロントタイヤが暴れるのに気づいたんですよ。ですからそこでタイヤを冷してラストラップまで保たせようと思ったんです。ラストラップにもう少しプッシュする予定だったんですが、ヴァレンティーノとイアンノーネに抜かれてしまいました。正直ホルヘに追いつけるとは思っていませんでしたね。今回の勝利は自分にとってもチームにとっても、ホンダにとっても嬉しい勝利でした。厳しいシーズンの中でこうして勝利出来るのはやはり嬉しいですね。」

ニック・ハリス

「特に最終ラップは素晴らしいものがありましたね。」

マルク・マルケス

「まるで練習走行や予選のような走りでしたね。1コーナーでイアンノーネをパスした後にホルヘが近づいて見えたので、これはもしかしたらホルヘにも追いつけるかもと思ったんです。ターン10でホルヘに追いついて、そこで勝負をしかけてインに入ったんです。1位で完走できて嬉しいです。」

 

ニック・ハリス

「50勝目となりましたが、この勝利がベストと言える勝利だったのではないでしょうか?

マルク・マルケス

「50勝目をこういう形で迎えることが出来たのは嬉しいですね。50勝というのは数として多いとは思いますが、これからも勝ち続けて、また同時にタイトルも何度も獲得したいと思いますね。」

 

ニック・ハリス

「今日は素晴らしい走りでしたが、イアンノーネがヴァレンティーノを表彰台から表彰台を遠ざけ、そしてあなたはポイント差を挽回することが出来ました。本来の狙いどおりだったのでは?」

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ホルヘ・ロレンゾ

「この順位は想定していた順位とは異なります。マルクが金曜から調子が良かったですしウォームアップも速かったので、マルクはもっと速いと思っていたんですが、彼に追いつく事が出来ました。ただ、イアンノーネとヴァレンティーノがこんなに速いとは思っていませんでした。リヤタイヤのスピンが多かったのでウォームアップで少しトラクションを改善したんですが、右コーナー、特にスローコーナーでのトラクションが悪く、後続グループに追いつかれてしまっていました。最終ラップでマルクにやられたのはこの右コーナー、低速コーナーであったというところにも原因があると思います。」

 

「最終ラップの最後のブレーキングで彼のエンジン音が聞こえた時は彼にぶつけられてクラッシュするかもという思いも合ったので、少しスペースを開けていたんですが、マルクのブレーキングが素晴らしく彼に抜かれてしまいました。最終的にはこういう形のポイント差になりましたので、良かったと思います。」

 

ニック・ハリス

「セパンではまた同じようなチャンピオンシップの戦いが始まりますね。」

ホルヘ・ロレンゾ

「今回こういう形でリヤのスピンがある中での順位でしたので良かったと思います。セパンはもう少しソフトなタイヤになると思いますので、このスピンという問題も少し少なくなり、戦闘力も上がると思います。とは言え、良い気分でセパンに向かう事ができますね。」

 

ニック・ハリス

「ホルヘ、ヴァレンティーノとの差が11ポイントですね。どうもありがとうございました。それではイアンノーネ、素晴らしいライディング、そしてバトルでした。」

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アンドレア・イアンノーネ

「今日はマルク、ヴァレンティーノ、そして序盤にはホルヘとの素晴らしいバトルがありました。最初はブレーキングポイントで色々と難しい部分があったんです。マルクが毎回ターン4、ターン10で自分をパスしていったんですが、とにかくベストを尽くして彼を追って、そしてヴァレンティーノにも食らいついていきました。今回は本当に嬉しいですね。今日は自分にとってMotoGPの中で最高の1戦となりました。このクラスで最強のホルヘ、マルク、ヴァレというライダーと戦うことが出来たんですからね。本当に嬉しいですね。Ducatiにはとても感謝しています。とくにストレートでの速さがバトルを助けてくれました。ストレートで毎回他のライダーをパスする事が出来ましたから、バトルの中で大きな助けとなりました。」

 

ニック・ハリス

「鳥の衝突もありましたね。」

アンドレア・イアンノーネ

「鳥ね(笑)鳥が一緒に戦ってくれたのがカギでしたね。ただあの鳥がそのままフロントタイヤの下に行かなくて良かったですね。もうそうなっていたら転倒していたでしょうから。」
(※管理人注 オープニングラップで鳥がコース上を横切る形で飛行し、アンドレア・イアンノーネ選手の顔面に衝突するところ、彼はヘルメットの額部分で鳥を受けてナイスセーブ。ただ完走後のGP15のフロントカウルには穴が開いていました。」

ニック・ハリス

「私からの質問は以上です。それではフロアからの質問をどうぞ。」

 

Q

「昨日はホルヘがあなたを助けてくれましたが、今日はチャンピオンシップにおいてあなたがホルヘを助ける形となりました。これでイーブンだと思いますか?」

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アンドレア・イアンノーネ

「そう思いますよ。でも昨日はとにかく1列目スタートが重要だったんです。自分にとっては最初の2〜3周というのは非常に難しいんです。ただホルヘは今とても嬉しいんじゃないかと思いますよ。」
(※ロレンゾ選手、横でグッドサイン(笑))

 

Q

「3人にお伺いします。これは今までも最も接近した激しい戦いだったと言えるでしょうか?」

マルク・マルケス

「Moto3を見ていると、いつもあの場にいたい!と思ってしまうんですが、今回はまさに自分のキャリアの中でベストのMotoGPのレースでした。」

ホルヘ・ロレンゾ

「今回が今までで一番厳しい戦いでしたね。アンドレアが毎回ストレートで自分を抜いていくもんですから、最終セクターで出来るかぎりのことをしていたんですが、それでも毎回抜かれてしまうんですよね。ですから彼がどこかのコーナーでミスをするのを待つしかありませんでした。マルクに関しても同様で、特にラストラップは自分の持てる力を全て発揮して走ったんですよ。まるで昔の125cc時代のようなレースでしたね。でも今回のレースはおそらく過去5〜10年の中でもベストのレースだったんじゃないかと思います。」

 

Q

「今この瞬間にヴァレンティーノが何を考えているかと思いますか?」

アンドレア・イアンノーネ

「う~んわからないですね。(笑)」

 

Q

「フロントに立ってレースがしたいと思いますか?」

アンドレア・イアンノーネ

「今回の結果は自分にとってチームにとって、Ducatiにとって重要な結果でした。自分にとってもこの結果をずっと待ち望んでいたわけですから。」
(※双方英語がちょっとあれな事もあり、微妙に噛み合っていません。。)

 

Q

「先程の質問でまだ答えていただいていない内容については。。」

アンドレア・イアンノーネ

「そうですね。マルクとであれば2011年と2012年のアラゴンがありますが、MotoGPクラスであればこれがベストですね。」

 

Q

「このバトルの後にイタリアにヴァレンティーノと一緒に帰るのが怖いですか?」

アンドレア・イアンノーネ

「いやいや(笑)」

 

Q

「肩の具合はいかがでしたか?」

アンドレア・イアンノーネ

「良かったですが今は痛みますね。ただレースの間は肩の事は考えないようにしています。痛みに集中してしまうと集中するポイントが変わってしまいまいますから。レースに集中してフロントにいるライダーに集中することが大事です。」

 

Q

「続く2戦でヴァレンティーノとの戦いをどのように考えていますか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「マルクがまた強いでしょうから勝利は難しくなるでしょう。ただ自分達は良い仕事が出来ると思いますし、今現在自分達の経験値はとても大きくなっていると思います。良いチームが良いバイクを仕上げてくれますから、練習走行やレースの中で最速の走りをすることですね。これが唯一チャンピオンになる方法だと思っていますよ。」

ニック・ハリス

「以上ですか?それでは皆さんセパンで会いましょう。」