★BMW コンセプト・スタントG310を発表
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BMWは大排気量車を中心にそのラインナップを広げていましたが、今度は小排気量クラスのバイクもラインナップを広げていくのかもしれません。今回発表されたスタントG310は単気筒エンジンを採用したモデルで、インドのパートナー企業と開発しているあたり、アジア圏をターゲットにしたバイクであると言えるのではないでしょうか。
今年のEICMAでBMWモトラッドはインドのパートナー企業であるTVSと共同開発している300ccのバイクを発表すると予想されている。BMWはこの内容を正式に認め、BMWコンセプト・スタントG310をブラジルで発表した。
スタントG310は単気筒エンジンを採用している。面白い事にシリンダーヘッドは後ろ側にリクライニングしたような状態で搭載され、ショートホイールベースを実現するために180度の向きで搭載される。サイレンサーの位置も特徴的でリヤショックの横に縦方向に搭載される。BMWによるとこれは転倒のダメージからサイレンサーを保護する為とのことだが、リヤショックの寿命を短くするのではと思われる。(※熱による影響でオイルの劣化は早まるでしょうね。)BMWがこの小排気量モデルのカラーリングをコンセプトモデルのままで発売するのかは定かではない。
だが若いライダーにアピールするためにという考えがあるはずで、クリス・ファイファー(※BMWと契約しているスタントライダー)を抱えていることはそうした意味で助けになるだろう。この引退したスタントライダーとともに開発したことにより、BMWはスタントにフォーカスした装備をG310に与えている。ロック可能なスロットル、ギヤ比もスタントに最適化されており、リヤディスクも大径化されている。リヤブレーキディスクを操作するレバーもクラッチレバーの横に装備されている。これは右足がブレーキを操作出来ない位置にある時にリヤブレーキを使用する為のものだ。スタント用のシートバー、フロントのアクスル軸のバー、クラッシュバーなどがバイクに追加されている装備だ。
カラーリングを抜きに考えれば全体のデザインは洗練されている。これはKTMが若いライダーに向けてアピールする際に使用した手順と同様と考えてもよかろう。いずれにしてもBMWのバイクである事はわかるわけだが、BMWがこうした方向性に進むのは興味深いしこうしたバイクも我々は愛することが出来るだろう。