気になるバイクニュース。

世界のバイクニュース、MotoGP最新情報、各メーカーの新車情報などを紹介しているブログメディアです。

★MotoGP2015 アラゴンGP予選後プレスカンファレンス

Sponsored Link

さて、アラゴンGPの予選後プレスカンファレンスの翻訳をお届けします。皆が気にしていたのはタイヤのライフ。路面がかなり荒いのでリヤタイヤの左側が後半に厳しくなるため、それをいかに保たせるかという点がポイントになりそうです。しかしイアンノーネ選手も左肩は痛むがシーズン終了までは手術出来ないというのも辛いですね。彼自身も語っているとおりチャンピオンシップ4位を争っている現状では、手術をして戦線離脱するわけにもいかないんでしょうが。。

f:id:teletele916:20150927193415p:plain

ニック・ハリス
「素晴らしい予選での走行でしたね。」

マルク・マルケス

「トリッキーな予選でした。最初の予定ではリヤタイヤは2本だけ使用するつもりだったんですが結局3本のタイヤを使用しました。1本目は良い走行で2本目はミスがあり、ホルヘが非常に接近していたので3本目にプッシュしようとして、本来プッシュすべきではないコーナーでプッシュしてしまいました。あの部分ではタイヤが少し冷えている状態なのでフロントから滑ってしまいましたね。ただリズムは良いですし昨日から良い状況になっています。勝利に向けて準備は整っていると思います。明日はホルヘが強いでしょうしダニも忘れてはいけません。ヴァレンティーノも速いでしょうから、表彰台獲得という目標であっても難しいんじゃないかと思います。」

 

ニック・ハリス
「レースセットアップについて喜んでいましたが、今日はとくに嬉しそうですね。」
マルク・マルケス
「今朝からリズムが良かったですしセットアップも上手くいきましたからね。(※決勝ペースも)安定して48秒台半ばを維持して走行出来ていますしね。それにここは好きなサーキットというのもありますし。ファンも自分達を支えてくれていますし、素晴らしい日曜にしたいですね。」

 

f:id:teletele916:20150927193701p:plain

ニック・ハリス
「マルケスありがとう。ホルヘ今日はポール獲得は出来ませんでしたが、今週の今までの出来に関しては満足しているんじゃないですか?」
ホルヘ・ロレンゾ
「そうですね。とても嬉しいですし誇らしい結果です。自分たちのバイクで46秒7を記録出来るということは、去年から考えると大きな進化ですね。このトラックはいつもヤマハには厳しいですから、このスピードとペースで走行出来るというのは、とても誇らしいですね。マルクとポールをかけて戦うのはいつも難しいんですよ。彼は爆発力があってアグレッシブでとても速いんですよね。彼に勝つには少しの幸運さと完璧な走行が必要なんです。2回目の走行ではペースが足りなかったので、3回目の走行でさらにプッシュしたんですが、フロントタイヤは新しくないものですから、ブレーキングで特に11コーナーで0.2秒ほど失ってしまいました。最終セクターはかなりのタイムで走行していたはずなんですが、それでもポールは獲得出来ませんでしたね。」

 

ニック・ハリス
「4回の練習走行を通じてレースセットアップがどのような感じでしょうか?」
ホルヘ・ロレンゾ
「そうですね。先ほども話したようにどんどん良くなっていきました。そのたびにどのようにすればバイクが良くなるかがわかっていきましたね。FP4の最後の走行の後にはバイクが非常に良い具合に仕上がりました。明日は良いセットアップでレースが出来そうです。ただレースはいつも何が起こるかわかりませんからね。良いペースで良いレースが出来そうです。」

 

ニック・ハリス
「明日は良い天候に恵まれると良いですね。このところ天候に祟られていますからね。」
ホルヘ・ロレンゾ
「本当にそうですね。明日は目覚めたら良い天候であるように願っていますよ。でも天候はコントロール出来ませんから、雨が降ったら降ったでベストを尽くすしかありませんね。」

 

f:id:teletele916:20150927193816p:plain

ニック・ハリス
「ホルヘありがとう。それではイアンノーネ。予選では素晴らしいパフォーマンスを発揮しましたね。肩の具合はいかがでしょうか?」
アンドレア・イアンノーネ
「確かに良い走行でした。ただ左肩が痛むので厳しい週末になると思っていました。ですから今回の結果はとても嬉しいですね。またバイクの調子も良いので嬉しいですね。FP3からFP4の段階で非常に良い具合にバイクが仕上がりました。レースに向けて非常に重要なことですね。」

 

ニック・ハリス
「長丁場のレースですが、肩に掛かる負担も大きそうですね。」
アンドレア・イアンノーネ
「まぁそうでしょうね。非常に厳しいトラックですがこのトラックはお気に入りなんですよ。痛みは10〜11周走ると痛み出すんですが、なんとかこの状況をコントロールしていきたいと思います。クリニカモバイルが助けになってくれると思います。今日も痛み止めを使わずに走ることが出来ましたからね。」

 

ニック・ハリス
「手術はやはりシーズン終了後にするんでしょうか?やはりこの後は日本戦なども続いていきますし」
アンドレア・イアンノーネ
「シーズン終了後になるでしょうね。チャンピオンシップ4位争いをしている最中ですから。」

 

Q
「マルク、23周のレースで明日は皆がタイヤの消耗に苦労すると話してしましたが、それに関していかがでしょうか?」
マルク・マルケス
「皆がおそらく同じ組み合わせを使用すると思いますが、33番のフロントにリヤはミディアムかソフトになると思います。ただここでのポイントとしてはリヤタイヤのマネジメントになると思います。ここで常にプッシュし続けるとなるとタイヤがオーバーヒートしてスライドを始めるんです。ホルヘは通常スタートから飛び出していってしまいますから、彼に付いていくために最初はプッシュしないといけないでしょうね。ウォームアップでは少し試すこともあるので集中していく必要があります。ダニも速いしヴァレンティーノも必ず上位に来るでしょうからね。」

 

Q
「アンドレア、練習走行、レース、バイクに乗っている間などの痛みなど、そもそもバイクに乗ることが出来る状態なのでしょうか?」
アンドレア・イアンノーネ
「最初の左肩の脱臼と比べると今回のほうが軽症です。今回はバイクに乗っていない間はそれほど痛みませんから。ただこのトラックのようにブレーキングポイントにバンクがあるようなところだとやはり厳しいですし、レースの最中にプッシュしないわけにもいきませんからね。クリニカモバイルに明日は助けてもらえると期待しています。」

 

Q
「昨日はブレーキポイントで多くの問題があると語っていましたが今日はだいぶ良くなったようですが、いかがでしょう」
マルク・マルケス
「そうですね。かなり良くなりましたね。今回は昨年のセッティングをベースにまず始めたんですがあまり上手い具合にいかなかったので、今年の通常セットからセッティングを再開したんです。フロントはほとんど同じで済んだのですが、リヤはかなり変更しました。今朝からこのセッティングを初めて昨年のセッティングと比べると遥かに良いですね。」

 

Q
「とにかくポイントを多く獲得することが重要だと思いますが、マルケスに勝てない場合というのはどのように考えていますか?」
ホルヘ・ロレンゾ
「とにかく多くのポイントを獲得することが重要です。ただ、マルク、ダニ、ヴァレンティーノも良いペースですしね。良いスタートをしてギャップを作ることは出来ると思います。ただこれはレースを通じてのリードにはならないでしょう。レースは長いですし、リヤタイヤの左側がかなり消耗するでしょうからね。ですからタイヤを最後まで保たせるということが重要になってきますが自分はこれに関しては自信があります。ただレースはレースですから何が起こるかわかりませんけどね。」

 

Q
「ヴァレンティーノがここ最近問題を抱えているように感じますか?」
ホルヘ・ロレンゾ
「練習走行の中で彼は1周のタイムで自分よりも速かったですけど、その時自分の電子制御がいくつくのコーナーで妙な挙動だったんですよ。ただその後ヴァレンティーノは同じ用なタイムを刻むことは出来ていませんでした。彼は数周続けて良いペースを維持することが出来ないようでしたけど、ただ彼はその後改善に取り組んでいましたからね。明日はわかりませんね。」

 

Q
「明日は少し気温が下がりそうですが、タイヤのライフで言うとホンダとヤマハにとってはどのような状況になると思いますか?」
マルク・マルケス
「気温が低い場合、恐らく序盤はタイヤのライフが伸びると思いますがその後のタイヤのグリップの低下は大きいと思います。今朝は少し気温が下がった状態でも自分は良いペースで走行出来ていました。午後に続けて走行した時のリズムが良かったかどうかはあまりわかりませんでした。ただどちらのコンディションであってもフィーリングは良かったです。バイクも良く走りましたしね。ですから気温が少し低いのであれば、タイヤのライフは少し伸びるとは思いますよ。」
ホルヘ・ロレンゾ
「マルクが言ったように、気温が低いほうがタイヤのライフは伸びるでしょうね。このトラックはそもそも路面が荒いですからタイヤの左側面に厳しいんですよね。ですから気温が下がった時にフロントがどのような挙動になるのか興味深いですね。というのも自分たちは32番をフロントに使うことになるでしょうからね。」

 

Q
「今日はヤマハチームは何度もバイクを入れ替えていましたが、あれは速く走るために重要なことだったんでしょうか?それともフラッグ・トゥ・フラッグの練習だったんでしょうか?」
ホルヘ・ロレンゾ
「今シーズンは雨が多いですからね(笑)ですから皆、こうしてバイクを素早く乗り換える練習をしていると思いますよ。特にヴァレンティーノはこの部分を向上させたいと思っているようですね。自分も昨日やろうと思っていたんですけど忘れていてね。ですから今日やってみたんですよ。」