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★2015FIM世界耐久選手権シリーズ "コカ・コーラ ゼロ" 鈴鹿8耐プレビュー

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さてついに2015年の8耐がスタートします。ストーナー選手を擁する連覇を狙う武蔵ハルクプロ、MotoGPライダーで固めたヤマハファクトリーレーシングチームなど話題は尽きませんが、今週末の鈴鹿は好天が予想されます。最高のレース日和になりそうですね。
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今年の鈴鹿8耐には数多くの過去そして現役の世界チャンピオンが参戦する。過去にはコーリン・エドワーズ、ヴァレンティーノ・ロッシ、伊藤真一、ミック・ドゥーハン、エディー・ローソン、ウェイン・レイニーなどが出場して勝利を収めてきた。

この鈴鹿8耐は日本では非常に重要な意味を持つレースだ。今年、2015年のラインナップは素晴らしく、MotoGPライダーであるモンスターテック3ヤマハのポル・エスパロガロとブラッドリー・スミスの両名が、MotoGPクラスで表彰台獲得経験(※最終戦ヴァレンシアで16位スタート、2位表彰台)のある中須賀克行と組んで走行する。この3名はヤマハファクトリーレーシングとしてヤマハの新型のYZF-R1でレースを行う。今回のヤマハの参戦はファクトリー体制としては2002年以降初めてとなる。

 
しかし、対戦相手の中には2013年と2014年に優勝している武蔵ハルクプロがおり、 高橋巧、WSBKスターのマイケル・ヴァン・デル・マルクに加えて、2007年、2011年のMotoGPワールドタイトルを獲得したケイシー・ストーナーという布陣だ。両チームはウェット、ドライ様々なコンディションでのメーカー合同テストでトップタイムをそれぞれ記録。
 
その他にはファクトリー体制のF.C.C TSRホンダからMoto2クラスでKalexを操縦するドミニク・エガーター、レッドブル・ルーキーカップにも出場したジョシュ・フックなどが出場する。エガーターにとっては今回が2回目の8耐となり、昨年はスズキを操縦しチーム加賀山で3位を獲得している。今回ストーナー以外に出場する元MotoGPライダーはトニ・エリアス、そしてアイヴァン・シルヴァだ。シルヴァはヤマハのYARTから出場する。エリアスはプライベーターのTOHOレーシングwithモリワキで出場する。
 
鈴鹿サーキットがMotoGPカレンダーに載っていたのは2003年まで。つまりスミスとエスパロガロにとっては未知のサーキットとなる。ストーナーは小排気量クラスで多少の経験があるものの、ストーナーにとっても新しいサーキットと言えるだろう。現在のMotoGPライダーで耐久レースに出場した経験があるライダーは僅かだ。彼らにとって8時間ノンストップのレース、そして共通のバイクを使いながら給油などを行ってレースをするというのは完全に新しい経験となるだろう。
 
鈴鹿はまた厳しいコンディションでも有名なトラックで、7月後半の日本特有の暑さと湿気により、ライダー達は走行が終わった後には体のほてりを冷やすために氷を入れた(簡易)プールに飛び込む。こうしたコンディション、レース距離、レース形式は多くのライダーにとっては新しい経験となるだろう。ストーナー、スミス、エスパロガロにとっては、タイヤ自体も彼らがMotoGPで使用していたブリヂストンとは全く異なる。
 
8耐ライダーの多くは、MotoGPクラスで使用していたブリヂストンタイヤと同様に、ブリヂストンタイヤの高いグリップと雨天走行時での高い安全性を評価しており、過去9年間はブリヂストンタイヤがレースを独占する展開となっている。

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