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★MotoGP2014 ドイツGP「振り返り」

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少し前から、レースウィーク前に前年グランプリの「振り返り」的な読み物があったら面白いかなと構想しておりました。今回からシーズン終了まで不定期になるかもしれませんが、「振り返り」記事をお届けします。

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(※レインタイヤを履いていた選手は一斉にピットインしてドライタイヤのマシンに交換。マシンを乗り換えた順でスタートしました。)

昨年のドイツGPは雨模様だったのもあって、レインタイヤを履いた選手とスリックタイヤを履いた選手とに分かれた決勝スタートとなりました。グリッド1列目はマルケス選手、ペドロサ選手、そして地元のブラドル選手。次いでアレイシ選手、ロレンゾ選手、ロッシ選手。フロントローではブラドル選手だけがスリックタイヤを履くというギャンブルに出ました。

 その後のウォームアップラップでは、ほぼ全てのライダーがピットインしてスリックタイヤを履いたマシンでのピットスタートとなりました。ブラドル選手は最初からスリックタイヤのためグリッドからのスタートを活かしてレースをリードするも、圧倒的な速さでマルケス選手、ペドロサ選手が追い上げ、ブラドル選手をパス。その後ブラドル選手はロレンゾ選手、ロッシ選手、イアンノーネ選手、アレイシ選手、ドヴィヅィオーソ選手、クラッチロー選手にもパスされます。結果はそのまま逃げ切ったマルケス選手、ペドロサ選手が1、2フィニッシュ。追い上げたロレンゾ選手が3位という結果となりました。

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さて、こんなチャートも作ってみました。(チャートをポチポチ押していただくと周回数やタイムが表示されます。)ラップタイムで見るとピットスタートの各選手は1周目は当然遅いのですが、2周目の段階からグリッドスタートで有利だったはずのブラドル選手のタイムを圧倒的に上回って走行していることがわかります。上位4選手で言うと6周目までに出遅れたロレンゾ選手が、ホンダ2人の先行を許し、ロッシ選手のタイムが上位3選手には届かなかったことが良くわかります。

セクター1では各選手ともにある程度タイムは拮抗していますが、ブラドル選手は9周目以降タイムが悪化していきます。

セクター2ではマルケス選手とペドロサ選手が圧倒的な速さを発揮。ヤマハ勢は少し苦戦といった様子。

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セクター3では対照的にロレンゾ選手が速さを発揮。差は僅かながら、高速コーナーが続くセクションは他の選手に比べて得意ということでしょうか。同じくヤマハのロッシ選手のタイムがロレンゾ選手と大きく異なるのは面白いですね。

そして最終セクターです。他のセクターと異なって面白いのは、18周目付近までどんどんタイムが上がっていくということですね。ストレートで構成されたセクターだけに、路面の乾燥につれ開けられるようになっていくとタイムが伸びるという構図でしょうか。

全体的にはセクター2でのホンダ勢の速さが際立つという感じでしたが、今週末のレースは一体どうなるのか楽しみです。

※スマホだとチャートの横幅が見切れるので、今後調整するかもしれません。