★Maarten Poodtの手によるヤマハ XS850レーサー
Sponsored Link
ヤマハのXS850のレーサー風カスタムです。横から見た時のスカスカ感は、今どきの車両のカスタムでは絶対に得られない美しさだなと思います。こんなバイクがガレージに1台あったら、眺めているだけで楽しそうですね。しかし海外のビルダーというのは、こういったセンスの良いカスタムが上手ですし、そもそもベース車両をどうやって選定しているんでしょうね。
毎年冬が近づくと、Maarten Poodtは新しいバイクをスクラッチから作り始める。それらのバイクにはいくつかの共通の条件がある。
- オーダーであること。
- 希少なヤマハ車であること。
- 良いハンドリングを持ったスポーツバイクにする事が出来る素養があること。
- ヤマハの純正カスタムに見える完成度であること。
彼のプロジェクトは例年10月に始まり、まずはカスタムを行うバイクがどのようなパフォーマンスであるかを何度もライディングする事で理解していく。
制作にはヤマハの純正部品、OEMパーツ類を使用し、ステップ、キャリパーマウントなどはワンオフで作られる。クリスマスの頃にはバイクは完全に組み上がるが、バイクの全ての部品には手が入れられるか交換されるかする。
MaartenはこのXS850をオランダで開催されるクラシックストリートレースの為に開発した。彼はベースとなった車両にカムシャフトの破損、ベアリングの摩耗を見つけたが、まさに新車が工場から出てきたかのような状態に仕上げた。
セルは取り払われているためこのバイクの始動はキックで行う。日立製のキャブレターは調整され、現在はK&Nのフィルターを使用している。
サスペンションはフロントにYZF-R6のものを流用し、スプリングはハイパープロ製に交換されている。ブレーキとキャリパーは同じくR6のもので、タンクはホンダBol d’Orのものを流用している。
大手術の末にリヤショックは純正の2本ショックからハイパープロのモノショックに変更されている。フレームとスイングアームはマットグレイのパウダーフィニッシュとなっている。