★スズキ 中期経営計画を発表
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「品質のホンダ」「ハンドリングとデザインのヤマハ」「気が狂ったカワサキ」という各社ごとの色がある中で(笑)、スズキは最近個性が薄いですよね。消費者に訴える強いメッセージ性を持ったラインナップが必要なんじゃないかな。というのが元社員である管理人のぼやきです。
スズキは2020年に100周年を迎えるにあたり、今後5年の中期経営計画を発表した。これによると販売量をリセッション(景気後退)前までに戻すというのが、計画の骨子となるようだ。
スズキのNext100プランは次の3つからなる。
- 顧客ニーズに着目し、価値ある製品を開発する。
- チームワークを通じて革新的で新しい会社を作り上げる。
- 継続的な改善の中で個人の優秀さを引き出すよう努力する。
これは選択と集中により2輪のメイン工場である浜松工場での生産を30%までに引き上げるものだ。
スズキは日本の4大メーカーとしては2008年の景気後退以降苦しんでおり、2007年には3.5兆円あった売上が2009年には2.4兆円にまで落ち込んでおり、今年の3/30の段階でようやく売上を3兆円にまで回復させている。
スズキの2輪部門にとっての課題は収益性だ。4輪部門は利益体質に戻ってきたものの、2輪部門は赤字体質に苦戦している。2008年の景気後退以降、スズキの2輪部門が黒字を記録したのは2013年度の1度しかない。しかしスズキの2輪部門の年間の平均当期純損失は88億とも言われているので、2013年の約1億円の黒字は取るに足らない額だ。
スズキの計画によると、スズキは「気軽に乗れる、乗って楽しい」というスズキのバイクの性格を良く表し、「走って曲がって止まる」という基本に忠実な新型の開発に力を入れるようだ。この中でスズキのMotoGP参戦計画は技術的フィードバックの観点で大きな意味を持つ。
既に成熟したマーケットについては、スズキはパーツやアクセサリーの販売に力を入れる。アジア圏などの成長が著しいマーケットにおいては、販売網の強化、大型バイクの販売に力を入れる。2019年までにスズキは世界で200万台の販売を目指しており、これは2014年の176万台から13.6%の増加となる。北米では2014年の43,000台の販売から50%増となる60,000台の販売を見込んでいる。