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★MotoGP2015アッセン ロッシ「昔の予選形式のほうが好きだった」

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予選さえ良ければロッシ選手のレース展開は全く違ったものになるだろう。と度々書いている気がしますが、海外でもまぁそういった評価になるでしょうね。決勝では抜群の速さを見せるロッシ選手だけに、予選であと少し早ければ、せめて4位くらいでスタート出来れば。。とはいつも思います。10度目のタイトル獲得が出来る最高のチャンスの年だけに、なんとかブレイクスルーして欲しいところです。

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もしヴァレンティーノ・ロッシの予選順位がもう少し良ければ。。これは何度も聞いた話だ。

ロッシは本当に決勝に強いライダーで、予選の1発屋とは異なる。彼は実に110回レースで優勝しているが、そのうちポールスタートだったのは60回のみだ。そして彼の過去3勝は、すべて予選8位ポジションからのスタートであった。しかし、MotoGPで2013年から15分に短縮された予選方式を採用するようになってから、彼も彼のファンも会心の1周(原文では”banzai lap”)ができず、フラストレーションが溜まる展開が続いている。

 

カタルーニャを例にとると、ロッシは4周の終わりには8位ポジションから2位までに順位を上げていた。その時点でチームメイトのロレンゾとのギャップは1.4秒。ロレンゾのペースについていく事はできたロッシだったが、最後までその順位が入れ替わることはなかった。そしてこうした展開のレースは、今シーズンこれが始めてではない。

ヴァレンティーノ・ロッシ

「今までのキャリアで予選が得意だなと思っていたことは、実をいうと無くて、今のように予選が(セッションごとに)分断されている形式よりは、昔のようなすべてが繋がっている長時間のセッションのほうが好きでした。金曜に全体のセッティングをほぼ決めるというのが非常に重要なんです。というのも土曜からはタイヤに注力する必要がありますから。そしてこの流れで決勝を100%で迎えるという事が必要なんです。」

 

ロッシにとっては今の予選は2つの意味で困難な展開となっている。まず、昔の予選では、ライダーは1時間近い予選の45分〜50分を使ってマシンと自分をトラックコンディションに適応させ、最後の数分でソフトタイヤを履いて、スプーン数杯のガソリンでもって1周〜2周にすべてをかけて走りこんだ。
次に、現行のルールではDucatiやスズキがソフトタイヤを使用することで優位性を得ている状況がある。2015年にDucatiは7回もフロントロースタートをしており、スズキは3回という状況だ。Ducatiはポール獲得が2回、スズキは1回であるが、どちらもソフトタイヤを使用しての走行だった。

 

しかしそうは言っても、ロレンゾはロッシと同じスペックのブリヂストンタイヤを履いているし、マルケスも同様だ。そしてこの両者は予選で素晴らしい結果を残している。実際のところQ1、Q2システムが2013年に導入されてから、43回のレースのうち、ロッシがポールポジションを獲得したのはわずか7回に過ぎない。残りの36回は17のレースの中で2列目すら獲得できていない状況だ。ロレンゾは同じ状況の中で6回のポールポジション、21回のフロントロースタート、フロントローを逃したのは僅か3回のみだ。マルケスに至っては43回の最高峰クラスで25回のポールポジション、フロントローを逃したのはわずかに8戦のみとなる。

 

ロレンゾの過去4勝の成功の秘訣は最初の1周目でトップに立つこと。そして一気に逃げ切るということだ。ロッシがこれを克服するのは簡単なことではない。ロッシが年をとったことで、他の若いライダーに比べてリスクを犯さないという意見もある。しかし彼は現在36歳で最高の速さを発揮している。特に決勝時のレースペースはリスクを犯している以外の何物でもないと言える。自分では限界だと思っているところから、さらに0.2〜0.3秒タイムを縮めていくというのはロッシにとっても極めて難しい作業なのだろう。ロッシは速くこの状況を抜け出す必要があると言えるだろう。

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