気になるバイクニュース。

世界のバイクニュース、MotoGP最新情報、各メーカーの新車情報などを紹介しているブログメディアです。

★カタルーニャGP優勝 ロレンゾ「最も困難なレースの1つだった」

Sponsored Link

さて、カタルーニャGPの決勝プレスカンファレンス全文翻訳です。危なげなく勝利したようにも見えたロレンゾ選手ですが、実際はかなり苦戦して追い込みをかけるロッシ選手を引き離すためにかなりリスクを冒した走りをしていたとのこと。
f:id:teletele916:20150616091011j:image

ニック・ハリス

「さて4戦連勝となりました。チャンピオンシップではヴァレンティーノまであと1ポイント。今週は大変でしたね。」
ホルヘ・ロレンゾ
「今までのキャリアの中でも最も大変なレースの1つでした。残り10周が特に大変でヴァレンティーノとの差を維持するのに苦労しました。ここまで暑いとコンスタントなペースを維持するのが大変ですね。特にフロントタイヤのグリップも低くなりますしね。ですから今日は本当にリスクを冒して限界で走りました。ふとサインボードを見ると0.6秒差までに迫られていたので、自分に「ホルヘもっとプッシュしなきゃダメだ!転倒限界までリスクを冒さないとダメだ!」と言い聞かせて走りました。いつもならこんな事はしないんですよ。でも今日はそうしないと、自分を抜こうと狙っているヴァレに捕まっていたでしょうね。それから少しだけギャップが開いて、ブレーキング、加速などで0.1秒ほど稼いで、ヴァレとの距離を確保出来ました。最終的には1.2秒の差を付けて安全な位置で走行出来ましたけど、今日は本当に大変なレースでした。」
 
 
ニック・ハリス
「マルケスが転倒した際に接触があって、あなたの足にもぶつかっていきましたよね?」
ホルヘ・ロレンゾ
「正直言ってそれが誰だったか見てなかったんですよね。誰かが視界の外側に物凄い速度で吹っ飛んでいったのは見えたんですが、マルクスか、マーヴェリック、もしくはアレイシかと思いました。マルケスが転倒せずにリカバーしたと思っていたんですが、その後に彼が転倒したんだろうなと思いました。でも、あの接触で自分も巻き込まれて転倒するところだったんです。幸運でした。ヤマハにとっても良かったですよね。まぁマルケスにとってはチャンピオンシップの事を考えても良くない出来ごとだったわけですが。でも自分にとっては巻き込まれずに走り続けられて良かったですよ。」
 
ニック・ハリス
「ここまで4連勝でヴァレンティーノまであと1ポイントで素晴らしい逆転劇ですね。」
ホルヘ・ロレンゾ
「まだ7戦目ですけどチャンピオンシップでは物凄く接近していますよね。ヴァレンティーノの場合、日曜にいつも何かしら好調になるんですよね。本当にサンデーライダーですよ。(※管理人注 日本でいうサンデーライダーとはまったく意味合いが違って、晴れ男的な意味合いでの使い方です。)ポールスタートの時よりも勝ってるんですから(笑)レースになると彼は本当に速くてコンスタントですね。幸運にも自分もコンスタントに走ることが出来ていますし、とても集中しています。今日こういう状況で勝利出来たことはとても重要です。(※調子が良かった)土曜日や、ムジェロ戦、ル・マン戦の時とは状況が違いますからね。」
 
ニック・ハリス
「次はいよいよアッセンですね。」
ホルヘ・ロレンゾ
「アッセンの問題は雨が時々降ることですよね。苦戦することもあれば調子が良い時もある。アッセンでは雨雲はどこかに行っていて欲しいですね。ドライでレースがしたいですね。アッセンでは過去に6、7勝していますし、明日のテストであまり滑らないようなセッティングを詰めたいと思います。今はバイクの調子が物凄く良いので、このアドバンテージを活かしたいですね。」
 
Q
「ホルヘとヴァレンティーノに質問です。今回のレースの後半では2009年のレースのような展開を予想してました?(※2009年はフィアットヤマハで戦っていた2人。最終コーナーでロッシ選手がロレンゾ選手をパスして優勝しました。」
f:id:teletele916:20150616091034j:image
ホルヘ・ロレンゾ
「もちろんそんな事は望んでませんよ(笑)ただ最終ラップのヴァレンティーノは本当に速かったですからね。」
 
Q
「3人にマルケスに関して質問です。アラゴンではダニが彼に接触されて転倒、ヴァレンティーノはアルゼンチンで、そしてはホルヘは今日彼に突っ込まれたわけですが、彼の走りは危険であなた達自身の安全をも脅かしていると思いますか?」
ホルヘ・ロレンゾ
「自分の顔を見てもらえればわかるでしょう。(※肩をすくめる仕草をする)」
 
Q
「ホルヘ、昨日との違いは何なんでしょうか。今日は明らかに昨日よりも滑りやすいコンディションでした。」
ホルヘ・ロレンゾ
「ウォームアップラップの段階でリヤタイヤが滑りやすいのがわかりました。ヤマハはリヤが滑りだすとフロントも危ないんですよ。ブレーキも昨日よりも早めにかける必要があったのでコーナリングスピードが少し落ちました。今回は路面のバンプも多いので通常のトラックに比べると馬力も絞っていたんです。天候も良くありませんでしたね。ヴァレンティーノはこういった暑い天候の中で自分よりも良いセッティングだったようですが。」
 
Q
「ホルヘ、ヴァレンティーノに質問です。ドヴィヅィオーソもマルケスもクラッシュしましたが、チャンピオンシップにおいて優勝する可能性があるのは、もはやあなた方2人のどちらかしかいないのでは?」
ホルヘ・ロレンゾ
「まだレース中盤にも差し掛かっていませんから、ドヴィやマルケスに起きたことは自分たちにもチャンピオンシップ後半で起き得ることです。確かにヤマハはコンスタントですけどね。僕らはほとんど転倒もしませんしね。ただ、同じように3戦くらい転倒するというような事が起き得るかもしれません。」
 
Q
「3人に質問ですが、今日はケイシーがトラックに来ていました。彼に戻ってきて欲しいですか?」
ホルヘ・ロレンゾ
「自分は見なかったけど。ケイシーはとても才能あふれたライダーですよね。勿論彼を尊敬していますし、もし彼が戻ってきたらきっと優勝争いに加わってくるでしょう。ただ彼の決断は理解出来ます。この世界はとてもストレスフルな時もありますからね。ただ、もし彼が戻ってくるのなら喜んで迎えますよ。」