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★MotoGP 2017年にインドネシアでレース開催か?

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インドネシアでレース開催というのは気候的に大変そうだなと思いましたが、最大の問題は国内の収賄などの腐敗だとは。。考えてみれば、発送した荷物が間違いなく指定した日付までにちゃんと届くというのは、先進国ならではかもしれませんね。

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インドネシアに遂にMotoGPがやってくるかもしれない。カルメロ・エスペレーターとハビエル・アロンソはインドネシア政治家とセントゥール・インターナショナル・サーキットの運営と2017年のMotoGP開催に向けて会合を持った。

会合においてはこれといった約束はかわされなかったが、両者ともにMotoGP開催に向けて協力していくことを表明した。ドルナとメーカー達はインドネシアに熱視線を送っていた。東南アジアの中でも人気の国であり、よく売れるバイクはスクーターなど小排気量ではあるものの、2輪市場においても最も大きなマーケットの一つだ。その数は何と1000万台とも言われており、各ブランドは自社ブランドのプロモーションに熱心だというわけだ。


ドルナにとっても同じことで、レース関連のインターネットトラフィックの多くはインドネシアから生まれており、各レーサーやチームなどのSNSのフォロワーの数も多い。

経済の発展と中流階級の暮らしが豊かになってきたことで、ドルナはビデオコンテンツ、モバイルアプリなどTVコンテンツに関するマーケットに目をつけている。
今までインドネシアでレースを開催するのに問題となっていたことは2つ。

 

1つは最適なサーキットが無いということだ。セントゥール・インターナショナル・サーキットで過去にGPレースが開催された1997年以降トラックは荒廃し、MotoGPを開催出来るような状況ではなかった。新しいトラックが作られているという噂はあったが、現在までその様子は無い。サーキットのディレクターのTinton Soepraptoは、水曜日に行われたミーティングでFIMの全ての要求を満たすように努力をすると約束したが、同時に協力も要請している。

 

2つ目の問題、そして最大の問題は国として収賄などで退廃していることだ。セパンで私(MotoMattersのDavide Emmettさん)はパドックの中でも古株のメンバーに名前を出さないという条件で話を聞いたが、おそらくチームがその資材、人を入国、出国させる際に様々な問題が起こるという。つまり発送した資材がしっかりと届くか?空港からサーキットまで届くのか?正しい場所に到着するのか?など不確定要素が多く、レースをスケジュールするという事はほぼ不可能だ。もし全ての段階において賄賂が必要になるとしたらコストの見積もまた不可能で、警察のサポートが必要であるが、警察もまた賄賂を要求してくる可能性が高い。


インドネシアでレースを開催するということは、政府のトップレベル、高官からの指示があって初めて可能となる。インドネシア観光省のArief Yahyaの存在が今後のステップにおいて非常に重要な意味合いを持つだろう。

 

国内の腐敗をなくすことが一番の解決策であるが、これはドルナの守備範囲外だ。今回エスペレーターがインドネシアを訪れたということは、MotoGP開催に向けてインドネシア政府のバックアップを受けているということと推測して良いだろう。ドルナは2017年にMotoGPをインドネシアで開催したいとしているが、まだまだ道のりは長そうだ。

www.asphaltandrubber.com

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