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★ル・マンGPでペドロサが復帰。その裏にあるドラマとは。

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ペドロサ選手はいつも過小評価されていると思っているんですが、彼の体の問題は腕上がりだけではなく、胸郭出口症候群という症状にも悩まされていたんですね。こうした事情があって手術に踏み切り、満を持してル・マンに帰って来るわけですね。彼の体が本当に良くなって100%の力で再びレースが出来る事を切に願います。管理人も昔の古傷で左肩、左膝の状態が悪いので、妙に共感というか応援したくなります。

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ダニ・ペドロサが今週末のル・マンに帰ってくる。彼は腕上がりの症状に悩まされていたが、その症状の解決の為の手術でオースティン、アルゼンチン、ヘレスの三戦を欠場した。

ヘレスはペドロサにとってのホームレースで非常に得意とするトラックだけに、彼が欠場という決断をするかどうかは疑問がつきまとっていた。

 

しかし、スーパーモト車両をテストを兼ねてライディングした際、ペドロサは彼の腕が完璧には回復していない事を実感した。それから2週間、ペドロサは彼の腕がMotoGPでの激しい戦いに耐えられると信じてル・マンに戻ってくる。

 

ペドロサがル・マンで復帰するというのはある意味少し皮肉だ。というのも、ル・マンはペドロサにとっての悪運がスタートした場所と言えるからだ。


ペドロサはマルコ・シモンチェリに突っこまれた影響で、ここル・マンで右の鎖骨を骨折している。その後、鎖骨をプレートで繋ぐ手術を受けたペドロサだったが、それが胸郭出口症候群(鎖骨、首周りの神経、血管が圧迫される事で、腕に痺れや痛みが発生する)の原因となり、ペドロサに右腕の痺れ、腕力の低下などをもたらした。そして、それが彼にレースを続けさせるのを困難にさせていた。

www.joa.or.jp

 

彼がバイクに乗車する姿勢をとると起こるこの症状は(※神経や血管の神経が圧迫される疾患なので、通常の立ち姿勢では発生しにくいようです。この症状の患者さんは腕を心臓の一より高く上げると、血行不順で手のひらが白くなるなどの症状も出るようで、診断基準にもなっているようです。)新たな手術でのみ解決するもので、症状の原因と考えられた鎖骨に固定されているネジ、プレートの除去が必要であった。この問題が解決しない限りは、ペドロサは引退するか否かの重大な決断をせまられていた。こういった事情があり、ペドロサは手術するか否かについて深刻に悩んでいたが、逆にこの問題が解決しない限り100%の実力でレースが出来ないということでもあった。

 

ペドロサの復帰はHRCにとっての暗黒の時代の終わりを意味する。ホンダ陣営は長引くペドロサの不在に多くの質問を投げかけられており、彼らはケイシー・ストーナーを出走させる代わりに、テストライダーの青山を出走させ続けた。リヴィオ・スッポと中本氏は、ヘレスのプレスカンファレンスでこうしたゴシップを上手く沈静化したが、まだペドロサの復帰に関して疑問は残されていた。しかし今回のペドロサの復帰によって、ホンダはようやくレースに集中出来るだろう。

www.asphaltandrubber.com