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★ヘレスGPプレスカンファレンス マルケス「指だけでラッキーだった」

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さてFP1では普通に走行していたマルケス選手。決勝の長丁場に耐えられるのかが気になりますが、メンタル面ではまったく凹んでいないというか、むしろやる気に溢れているような気がします。

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ニック・ハリス
「まずは指の事を聞かないといけませんね。どうして事故が起きたんでしょう?」
マルク・マルケス
「いつもどおり、あと1周あと1周という感じで走っていたら転倒して、後続のライダーに腕を轢かれたんです。でも指だけでラッキーでした、腕全体を轢かれたわけですからね。明日はどうなるか試してみるという感じです。」 

 

ニック・ハリス

「腕は明日までどうなるかわからないんですよね。」
マルク・マルケス
「そうですね。明日試してみてということになります。きっと痛いとは思いますけどね。これから先またこうした怪我があるかもしれませんけど、ヘレスはファンの前でモチベーションがありますから。」

 

ニック・ハリス
「アルゼンチンに戻れるとしたら、タイヤの選択を変えますか?」

マルク・マルケス

「いや、変えないですね。自分のバイクにはエクストラハードはあわなかったので、あれが勝つための戦略でした。ヴァレンティーノはエクストラハードでとても良い走りをしていましたよね。あの転倒では多くの事を学びました。」

 

ニック・ハリス

「今回の抜き方は危険だったという意見もありますが、どう思いますか?」

マルク・マルケス

「ああいう事が起き得るのがレースですし、今回はついてなかったという事だと思いますよ。次の展開はまた違った展開になるかもしれませんし。今回の事ではすでに色々と学びましたからね。」

 

Q
「マルケスに同じ質問です。ヘレスの最終コーナーでは色々な事がありましたけど、最終コーナーに進入する時の順位は1位と2位のどちらが有利なんでしょう?(※管理人注 過去に2位でコーナーに進入した選手が1位走行中のライダーにぶつかって優勝というケースが多いため。」

マルク・マルケス
「場合にもよりますが、最終ラップではとにかく全ての力を出しきって走行します。最終コーナーでチャンスがあれば当然仕掛けていきますし、どうなるかは何とも言えませんね。」

 

Q
「アルゼンチンでは接触についてヴァレと何かしら話ましたか?」
マルク・マルケス
「いや、特には話していません。お互いに何が起きたかは理解していましたし、レースが終わればまた別のレースが始まりますから。自分の向き替えとヴァレの向き替えが重なったことによるアンラッキーな転倒だったと思います。最後の2周はそれこそ全力で走りますからね。ヤマハとホンダで走行ラインが違うのもあるだろうし。」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「レースのああいう場合では大きなプレッシャーがかかるから起き得ることだよね。確かにマルケスのいうとおりヤマハとホンダの走行ラインは違うから、向き替えのタイミングでたまたま接触したということですね。」

 

Q
「2011年以来、レースでポイントをリードをしていない状況というのは初めてかなと思いますが、こうした中で速くポイントを獲得しなければというプレッシャーはありますか?」
マルク・マルケス
「特にプレッシャーは感じませんね。どちらかというとカタールのほうがプレッシャーが多かったですね、確かに30ポイント離されるよりは30ポイントリードしているほうが良いですけど、まだチャンピオンシップは15戦も続くんです。2013年はこれ以上にポイント差がありました。確かに30ポイントのリードを許している状況ですが、チャンピオンシップはまだまだ長いですよ。」

 

Q
「DNF(途中棄権など)でポイントを獲得出来ないことをどう受け入れるんですか?またチームメイトがいないという事による影響は?」
マルク・マルケス
「自分のように毎戦100%で戦う場合はこういうことは起き得ることなのでそれは仕方無いと思っています。自分としてはあれはミスではなく、レースではあり得るアンラッキーな出来事だったと考えています。チームメイトという意味では、勿論ダニには直ぐに帰ってきて欲しいと思います。チャンピオンシップで考えると、チームメイトが自分とライバルの間に入ってくれる場合もあれば、その逆でライバルと自分の間に入ってしまうこともあり得るわけですからね。ただ、ダニはチームにとってはとても大事な存在ですよね。」

 

Q
「手術について少し詳しく教えて下さい。また、明日の練習走行では走れそうですか?」
マルク・マルケス
「手術は指を少しストレートに直すためのものでした。グローブを外した時は指が完全に折れて内側に曲がりこんでしまっていたんです。(※ロッシ選手、横で苦悶の表情を浮かべる)でもミール医師は素晴らしい手術をしてくれました。2時に折った指が6時には元通りでしたからね。ミール医師のほうが上手く説明出来るかな。実際バイクに乗れるかどうかはまだわかりませんが、ブレーキや加速では大変でしょうね。」

 

Q
「トップからは30ポイントのビハインド、指を怪我している状況ですが、いつもどおり攻めて走るんですか?」
マルク・マルケス
「何も変える必要は無いと思います。今も戦闘力は高いし気分も良いです。カタールではミスもしたけどアルゼンチンでは優勝争いが出来た。メンタル面では何も変わらないですね。集中して100%の力でレースをし、毎ラップに挑むだけです。」

 

Q
「ヴァレ以外のライダーに質問です。前回のアルゼンチンのような状況を見て、接近したレース展開で”ヤマハの走行ラインが違う”(※ロッシ選手がそういう説明をしていたので引用している)中で、あのような戦いをするモチベーションはありますか?」
マルク・マルケス
「皆も言っているようにこういうのはバイクの醍醐味、MotoGPの最終ラップの醍醐味なんですよね。ラッキーかアンラッキーかという事はあるけど、次回は転倒しないように気をつけます。」