★カワサキ ニンジャ250SLレビュー
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ニンジャ250SLは、このクラスのバイクの中では作りが丁寧なように見受けられますね。写真写りが良いだけかもしれませんが、安っぽさがあまり感じられないと思います。特にネイキッドバージョンのZ250SLは、無駄の無い作りで良いですね。
昨年アジア市場でデビューした単気筒のニンジャ250SLは、UKマーケットでネイキッドバージョンのZ250SLと同時に2015年に登場する。
カワサキはパラレルツインのニンジャ300を500cc以下のスポーツバイクのカテゴリーに投入していたわけだが、同クラスのホンダCBR300よりも1000ポンドも高いというクレームに悩まされていた。このニンジャ250SLはカワサキのこのカテゴリーへの回答と言える。ニンジャ250SLは3,859ポンド、ホンダのCBR300は4,299ポンドだ。
ニンジャは多くの人が買うバイクになるだろうか?と言うよりも、むしろ買うべきだろう。このバイクはローコストなだけでなく、非常にコストパフォーマンスの良いバイクだ。
まずこのバイクは小ぶりだ。最近の125ccクラスのバイクと同じくらいのサイズの車体は、無駄に見た目を太くしようというような小手先の手法を使っていない。基本的にはこじんまりとしたカウルが、チューブスチールのフレームの車体に被さっているだけだ。
幅はわずかに685mmしかなく、すり抜けはお手のものだと言える。フェアリングマウントのミラーも短く、ハンドルの幅に収まっている。そして装備重量はわずかに151kgでCBR300と比べると13kgも軽い。ステアリングは最小限の動きで切る事ができる。
セパレートハンドルはトップブリッジの下についているが、その切れ角は非常に大きい。ロックtoロックの角度はなんと72度もある。このステアリングのおかげで方向転換は非常に楽だろう。
一度町中を抜けてみるとそのハンドリングには繊細で安定感がないので、私はバイクのハンドリングを殺さないライディングを心がけた。
サスペンションはノンアジャスタブルなので、町中でもワインディングでも硬い。また、これだけ車重の軽いバイクなので、荒れた路面はあまり得意とは言えない。
しかし、綺麗な路面の上ではとてもスムーズな走りを堪能出来る。きっとサーキット走行をしたとしても楽しめるバイクと言えるだろう。
ダンロップのTT900も良い仕事をしている。このバイクの軽快なハンドリングは、このタイヤが寄与するところも大きいだろう。ブレーキローターは290mmで、ブレーキは良く効く。ABSが無いモデルとしては、私がテストしてきたバイクの中でかなり良い部類に入る。
エンジンは28馬力。バイクがこれだけ小さいのもあって十分なパワーだ。