★ONE DOWN FOUR UPのYAMAHA DT250。
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潔いスタイルというか、無駄を一切廃したデザインが素敵ですね。実際のフラットトラックレーサーのレギュレーションになぜか沿って作られているからか、レーサーらしいパリっとした完成度です。
毎年、数多くのカスタムバイク愛好家がオレゴンのポートランドで開催されるthe One Motorcycle Showに集まる。今年One Down Four Upのウェイン・コルベットとガブリエル・ジョーンズは、このモーターサイクルショーに彼らの本拠地であるカリフォルニアのレディングから参加し、彼らの1975年製ヤマハDT250でトロフィーを獲得した。
ウェイン・コルベット
「本来はこのバイクはガブリエルの日常の足にと思って購入したんだ。でも、そこから一年くらいインスピレーションがわくまで時間が必要だったんだ。その後街中で旧車のトラッカーに遭遇し、オーナーに細かい部分であるとか、彼の古いBellのヘルメットを見せてもらったんだ。そのヘルメットにはイエロー、オレンジ、レッドのペイントが施されていて、今回のデザインのモチーフになったんだ。」
ウェインとガブリエルはデザイン、リペア、装飾などを全て自前でこなした。彼らはDT250をフラットトラックレーサーにする事を決め、バイクを制作する際にAHRMA( American Historic Racing Motorcycle )のフラットトラックレーサーのレギュレーションに沿って制作した。
DT250はもともとオンロードバイクであるため、性能と信頼性のバランスを取るのは非常に困難だったようだ。彼らはエンジンをリフレッシュし、K&Nのエアフィルター、ニッケルメッキ仕立てのチャンバー、ストックのキャブレターのリジェッティングによってパワーをさらに引きだしている。ウェインによると、あらゆるギアでシフトアップの度にフロントが浮くほどだそうだ。
新しいオイルタンクが燃料タンクの下に装備されており、ガソリンとの混合を手動で行う必要がない。結果としてこのバイクは、いつでも気軽にガソリンタンクを(ガソリンで)満タンにすることが出来る。電装周りは12Vのオルターネーターにアップグレードされており、電子式イグニッションを装備している。これによって、このバイクはLEDライトを前後に装備することが出来るようになった。
足回りはフロントにXS650のものを使用し、DTのステアリングステムにXSの三叉を組み合わせている。なお、組付けにあたり、ベアリングはテーパードタイプに変更されている。スイングアームはホイールベース、このバイクの重量などをシミュレーションした結果として、SR500用のアフターマーケットパーツが使用されている。リヤショックはWorks Performance製を採用している。
外装はとにかく軽量になるように作られており、アルニウムミ製のタンク、アルミニウム製のテールピースがサブフレームによって固定されている。
ナンバープレート、スキッドプレート、リヤスプロケット、燃料タンクキャップ、オイルタンクキャップなどはアルミニウム製。スポークはBuchanan製で、タイヤは伝統的なフラットトラックレーサーと同じく19インチを使用しており、MaxxisのDTR-1を装着する。Bellのヘルメットにインスパイアーされたというカラーリングは、ビンテージホワイト、オレンジ、イエローで塗り分けられている。