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★MotoGP2015 ロレンゾ「今年は開幕に向けた準備は万端」

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開幕まで残り僅かとなったMotoGPクラスですが、カタールで行われた公式テストの最終日の後に行われたロレンゾ選手のインタビューをお届けします。

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最後のテストが雨で開催されなかったため、開幕前のテストは全て終了。2015年シーズン開幕まではわずか2週間となった。

 カタールでの大きな話題としては、DucatiGP15の驚くべきパフォーマンスだろう。彼らはテストの中でソフトコンパウンドのタイヤを使用していない。マルケスは冗談めかして「彼らはあえてエクストラソフトタイヤを使わなかったんでしょう。簡単に1秒はタイムが縮まって周りがびっくりしますからね。」と語る。

 

だが実際のところ、マルケスはちっともDucatiを恐れていない。見たところマルケスは、路面状況の悪いカタールで彼の全てを引き出して走っていないように見えた。

 

マルク・マルケス

「セッションの終わりで、今シーズンのライバルはホルヘとヴァレンティーノになるとわかりました。この2人とチャンピオンシップを争う事になるでしょうね。Ducatiはいくつかの場面ではフロントに出てくるでしょうが、彼らは勝つ度に自らの恩恵を失って行きますから。」

 

そのマルケスが2015年のライバルになると考えるロレンゾにインタビューを行った。彼は2014年シーズン後半では誰よりもポイントを獲得したが、最初の2戦では合計6ポイントしか獲得出来なかった。この悪夢のようなシーズン開幕の状態から、彼は自らの強さを取り戻そうとしている。彼は昨シーズンから4.9kgも体を絞りこんでおり、今年の1/1から完全な休暇というものを取らずにトレーニングなどに励んでいる。

さらにここ最近では、スーパーモタード、小型のモトクロス、ダートトラックでのトレーニングをメニューに追加しているようだ。

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Q
「昨年とくらべて一番の違いは何でしょうか?」
ホルヘ・ロレンゾ

「自分とバイクの状況を今と比べると、昨年は50%の仕上がりと言えるでしょう。現段階は90%です。2008年にデビューした時のように体も絞り込んでいますし、バイクも良くなっています。」

 

Q
「昨年から何を学びましたか?」
ホルヘ・ロレンゾ
「いつも言っているように、過去の失敗は変えられません。でもそこから学び改善して行くことができます。それをやっているだけです。現在はいつも以上にフィジカルコンディションの整え方に気を使っています。いつもトレーニングは沢山するんですが、昨年は冬期休暇中の手術によって十分なトレーニングが出来ませんでした。ですから昨年はシーズンスタートの状態で体が仕上がっていなかったんです。これは完全に自分のミスでした。」

 

Q
「カタール開幕戦に向けて、どうすれば最高の形で迎えられますか?」
ホルヘ・ロレンゾ
「昨年のヴァレンシア以来、トレーニングを休んだのはクリスマスの1週間だけです。毎日厳しいトレーニングメニューをこなしています。だいたい一日6時間から9時間はトレーニングをしています。マウンテンバイク、ジム、あらゆる種類のバイク(モトクロス、トレイル、ダートトラック、ポケットバイクetc..)に乗っています。この多様性がカギだと思いますね。

 

Q
「どうやって集中力を高めているんですか?」
ホルヘ・ロレンゾ
「集中力は自分の強さの一つだと思っています。そのレベルをいつも上げようと努力もしていますし。今年はフィジカルもメンタルも良い状態ですね。バイクもよくて自分もしっかりと乗れていると、それがトラック上で自信に繋がるんですよ。」

 

Q
「タイトル獲得のために、自分のライディングスタイルを変えようと思ったことはありますか?」
ホルヘ・ロレンゾ
「すべてのライダーが、自分なりの秘密やコツを持っています。集中力、規則性正しさ、コーナリングスピードが自分の強みだと思います。でも常に自分の長所を伸ばして、弱点を克服するすべを探しています。」

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Q
「今までに戦った中で、マルケスが最高のライダーですか?」
ホルヘ・ロレンゾ
「毎シーズンそれぞれ違ったストーリーがありますから、一概に言うのは難しいですね。ヴァレンティーノ・ロッシ、ケイシー・ストーナー、マルク・マルケスが今まで戦った中で手強いライバルだったと言えますね。もちろんダニ・ペドロサも速いライダーですけどね。」

 

Q
「どうやったらマルケスを負かせるのでしょうか?」
ホルヘ・ロレンゾ
「彼よりも他のライダーよりも多くポイントを獲得することです。それ以外に方法はありません。マルケスに勝つには、常に速くコンスタントに結果を出す必要があります。毎戦表彰台獲得、優勝を目指して走りますよ。それ以外にタイトル獲得の方法はありません。3度目のワールドタイトル獲得が待ち遠しいですね。」

 

Q
「マルケスは今後5年6年と勝ち続けると思いますか?」
ホルヘ・ロレンゾ
「2年連続でタイトルを獲得したからといって、その後も継続して3年も4年もタイトルを獲得出来るとは言い切れません。彼は彼なりに努力しないといけないでしょうし、このスポーツにおいて確実な事は何も無いんですよ。」

 

Q
「2015年シーズンに期待することは?」
ホルヘ・ロレンゾ
「今年はモチベーションに溢れています。この時点で考えると昨年よりも自分のバイクも調子が良いですからね。」

 

Q
「M1は昨年のシーズン後半で大きく進化しました。2015年バージョンに期待することはなんですか?」
ホルヘ・ロレンゾ
「昨年頼んでいた内容はいくつか2015年型になって達成されました。新しいシームレスギアボックスもそうですね。今後も継続してマシンを進化させて行けると思います。特にブレーキングに関しては、まだ課題が残っていますね。」

 

Q
「ヤマハの副社長のキムラ氏が、2015年は完全なシームレスギアボックスを準備出来るとしていましたが、昨年(のテストで)使用してみていかがでしたか?」
ホルヘ・ロレンゾ
「今はこのギアボックスからどの程度のメリットを引き出せるかわかっていません。シャーシやエレクトロニクスなどの作業も進めて、すべてのポテンシャルを引き出せるようにしないといけません。でも大きな進化ですよ。ヴァレンティーノと一緒に作業していますが、シーズンが進むごとに深いブレーキングをしようとする時に役立つと信じています。」

 

Q

「ヴァレンティーノとの関係性は今はとても良好なように見えますが、彼はあなたの最大のライバルでは無くなったということでしょうか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「彼との関係は良くなりましたね。もう自分たちも大人ですからw ただ、同じく野心家ですし共通の目標を持っているわけです。この体制は非常に良いと思いますし、自分たちのインプレッションでM1がどんどん良くなっているわけですよね。そして唯一同じバイクに乗るチームメイトを負かすため、そしてレースで勝利するためにここにいるわけです。」

 

Q

「カタールはヤマハの得意なサーキットですが、表彰台の順位を予想するとどうでしょう?」

ホルヘ・ロレンゾ

「予想を立てるのは好きじゃないですね。結果を知りたければ3/29まで待ったほうが良いでしょう。」

 

Q

「誰とタイトル争いを行うことになると思いますか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「ホンダのバイクとマルケスが強力だと思いますが、ヴァレンティーノやペドロサも強敵になるでしょう。いくつかのレースにおいてはDucatiも強いと思いますね。最終的に望むのは激しい戦いと、より良いチャンピオンをかけた戦いですね。」

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