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★MotoGP2015 ヴァレンティーン・ロッシ「GP15がソフトタイヤを使用出来るのは不公平」

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Ducatiのバイクで勝てないシーズンを過ごし苦しんだロッシ選手にとって、Ducatiがオープンクラスの設立と同時にそのクラスに入り、エンジンや車体の開発を通じてレベルを高めたこと。そしてソフトタイヤを使えるというのは許容できないことなんだろうなというのは、十分に察しがつきますね。

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セパンテストを通じてGP15のパフォーマンスを目の当たりにしたヴァレンティーノ・ロッシは、イアンノーネ4位、ドヴィヅィオーソ9位。そしてそのラップタイムからも、新しいDucati機はホンダやヤマハと互角に戦える戦力だと考えている。

 ヴァレンティーノ・ロッシ

「Ducatiは速いですよ。イアンノーネもドヴィヅィオーソも速いし、完成したばかりだというのに完成度が高いですね。予選でソフトなタイヤが使用できるから有利だし、決勝においてもやっかいでしょうね。」

 

Ducatiはファクトリーとしてのエントリーでありながら、2013年に1勝もしていないチームであるためにオープンクラスが享受出来るメリットを全て享受している。これは同じくスズキ、アプリリアにも言えることで、彼らはホンダやヤマハよりも4L多い燃料、ソフトコンパウンドのリヤタイヤの使用、エンジンの構造変更、エンジン開発の自由、豊富なテストの機会が与えられている。ただ、勝利数によっては燃料やソフトタイヤのメリットは失われる。

これに関してロッシは「24Lの燃料が22Lになったところで、何も変わらないよ。」と語る。実際にジジ・ダリーニャも「昨年のレースは全て22Lの燃料で完走することができました。」と語っている。

 

ヴァレンティーノ・ロッシ

「これってでも不公平ですよね。去年まではDucatiも遅かったからわかりますよ。でも今年は彼らも自分たちと同じタイヤを履いて速いじゃないですか。Ducatiが今でもソフトタイヤを必要とする意味がわかりませんね。こんな妙なことがモータースポーツの世界で起きるのはMotoGPくらいじゃないですか?」

 

このタイヤに関するルールはブリヂストンがソフト、ミディアム、ハードのコンパウンドのリヤタイヤを持ち込み、オープンクラス(Ducati、スズキ、アプリリアも)はソフトとミディアム、ファクトリークラスはミディアムかハードからタイヤを選択するというもの。なお、フロントタイヤは各クラス共通となる。

ホンダやヤマハにとってこのルールの問題点とは、ハードコンパウンドのタイヤが有効になる場面が少ないということだ。結局彼らが選択しているのはほとんどの場合においてミディアムタイヤになってしまっている。

 

2015年はオープンクラスルールの2年目の年であると同時に最後の年でもあり、2016年には全てのルールが統一されるはずだ。 今年のシーズン開幕までは残すところカタールで行われる直前テストを残すのみ。開幕は3月29日だ。


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