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★MotoGP 2016年からの共通ソフトウェアの開発がいよいよ本格化

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2016年からの共通ソフトウェアの開発は既に進んでいるようです。開発元と個別のメーカーとの話し合いの場を設けないというのは、特定のメーカーに対して有利になるような開発を行わないという透明性の確保の為ということなんですね。

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6/30からMotoGPに参加するメーカーは独自ソフトウェアの開発が出来なくなり、2016年から全車両が使用する事になるシングルECUの開発を、各メーカー、選手権運営側と協同で行うことになる。これが今現在わかっている事だ。

 まだ決定されていない内容としては、どの機能が新しい共通ECUに引き継がれ、どの機能が新しいECUには引き継がれないかという最終宣告を、ドルナが行うのか?それともメーカー側が行うのか?という事だ。この機能というのを分かりやすく説明すると、ライダーのライディングを助ける電子制御などが、介入度合いの高い状態で残されるのか、介入度合いが減らされて残るのか、それとも完全に廃止されるのか?といった具合だ。

 

コラード・チェッキネーリ

「もちろんソフトウェアを良くするために各メーカーの意見は聞きますよ。ただ重要なポイントとしては、我々はメーカー側の要求を全て飲む必要があるのか?そして、我々はメーカー側の要求を断る権利があるのか?という事です。また、我々が進化させた機能をメーカー側が望まなかったとしても、それを新しいECUに組み込む権利があるのか?といった問題もあります。」

 

現在、 コラード・チェッキネーリがリーダーを務める、Magneti-Marelliのエンジニアチームによって開発されたソフトウェアの使用を義務付けられているのは、オープンクラスのライダーのみ。

 

「今現在オープンクラスのライダーと開発を進めている手法は、色々とミックスされた手法です。特定のメーカーがある機能の要望を出し、我々はそれを受けて開発する。それ以外にも我々が独自に研究開発を進めている新機能がありますが、我々が研究開発を進め新しい機能を紹介するという事に関して、誰もそれを止める事は出来ません。2016年のECUの開発に至るまでの流れはまだ不明確です。メーカーの意向に関係なく我々が新しい機能を紹介出来るのか?強制した場合は?もしメーカー側が従わながったら場合は?など…ただ、個別のメーカーと話す事はしません。

 

合意が取れている内容は、ドルナと各メーカーがどのような手続きを踏んでECUの開発に関してコミュニケーションを取るのか?という事項だ。

 透明性の確保

「この手続きに関してはMSMA(メーカー協会)の1人の代表者が、我々の開発のTodoリストに書き込み権限を持つというものです。我々は個別のメーカーと話し合いを持つことはしません。メーカー協会はメーカー側の意見をまとめなければならず、そして我々はその代表者としか話し合いを持ちません。我々が話をする代表者が決まっているほうが透明性が高いですからね。

 

「我々が今回セパンに持ち込んだ2015年バージョンのソフトウェアは大きく進歩しています。そして我々が望んでいるのは、バグフィックスやマイナーチェンジは抜かしてこのバージョンのソフトウェアで年間を通して戦ってもらうことです。何故かと言うと我々は2016年のソフトウェア開発に既に着手しており、開発の手法なども共通ソフトウェアを作るうえで重要だからなのです。今年度(2015年)のソフトウェアに関しては既に開発が終わったという扱いであり、出来るだけ早く2016年のソフトウェア開発に集中したいのです。」

 

オープンクラスのチームは昨年のソフトウェアのメジャーアップデートに対応するのに苦労しているが、これはDucatiがファクトリークラスから離れたがっているという動きと呼応している。しかし、チェッキネーリは開幕戦カタールから全てのオープンクラスのチームが、最新バージョンのソフトウェアを使うということに関して自信を持っている。

 

「普通ソフトウェアというのは冬に大きく進化するものですが、今年のソフトウェアは例年よりも進化の度合いは少ないので、それを使用する側からしても驚くとか恐怖するというような内容は含まれていないと思いますよ。去年バージョンに比べるとフレンドリーと言えるでしょうね。最新バージョンのソフトウェアは今回セパンでまず試し、次回の2回目のセパンテスト、開幕戦カタールの事前テストでもテストを行って最終判断を行います。でも今シーズンはこの最新バージョンを開幕から使用したいと思います。」

 

「すべての(オープンクラスの)チームがこの最新ソフトウェアを使用し、旧バージョンの使用をやめることを願いますね。もし複数のソフトウェアの使用が許諾されていると、誰もが出来るだけ慣れ親しんだソフトウェアを使いたいものですから。でも私としては皆が最新バージョンを使用してくれることを願います。」


MotoGP News - ‘Final say’ for 2016 MotoGP software unclear