★史上最も美しいMoto2マシン Vyrus986M2
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いやはやこれはなんとも美しいマシンですね。ハブセンター・ステアリングのバイクというのはフロントサスペンションがあるべきところに無いという違和感を感じるものですが、見れば見るほどに機械的な美しさを感じる不思議な作りだと思います。構造上、ハードブレーキングをかけてもライダーは余裕を感じるみたいなので、ブレーキ勝負が得意なのでは?と思いますが、実際のレースの現場ではどうなんでしょうかね。
Moto2マシンのVyrus986M2は、 Asphalt & Rubberが今までに紹介してきた中で最も美しくアヴァンギャルドなデザインのバイクかもしれない。だが、Vyrus986M2は美しいだけでなく、Moto2クラスの"指定エンジンを使用していればシャーシは何でも良い"という精神そのものを良く表している。
そのワイルドなデザインは、ライバルのSuter、Kalex、FTRとも異なる。実際のところ他のチームが使用しているシャーシに構造上それほど大きな違いは無い。既存のレース用マシンから大幅に異なる設計のシャーシを使用するのは大きな労力を要するしリスクも大きいからだ。VyrusはこのバイクでスペインのCEV Moto2チャンピオンシップに参戦するわけだが、これは確かにリスクが大きいようにも思える。
このバイクを操縦するのは17才のブラッドリー・レイだ。イギリス出身のルーキーである彼は、2014年シーズンにチャンピオンシップ4位という素晴らしい成績を残している。スペインのCEV Moto2クラスは、エントリーするチーム/ライダーにとって非常に激しい争いが待ち受けているクラスだ。レイにとってもVyrus986M2とってもハブセンターステアリングをレースに向けて開発していく大変さはあるが、彼らの健闘を祈りたい。