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★Gogoro スマートスクーターをCESで発表

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丁度エレクトリック・バイクに関する記事を先日ご紹介した後に、北米のCES(Consumer Electronics Show)でこんなバイクが紹介されました。パナソニックがバッテリーステーションを準備しているあたり、かなり本気のプロダクトのようです。

デザインに関しても結構イイです。ターゲットは女性とか若い男性になると思いますが、そういう人達が自分だけでバッテリー交換出来るのか?という不安はありますね。

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エレクトリック・バイク、スクーターは技術的にもパフォーマンス、求めやすさという点でも進化を続けている。Gogoroが2015年のCES(Consumer Electronics Show)で発表したスマートスクーターは、バッテリー充電時間を劇的に短縮する斬新な方法を提案する。

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その方法とはバッテリー自体を即座に交換可能にするというアイディアだ。これはGoStationsと呼ばれるATMサイズのバッテリーのベンディングマシーンでユーザーがバッテリーの交換を行うというもので、月額プランを契約したライダーにはロードサービスも付いてくる。

 

ところでGogoroというのは一体何だ?という話になる。

 

HTCの経営陣であった Horace Luke とMatt Taylorは2011年に5000万ドルを調達しプロジェクトをスタートした。これがGogoroの元で、2015年スマートスクーターを発表するために追加で1億ドルを調達した。LukeとTaylorは携帯電話の分野で多くの経験を積んでおり、2人ともHTCで働く以前にマイクロソフトで複数年働いた経験がある。

このスクーターの肝でもあるGoStaionに関してはパナソニックの協力を取り付けている。この協力のもと、パナソニックの円筒状の18650サイズのバイク用リチウムイオンバッテリーを元にGogoro用のバッテリーが開発された。

 

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Gogoroの当面のマーケットはGoStationのインフラを整備できる大都市圏で、1平方マイルあたりに1つのGoStationの整備を予定している。

Gogoroは創業した時からスマートスクーターを少しづつ形にしてきた。水冷式の永久磁石同期電動機は、後輪にGates製のレースグレードのカーボンコンポジットベルトで動力を伝える。ライド・バイ・ワイヤ方式の電子スロットルと、ノーマル/スーパーブースト2段階のドライブモードアップを搭載し、3250回転で8.5馬力を発生する。

 

エアロフレームと呼称されるアルミニウム製のモノコック製シャーシは自社開発で、前輪をシングルの倒立サスペンションで支え、リアはマルチリンクを介してプリロードアジャスト機能をそなえたサスペンションで支えている。ブレーキはフロントにデュアルピストンのキャリパーでディスクは205mm。リアにシングルピストンキャリパー、162mmのディスクブレーキを装備する。アルミニウム製ホイールと、12インチのマキシスタイヤを前後に装備。車重は112kgと発表されている。最高速は96kh/hで100km近くを走行出来る。但しこの走行距離は40km/h前後で走行した場合。

 

パフォーマンスに目立った面はないものの、全体的には良さそうに見える。GoStationの使い勝手によっては確かに大都市に便利かもしれない。


なお、スマートスクーターはBLuetooth4.0を介してスマートフォンと通信が可能。Gogoroのアプリをダウンロードして最寄りのGoStationの検索、ライドモードの切替、パフォーマンスに関するカスタマイズなどが可能な他、最近のライディングの分析結果などが得られる。距離を走るごとに「今までの最高速度」「最初のバッテリー交換」などの”バッジ”も貰える。アプリによって車体ディスプレイのカラーの変更も可能だ。LEDディスプレイはスマートフォンのように自動的に明るさを調整し、バッテリー節約を助ける。なおウインカーは自動キャンセル式だ。

 

ヘッドライトやテールライトのパターンを調整出来たり、ライディングパターンを分析して最適なパフォーマンスを発揮したりも可能で、ライディングデータは10分ごとにクラウドに保存される。スペックに関するその他の詳細はアナウンスされていない。


Gogoro Smartscooter First Look - Motorcycle USA