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★MotoGP2014 日本GP ツインリンクもてぎ プレビュー

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日本GPが開幕しましたね。迫り来る台風が気になりますが、motomattersに詳細な予測記事がありました。
茂木はホンダのサーキットとして有名なわけですが、実はホンダが圧倒的に勝っているかというとそうでも無いんですよね。

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現在までに茂木では10回の世界GPが開催されているが、ホンダが優勝したのは3回のみ。他の3回はヤマハ、そしてDucatiが4回の優勝を果たしている。ロリス・カピロッシが990ccと800cc時代の両方で優勝し、最後の4勝目はケイシー・ストーナーだ。最近の例ではホルヘ・ロレンゾとダニ・ペドロサが2勝ずつという結果になっている。

 

ホンダ、ヤマハはDucatiに対抗することが出来るのか?ペドロサ、ロレンゾはどうなのか?マルケスは?ロッシは2勝目を上げる事が出来るのか?

マルケスはプレスカンファレンスで「自分はいつもどおり乗るだけですよ。常に100%でプッシュしますよ。限界点を見つけるライディングをしていきます。」と語っている。
今年のレースはまだ4戦残っているのでマルケスはここで無理をする必要もないが、彼の性格とライディングスタイルからして無難なレースはしないだろう。

 

アラゴンで彼は最後まで優勝に固執して、雨が降り始めた後もスリックタイヤで走り続けた。「走っている最中はそれがベストな選択に思えた。」と彼は語っていたが、TV画面で見なおしてそれが明らかなミスであったと彼は理解しただろう。彼にとっては良い勉強の機会になっただろうし、おそらくこのようなミスを繰り返すことはないだろう。

 

ホンダライダーの2人はレースに先立ちホンダ本社を訪れ、伊東社長と面会した。その場でホンダの伊東社長はマルケスに「アラゴンのようなミスは二度としないように。」そして「日曜は君が優勝するのを見に来るから。」と伝えたそうだ。優勝がマルケスにとってベストな結果であるのは間違いないが、彼自身も何をするかは理解しているだろう。ダニ・ペドロサとヴァレンティーノ・ロッシより前でゴールすること。つまり優勝するか、ロレンゾの後に続いて2位表彰台を獲得するかだ。

 

マルケスにとって最も脅威となるのはチームメイトのペドロサだろう。彼は茂木では過去6年間で2回の優勝と3回の表彰台という素晴らしい結果を残している。彼が表彰台を逃したのは、ここ最近では2010年の練習走行中に鎖骨を骨折した時だけだ。ヤマハもまたロッシが1勝、ロレンゾが2勝という結果を上げている。ロレンゾに関して過去6戦で誰よりも多くのポイントを獲得しており、インディアナポリス以降連続して表彰台に登っている。

 

ロッシはミサノで優勝したもののアラゴンでは転倒してしまった。その時の怪我で右手人差し指を骨折しており、ライダーにとっては致命的な怪我であると言える。ロッシはブレーキを右手の人差し指、中指、薬指でかける。最も多くの圧力がかかるのは中指だが人差し指も非常に重要だ。ロッシは中指だけでブレーキングする方法を試してみると語っていたが、長年のライディングの習慣を変えるのは容易ではなかろう。この怪我がフィリップアイランドの前であれば、大きな問題にならなかったかもしれないが、茂木は強力なブレーキングポイントで有名なサーキットだ。なにせ、昨年から大径のブレーキディスクの使用が許可されたくらいなのだから。

 

強力なブレーキングが必要とされるということは、右手首の手術からカムバックしたニッキー・ヘイデンにとっても問題になるだろう。特に茂木の場合はアラゴンと異なり、ハードなブレーキングゾーンは右コーナーの手前に存在する。つまり、より右手首に負担がかかりやすいということだ。

 

逆にハードブレーキングが多いということは、ブレーキングが非常に強力なDucatiが有利であるとも言える。特に最近のデスモセディチはコーナーのターンインとコーナー出口の加速が向上しており、ライバルにとって強力なバイクになりつつある。


Ducatiファクトリーの両ライダーは表彰台を共に獲得しているしドヴィヅィオーソとイアンノーネの2人は共に戦闘力が高い。クラッチローに関しては新しいエンジンとシャーシを提供されてはいないものの、アラゴンでのインタビューの通り、彼の士気が高まれば、それは大きな問題にはならないだろう。アラゴンでの表彰台は、彼がずっと必要としていた自信を彼に与えただろう。ドヴィヅィオーソはここ数戦トップとの差をどんどん縮めており、新しいエンジンとシャーシがそれを後押ししている。茂木の天候次第ではあるが気温が低い状態での開催になるのであれば、Ducatiが使えるエクストラソフトタイヤが威力を発揮するだろう。

 

ポル・エスパロガロは茂木でのレースを待ち望んでいた一人で、彼はここ数戦あらゆる種類のコーナーのエントリー方法を実験しているようだった。彼は最近特にMoto2スタイルのライディングを積極的に試している。これはブレーキングで意図的にリヤタイヤをスライドさせることでブレーキングの限界点を高めるというものだが、今のところ上手く行っているように見える。そもそもヤマハのバイクはスムーズなライディングに対応したものなので、この乗り方が出来るサーキット、コーナーは限られる。つまりブレーキングが直線上で完了出来るようなコーナーにおいて有効ということだ。つまりどういうサーキットかというと茂木だということだ。茂木は多くのストップ&ゴーのコーナーが存在し、エスパロガロにとっては最高の実験場だろう。

(motomatters)