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★バイクの燃費の違いはなぜ発生するのか?

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Cycle Worldの「ケヴィンに聞け」に載っていた面白い質問をご紹介。

「なぜバイクによって燃費は違うのか?」という謎です。
確かにバイクによって燃費は違いますが、そういうもんだと思ってしまいがちですよね。

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Q

「私は2台のバイクを所有しています。1台は2009年型のカワサキKLR650で、もう一台は2007年式のトライアンフ・タイガー1050です。タイガーはKLRのほぼ3倍のパワーを持ち、排気量も2倍ほどです。しかし2台の燃費はほとんど同じです。タイガーのほうがパワーも重量も、全体の動いている部品も多いのに、なぜ同じような燃費なのでしょうか?KLRは大好きなんですが、本来パワーに変換されるべき燃料は一体どこに行っているんでしょうか?」

A

「2台のバイクをハイウェイ上で走らせると仮定しましょう。タイガーは60%排気量が大きく重量も重いでしょう。タイガーはフューエルインジェクションモデルで、なおかつ12.0:1という高い圧縮比のエンジンです。」

 

「対して、KLRはキャブレターで9.8:1という圧縮比です。キャブレターの場合、冷間時であってもリーン・バーンにならない安全領域で調整されており、ある意味リッチな燃焼をするように調整されています。一方フューエルインジェクションの場合、常に最適な燃焼を行うように”リジェット”することが可能です。これにより、タイガーは常に気温や高度に対して最適な燃焼を続けることが可能です。一方でKLRは冷間時に通常になるような調整となっているので、普段はリッチな燃焼状態で走っていると言えます。」


圧縮比が上がるとトルク、そして燃費が向上します。(燃費が良いことが知られるディーゼルエンジンの場合、その理由の半分は圧縮比が非常に高いからです。)しかし、燃費に恐らく一番影響があるのはエンジンの回転数でしょう。タイガーは完全にハイウェイを走る事を想定されたツーリングバイクです。低い回転数でエンジンの抵抗も少ない中で快適に走行することが出来るはずです。一方KLRはオフロード走行を考えられているバイクのため、5速ミッションでローギヤードのミッションを搭載しているでしょう。タイガーは6速ですが5速でエンジンの回転数を上げて走らざるを得ないKLRは、より多くの抵抗を発生させ、より多くの燃料を消費していると言えます。」

 

「通常、気筒数が少ないエンジンのほうが4気筒バイクに比べて熱効率が良いものです。
スーパーバイクでも見て取れるように、1000ccの4気筒は明らかに1000ccの2気筒と比較して大きなラジエーターを搭載しています。KLRの回転数がタイガーのそれには遠く及ばないことはこういった理由もあるでしょう。色々な問題が絡みあって燃費の違いを生み出しているわけですから、2台のバイクの燃費の違いの直接的な理由は一つということではないでしょう。」


Why Does My Kawasaki KLR650 Get The Same MPG As My Triumph Tiger 1050?