気になるバイクニュース。

世界のバイクニュース、MotoGP最新情報、各メーカーの新車情報などを紹介しているブログメディアです。

★MotoGP2014 アッセンGP決勝後プレスカンファレンス 全文インタビュー

Sponsored Link

だいぶ間隔が空いてしまいましたが、先週のアッセンGP決勝後のインタビューをお届けします。

f:id:teletele916:20140706163553p:plain

 

ニックハリス

「さて、あなたの連勝を止める為に皆最善を尽くしているわけですが、今回は天候がその役割を果たしていました。タフなレースでしたね。」

 

f:id:teletele916:20140706130050p:plain

マルク・マルケス

「そうですね。とにかく大変なレースでした。完走することを第一に考えていました。こういうコンディションもフラッグtoフラッグのレースもほとんど経験が無いですから。でもチームのおかげでライディングに集中して行くことが出来ました。レインからスリックタイヤに切り替えた時は、かなり緊張しました。段々とレインレースでも落ち着いてライディングが出来るようになっている実感があります。後半は路面のコンディションも良くなってきたので、優勝を目指して走行しました。」

 

ニック・ハリス

「こういうレース展開の時はチームの力、そして天候の行方が非常に重要ですね。」

 

マルケス

「もちろんそれがキーポイントです。チームのお陰でパニックにならずに全てをコントロールしてクレバーに走ることが出来ましたね。出走前もどちらのタイヤで行くかの判断が的確に出来ました。」

 

ニック・ハリス

「8戦8勝ですね。ザクセンリンクで9勝目を上げて夏休みというのが最高のシナリオですね。」

 

マルケス

「もちろんそうですね。ザクセンの場合はここと同じく天候が不安定なので天候がどうなるかの判断は難しいですね。ダニも凄く得意なコースですし、ホルヘも早いでしょう。いずれにせよ優勝を狙って行きますよ。」

 ニック・ハリス

マルケス選手ありがとうございました。それでは次にドヴィツィオーゾ。今回は難しいコンディションでしたね。雨のレースでチャンスと思ったでしょうか。」

 

f:id:teletele916:20140706125955p:plain

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「雨の場合、コースがどうなるかを理解するのは難しいですね。そしてそこからドライになっていく場合は特にね。今回は路面の乾燥していくスピードが非常に速かったですね。レインタイヤの間はかなり良いペースで走れていて、マルクとのギャップもしっかりとコントロールして走行することができていました。その後追いつかれてしまい、2周マルケスの後を追っていきましたが、彼のほうがペースが速く付いていけませんでしたね。」

 

ニック・ハリス

Ducatiでの表彰台獲得を追加しましたね。」

 

ドヴィツィオーゾ

「ええ。こういったコンディションでこの順位で終えることが出来たのは素晴らしいことですね。タイヤが冷えた状態でのスタート、それから減速の部分でのコントロールがこういった中では非常に難しく、レインタイヤからスリックのマシンに乗り換えてのレースは難しかったですね。そうした中でのこの順位に関しては、チームにとにかくお礼が言いたいですね。レースウィークを通じて素晴らしい戦略で戦う事が出来ました。」

 

ニック・ハリス

「ドヴィツィオーゾ選手 ありがとうございました。さて次にペドロサ選手、今回は2回目の3位ですね。今回はバルセロナと異なり、かなり大変なレースでしたね。」

 

f:id:teletele916:20140706164506p:plain

ダニ・ペドロサ

「こういったシチュエーションで両方のセットアップのマシンがあって、天候の読みが利かない時は難しいですね。でもチームがどちらで行くにしても最高の状態でマシンを用意していてくれました。ストラテジーも悪くなかったし、スタート前にも落ち着いていました。オープニングラップでトラックがそれほど濡れていないことがわかりました。天候はまた雨が降りそうだったので、それほどプッシュしないようにしたんです。レインタイヤは熱が入ると直ぐにダメになってしまいますからね。」

 

「そうしていたら、マルケスとドヴィツィオーゾに先行されてしまい、トラックも乾いてきました。だから彼らよりも速くスリックタイヤのマシンに交換しようと思っていたんですが、いつ頃からしっかりと乾いてくるかを見極めているうちに、結局彼らと同じ周でのマシン交換となってしまいました。結果的にはアレイシとドライで良いバトルが出来ましたね。」

 

ニック・ハリス

「今回のアレイシとのバトルは最終ラップまでもつれ込む素晴らしいバトルでしたね。」

 

ペドロサ

「ドヴィツィオーゾが言ったように、レインタイヤからスリックタイヤのマシンに乗り換えると非常にフィーリングが異なって慣れるのに時間がかかるんです。どこまでプッシュ出来るのかを探るのが結構難しいんですよね。途中雨が降ったりして難しい展開でしたが、表彰台が直ぐそこだったので頑張りました。」

 

ニック・ハリス

「ありがとうございました。それでは他に質問がある方はどうぞ。」

 

Q

「今シーズンはクラスを圧倒した走りをしていますが、あなたにとって現在の脅威と言えるものは何でしょうか?」

 

マルケス

MotoGPマシンを操縦するうえでは、その全てが脅威と言えますね。ただ現在は自分は凄い良い状態にあると思います。体調もマシンも完璧なコンディションだと言えます。いつしか誰かに負けて勝てない感覚を味わう時が来るでしょう。今日なんかもそうでしたが、常に自分たちの全力を尽くして準備をして、自信を持って向かっていけば、良いレースが出来ると思っています。」

 

Q

「レース前にレースが終わったらカメラタワーに登ろうとか考えていたんですか?」

 

マルケス

「もちろんレース後ですよ。あそこからグランドスタンドが満員だったのが見えて、丁度良いかなと思ったんで。あれは面白かったですね。」

 

Q

「チャンピオンシップの中であなたを負かすことが出来たライダーの名前が。。。(最後よく聞き取れず)※マルケス兄弟が勝ちまくっている事に対する質問だと思われます。」

 

マルケス

「弟は凄く良いレースをしてましたね。弟と一緒にもっとプッシュしていかねばと思います。二人のモチベーションが高ければ、難しいチャレンジでも簡単に思えるでしょうね。」

 

Q

「今日はドヴィツィオーゾと争っていたわけですが、現在の感覚としてライバルと走っているという感じなのか、自分自身で好きに走っているのかどちらでしょうか?」

 

マルケス

「バイクの上での感覚を感じながら自分なりに走るんですが、今日はドヴィツィオーゾに追いつこうとしていました。ドライでは自分のほうがペースが良いことがわかっていたので、プッシュしました。ライバルと走るというのは、自分をよりプッシュするということに繋がりますよね。」

 

Q

「3人にお聞きします。今日のレースは最初からスリックで行こうかと思いましたか?」

 

マルケス

「最初はスリックで走ろうと思ったんですが、コンディションをチェックしたところセクター1とセクター4が完璧にスリックでは無理だなと思ったのでレインタイヤを選択しました。」

 

ドヴィツィオーゾ

「ウォームアップである程度把握しようとしたんですよね。ただスリックで走るにはコーナーがあまりにも濡れていて危険でした。トラックは直ぐに乾く事はわかっていましたが、皆が同じタイヤで走ってくれれば戦闘力もそれほど変わらないと思っていたのもあり、レインタイヤでスタートしました。」

 

ペドロサ

「1周めのサイティングラップの後に雨が降ってきたので、レインタイヤのマシンに変更しました。レインのマシンに変えた後にさらに走ってみましたが、その時にまた雨が降ってきたので、やはりスリックは無理だなと思ったんですね。」

 

Q

「こういう混乱したレースのなかで、最終ラップに集中力を保つのは大変ではなかったですか?」

 

マルケス

「そうですね。こういうレースにおいては縁石やウェットパッチなども路面が乾きだしてからも注意していなければなりませんからね。でも終盤はドヴィツィオーゾとの差がかなりあったので、それが安心出来る材料にもなりましたね。」

 

Q

「モーターレース以外に好きなスポーツはありますか?例えば水泳とか(笑)」

 

マルケス

「バイクに乗ることが一番好きですね。自転車とかモーターバイクが好きですね。水泳は嫌いですね。ああいったパフォーマンスをしましたけど、水は魚のためのものでしょ。(笑)」

 

Q

「サイティングラップは何周しましたか?」

 

マルケス

「1周ですね。」

 

Q

「なぜ他のライダーのように2周しなかったんですか?」

 

マルケス

「あの状況でもう1周する意味が無かったからです。タイヤにも負荷がかかるし、一度ピットに入ってタイヤを冷やしてまた出て行くにしても、チームにもマシン交換か?というストレスもかかりますし。サイティングラップで2周走ることにアドバンテージを感じなかったんですよね。」

 

Q

「その決断はチーム、それともあなたによるものですか?」

 

マルケス

「チームとは最初からサイティングは1周でという合意でいました。ただ、最終的に決めるのは自分ですが、それでも1周走ってみて必要ないなと思ったんですよね。」