★フレディ・スペンサー「マルケスの記録更新は驚くべきことでは無い」

フレディ・スペンサーが、勝ち続けているマルケスの記録更新に関しては「驚くべきことではない。」と語っています。MCNの記事です。 

マルケスは最高峰クラスでの優勝した最年少記録など、スペンサーが記録した記録を次々と更新している状況だ。スペンサーは1985年に250、500クラスの同シーズンでのダブルタイトルなどの輝かしい記録を保持している。

2014年シーズンに関しては、マルケスはMotoGPという場を彼一人の舞台に変えてしまっている。開幕から6線連続でのポールポジションそして優勝という結果は、2014年シーズン全勝も可能では？という憶測を生んでいる。

スペンサーは、マルケスは今までの歴史上の偉大なライダー、マイク・ヘイルウッド、ジャコモ・アゴスチーニ、ヴァレンティーノ・ロッシなどと名を連ねることが出来るだろうとしている。

スペンサーは最近ル・マンGPに観戦に訪れ、MCNに「マルケスは素晴らしい才能の持ち主だね。彼が今まで残している結果は本当に驚嘆に値する。毎回彼は早くなり、マシンの上でも非常に快適そうだ。間違い無く彼は歴史に名を残すライダーになるね。」と語っている。

彼を特別な存在にしているのは、RC213Vを寝ている状態から加速しながら起こし前に進んでいく技術だ。

「我々ライダーは、バイクを止める、曲げる、加速させるという全てを、タイヤと路面の接点のわずか数インチの世界で行っているんだけど、マルケスはバイクをライディングする上で最も大切な技術、どうしたら最も効率よく加速させることが出来るか？という点を完璧に理解しているよ。」

「これを完璧に理解しているというのはもの凄く大きなアドバンテージだね。タイヤと路面の接点だけで我々はバイクとの信頼関係を築いているんだ。彼が持っている技術は本当に凄いものだよ。多くの人が現代のライダーは多くの電子制御に頼りきっているというけど、実際に今バイクに何が起きているかを理解して最適な行動をするというのは、物凄い技術なんだ。」

「マルケスに関してもう一つ言えるのが、何かトラブルなどの状況が起きた場合に、いかにそこから立ち直るか？という技術が凄いということだね。普通これは多くの経験とスキルがいるんだ。こういった技術を持っているライダーに共通しているのは、すべての物事を予想しているという事。何かが起きたとしても既に想定の事項であるから落ち着いて完璧な対処が出来るんだ。」

「去年、彼は練習の中で何回か転倒した。ただ彼はそこから完璧に学習し、こうしたライダーに特徴的なスキルである【学習しリスクを最小化する】という技術を身に付けたね。」

「もし彼が18勝できるか？ということを意識しだすと、シーズン全勝は難しくなるかもしれない。ただ何事も起きる可能性はあるからね。ただ、彼の今までのレースに対する姿勢というのは、まさにレースで勝つためには最適な姿勢だと言えるね。18戦全勝を達成するのは1つ1つを個別のセッションとして捉えて挑むことだね。先の事を考えすぎてしまうと手元が危うくなるから。ただ、彼はそれを良く理解しているよ。」

（情報元　MCN）