★MotoGP2014 ヘレス マルケス「コーナーでのグリップを得るために縁石を利用した。」
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ヘレス戦の後のフルインタビューを訳してみました。
マルケスはまさかの【縁石走り】でグリップを稼いでいた!とのこと。
んなアホな!と思いますが、本人談なんで本当なんでしょうね(笑) ペドロサも思わず「皆にわかるように説明してよ(笑)」と突っ込んでいます。
いやはやマルケス。。こういった思いつきも天才的ですね。
Q
「さて、今までに走った事がないサーキットでの優勝ですが、どうでしたか?」
マルケス
「アルゼンチンは良く知っていて得意なコースでしたが、ヘレスは初めてのコースですしあまり得意なコースでは無いので、この勝利は非常に嬉しいです。」
「特にロッシやペドロサ、ロレンゾが練習段階から凄く強かったですからね。最初の周で後続とのギャップを開けられたので、そのギャップを維持して逃げ切る事ができました。」
Q
「これだけ多くの観客の前で、ポールスタートでフィニッシュするのは大変では無かったですか?」
マルケス
「いつもなら20周くらいならですけど、ここの27周でこれだけのお客さんの前で、そしてこれだけ厳しい路面状況でフロントタイヤもあまりグリップしなかったので非常に大変でしたね。最終周に少し集中が途切れたんですが、なんとかこのアドバンテージの確保と、25ポイントを取ることに意識を集中しました。」
Q
「シーズンスタートとしては完璧ですね。」
マルケス
「そうですね。完璧ですね。ポールtoウィンできたわけですし、今凄くいい状態なんですよ。チームもバイクも凄く良い状態だし、これからも勝利を重ねられるように全力を尽くしますよ。もちろんいつか連勝が止まる時が来るかもしれませんが、その時はチャンピオンシップを意識してポイントを取ること、確実に表彰台に上がることを大事にしたいですね。」
Q
「この次のル・マン・サーキットは今までのサーキットとは異なり、かなり難しいと思いますが。」
マルケス
「ル・マンの場合はいつも天気が問題ですよね。去年は予選は晴れで1位、決勝で雨の中3位に入りましたが、今年はどうなるかわかりませんが、いつもどおり100%の全力を尽くしますよ。」
Q
「ヴァレンティーノ 今日は実に素晴らしい結果でしたね。」
ロッシ
「凄く嬉しいですね。ヘレスは凄く好きなコースだしね。2010年から表彰台には入っていないし、今週はずっと戦闘力が高い状態でレースウィークを過ごせていたしね。今朝もチームと一緒になってマシンの改善を進めて最適なタイヤのコンパウンド(ハード)を選べたわけだしね。」
「トップ4位の選手の中でフロントにハードタイヤを選択したのは自分だけだったんで、実を言うとレースの中盤まで心配だったんです。序盤は自分にしても他の選手にしても、マルクは別だけど非常に難しいコンディションで、何とかマルケスに食いついて行こうとしたんですが今日のマルケスは速すぎましたね。だから少しでも彼に近づけるようにという感覚で走りました。」
「ここは観客も凄く熱いし、コースとの距離が近いから凄くサポートしてもらっているのを感じますね。皆のためにも常に限界まで攻めてレースをする感じになりますよね。今日はレース開始から終了まで凄く良いペースで走ることが出来て満足しています。最後にペドロサが追い上げてきているのはわかっていて、彼のほうが少しペースが速いのもわかっていたんですが、何としても2位を渡したくなかったので諦めませんでした。最終周で少しリードがあったので2位に入れましたね。」
Q
「明日は大事なテストが控えているので、パーティーは無しですね。」
ロッシ
「そう。凄く大事だね。明日は色々なバイクのセッティングを試そうと思っているので、凄く大事ですね。」
Q
「ダニ 今日のレースのスタートは非常に難しいコンディションでしたね。」
ペドロサ
「そうですね。非常に難しい状態でしたね。なんとか強い走りをしようしようとしたんですが序盤は難しくて、コーナーで2回もあわや転ぶところでした。だからそれ以上プッシュすることが出来なかったんです。とは言えレースは長いんだしと思って、自分のリズムを取り戻すよう意識しました。ただ、なかなか前のヤマハ2台に追い付くことが出来なくて、序盤は本当に苦戦しました。」
「後半になってようやく乗りやすくなってきたので、残りわずかな状態でロレンゾをオーバーテイク出来ました。最後にロッシもパス出来るかと思ったんですが、あとコーナー1、2個で無理でしたね。後半はフロントのグリップが失われてしまって苦戦しました。なんとかクラッシュしないように走りました。表彰台は獲得出来たレースでしたが、本当にタフなレースでした。素晴らしい走りをしたマルクを讃えたいと思います。」
以下他のジャーナリストからの質問
Q
「100戦目ということですが、今回は最も退屈なレースだったのでは?」
マルケス
「オースティンのほうが退屈でしたね。今回はレース開始前はペドロサとロッシともつれてアルゼンチンのようなレース展開になるかと思ったんですよ。ペドロサがユーズドタイヤで凄く速いタイムを出してしたので、後半に彼に追いつかれると思っていたんです。序盤から大きくリードを稼げたのでそれを活かしました。でもやっぱりアルゼンチンやカタールのようなレース展開が好きですね。」
Q
「去年まではレースの序盤まで非常に強かったわけですが、今年は前の2戦でもそうでも無いようでしたが、何が違うんですか?」
ペドロサ
「今までは後半になってリヤタイヤのスピンが多くなってしまっていたので、それを改善するようなセッティングにしているんです。明日は今後のレースに備えてそういった部分のバランスを取る作業を予定しています。」
Q
「ピットボードにメッセージが書いてありましたが、あれはどういう意味ですか?プッシュしろなのか、アタックしろなのか。」
ペドロサ
「スペイン語で書いてあるんで、皆わかるでしょ(笑)もっと飛ばせというような感じですよ。いつも100%で走っているんで、まぁリマインダーみたいな感じですけど。」
Q
「3人にお聞きしますが、明日のテストの内容を教えてもらえますか?」
マルケス
「特に変わったことはしません。色々と改善、新しい試みをするだけです。」
ロッシ
「明日に関しては残念ながらそれほど新しい事はありません。ただ、電子制御とアクセラレーションの部分での改善とタイヤに関してですね。」
ペドロサ
「新しいパーツは無いですが、レース前半で弱いという部分に向けての改善を進めるつもりです。」
Q
「勝利を重ねて他のモチベーションが必要になるということをマルケスに伝えますか。というのもあなたは過去にこのクラスで勝利を重ねていたわけですから。」
ロッシ
「そうですね。過去とはホンダも状況が違いますから。自分の場合は2003年に新しいモチベーションが必要だったわけで、何が必要かは自分の心に従うしかないと思いますよ。自分にとってヤマハに移籍したのはいい判断でした。ただどのライダーもそれぞれの考えやキャリアがあるわけですから。」
Q
「他のライダーよりも0.5秒近くも速かったわけですが、T2では凄く遅かったですよね。」
マルケス
「全てのレースの中でその部分だけヤマハにどうしても勝てない部分だったんですね。明日はその部分、なぜヤマハがホンダ機よりも速いコーナリングスピードを維持できるのかを詰めたいと思います。」
Q
「コーナー部分で苦戦しているということでしたが、コーナーというよりも縁石の上を走ってましたよね。」
マルケス
「そうですね。なんとかコーナーの中でグリップを得るために縁石の上を走りました。コーナーの中頃でグリップを失って失速してしまうので、それで縁石を使っていたんです。実際に縁石の上を走ると、少しだけですけどグリップが良くなるんですよ。」
Q
「なぜコーナーの縁石部分でそんなにグリップを稼げるんですか?我々”人間”にわかるように説明して下さい。」
ペドロサ(思わず突っ込む)
「ホントだよ。説明してよ(笑)」
会場爆笑。
マルケス
「説明は難しいんですが、縁石の上だとよりグリップを稼げるんですよね。それだけですよ。」
進行役
「他に質問はありませんか?それではこれで終わります。3選手ともありがとうございました。」