★MotoGP2014 アメリカズGP ブリヂストンレースレビュー
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先週のアメリカズGPのブリヂストンによる後日談が出ています。
ハードコンパウンドのリヤタイヤを履いていたのは、結局マルケスだけだったんですね。。
フロントは全車共通でミディアムであった事と、レプソル・ホンダ2台のペースを考えると、レプソルのマシンはタイヤに優しいマシンなのかもしれませんね。
MotoGP2014 第2戦のアメリカズGPで、マルク・マルケスがチームメイトのダニ・ペドロサに先行する形で2年連続優勝を果たした。
レースはモビスター・ヤマハチームのホルヘ・ロレンゾのジャンプスタートによって始まり、ロレンゾはライドスルーペナルティを課されたことにより、予選までに仕上げてきた全てを失った。
主たるライバルが脱落した事により、マルケスは2.03秒台で安定したラップを刻み、後続との差をどんどんと開いていった。唯一マルケスについていけたペドロサでさえも、レース終了時には4.124秒の差を付けられている。
3位に入賞したアンドレア・ドヴィツィオーゾはDucatiに移籍しての初めての表彰台を獲得している。
若干の雨がレース前に降ったものの、レース前にはコースはドライになり、トラックの温度も前日に比べるとだいぶ低い状態でのレースとなった。一番温度が上がった段階でも、トラックの温度は33℃であり、前日に比べると10℃も低い状態だった。
ミディアムコンパウンドのリヤタイヤがこのコンディションには最適で、23人の出走ライダーのうち16人がミディアムコンパウンドを選択した。オープンクラスのライダーのうち6人がソフトコンパウンドのリヤスリックを選択し、優勝したマルク・マルケス選手のみがハードコンパウンドのリヤスリックを選択した。フロントタイヤに関しては、全選手がミディアムコンパウンドを選択した。
サーキットの路面コンディションが昨年よりも良くなっていたためにラップタイムの平均は上がり、コースレコードはマルク・マルケスが3週目に記録した2'03.575となった。
レース全体の時間(開始から終わりまで)も昨年よりも9秒早くなった。
ロサイルに次ぐシーズン2勝目により、マルケスは2位のペドロサに14ポイントの差を付けてライダーズポイントランキングを独走している。3位のヴァレンティーノ・ロッシはさらに8ポイント離されている。
ブリヂストン ヤマダ氏
「マルケスの2勝目とレプソル・ホンダの表彰台ワンツー独占に祝辞を送ります。またDucatiが表彰台に帰ってきたということも喜ばしいことですね。素晴らしい走りをしたアンドレア・ドヴィツィオーゾとチームに祝辞を送りたいと思います。クラッチローが転倒によって怪我をしてしまったことは残念ですね。一刻も早い彼の回復を願っています。第3線のアルゼンチンでも変わらずにエキサイティングなレースが展開されることを願っています。8月に開催されるインディアナポリスGPで再びアメリカに戻れることを楽しみにしていますよ。」
ブリヂストン アズマ氏
「決勝時のトラック温度は低かったものの、昨年よりも路面コンディションが良かったことにより、レース全体のペースは早くなりましたね。マルケスのみがハードコンパウンドのリヤタイヤを選択していましたが、彼にはあれが合ったんでしょうね。今回はハード、ミディアム、ソフトのどのタイヤもレースで有効だったと思います。」
「我々の予想どおり全てのライダーがフロントはミディアムタイヤで走行していましたが、数名のライダーはフリープラクティスや予選の結果から想定していた以上にフロントタイヤが摩耗してしまったようです。現在この状況については調査中です。」
「今までポールスタートでそのままフィニッシュしたレースはなかったので、この勝利は非常に嬉しい一勝です。今までと違う感じだったので集中力を維持するのが大変でした。今日また新たに25ポイントを加算出来たのは良かったですね。今回のアメリカズGPは自分の得意なコースだったので勝利はそれほど難しくなかったんですが、次のアルゼンチンは難しいレースになりそうですね。」