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★MotoGP2017 スコット・レディング「今までのところ非常に厳しい」

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MotoGPデビュー以来厳しい戦いをしているレディング選手。年齢的にはまだまだ若い24歳ですから、今後の成績次第ではファクトリーシートを目指せなくもないわけですが、果たしてどうなるでしょうか。 f:id:teletele916:20170301064635j:plain スコット・レディングは、MotoGP4年目のシーズンを、2年目となるPramacで過ごす事になる。Paolo Campinotiによって運営されるこのチームは最高峰クラス16年目で、2005年からDucatiを走らせている。このチームは若き才能を育て磨くチームでもある。


ここを巣立った最後の選手はアンドレア・イアンノーネだ。彼はDucatiファクトリーチームに加入する前に2年間をPramacで過ごした。その後に続くのは26歳のダニロ・ペトルッチかもしれないし、24歳のスコット・レディングかもしれない。我々は彼が2017年シーズンをどう捉えているのかについてインタビューを行った。


Q

「2017年シーズンが始まりますが、冬期テストはどんな感じでしょう?」

スコット・レディング

「難しいテストであるというのは隠しませんよ。バレンシアでのテストが違うバイクであったというのは考慮には入れていません。セパンではチャタリングに苦しみ、フィリップアイランドではコーナーエントリーでのリアグリップに苦しみました。どのサーキットも異なりますが、常にネガティブに感じるのはフロントのフィーリングです。フロントが非常に高く固いと感じるんです。色々と試したんですが、ラップタイムは全く向上していません。ポジティブなのはいろいろな事を試したので、カタールではまた異なる解決策を試すことが出来るということです。仕事の仕方が今年は異なっています。バイクは気難しく、自分に合ったセッティングを見つけるために多くの作業が必要です。とにかく自信はあります。今はおとなしく構えて、改善方法をステップ・バイ・ステップで探していくことですね。」


Q

「GP15とGP16の主な違いはなんでしょうか?」

スコット・レディング

「GP16はポテンシャルがあると感じますが、旋回性とチャタリングに関して苦戦しています。2台のバイクの違いは小さいんですが、同じセットアップではありません。Ducatiは異なるフロントフォークのバイクをよこしたんです。リアショックも違うものです。エンジンに関して何かが違うんですが、それがエンジンキャラクターを少しナーバスにしています。オーストラリアで変更を施してチャタリングは収まりました。ただセットアップに関してはまだ作業中です。昨年のセッティングに近づけるほどに快適性を感じています。」


Q

「ライディングスタイルを変える必要はあるのでしょうか?」

スコット・レディング

「フィリップアイランドではエンジンがよりナーバスで、全体的に少しそうした感じでした。どちらかと言うと、バイクを理解して適応するということだと思います。ライディングスタイルを変える必要はありません。バイクに100%の自信はありません。特にフロントに関してはそうですね。テストで毎回転倒しているんです。これは自分のスタイルでは普通の事ではありません。フロントのフィーリングがとにかくないんです。カタールではフロントフォークのフィーリングを向上させるための何かをテストすると思います。ラップタイムを見てもラップにタイムに集中するような状況ではないですね。また電子制御に関しても学んでいるところです。例えばオーストラリアでは、間違った方向に1日を使ってしまいました。細かいディテールに関して作業をしていたんですが、時には自分に新しいことなので、何が問題か気付くのに時間がかかるんですよ。」


Q

「チームがサポートしてくれていると感じますか?」

スコット・レディング

「Ducatiに関してはいつも良い感触ですよ。Pramacチームも好きですし。常に自分をサポートしてくれます。今年はダニロがファクトリーバイクに乗っていますから、彼らはいつもより忙しい感じですけどね。」


Q

「Ducatiのサポートは感じますか?GP17がガレージに来たことで、チーム内のバランスに変化はあったんでしょうか?」

スコット・レディング

「Ducatiはいつも情報をしっかりと聞いてくれますし、サポートもしてくれます。ただ、結局のところ自分は昨年のバイクに乗っているわけですから、彼らはこのバイクをこれ以上開発したいとは思いませんよね。彼らはセットアップの解決策に関してのみ助けになってくれますが、GP16は過去のバイクなのでそれ自体の改善は望めないんです。これは理解しています。」


Q

「こうした技術的な不利が、あなたのアプローチにどのような影響を与えているのでしょうか?」

スコット・レディング

「少し不利だというのはわかっています。ただ同時にプレッシャーも少ないですね。ダニロはファクトリーライダー達と戦う必要があり、それが彼の目標です。彼は自分と同じような順位ではレースを終える事が出来ません。彼は毎回自分を負かさないといけないんです。バウティスタとバルベラが、より自分の目標という感じですね。まぁ自分のバイクは良い動きをしますし、何かを証明するような肩の荷があるわけではないんです。」


Q

「ダニロとの関係は?」

スコット・レディング

「アラゴンで彼が自分を吹っ飛ばすまではOKでした。彼は2度アタックしてきて、3度目に自分をふっ飛ばしたんですよ。そして謝罪の言葉はありませんでした。こうした事はチームがGP17を得た今年はさらに問題になります。その後に話し合いをして、彼は2戦経過した後にようやく謝罪をしました。ただこれは過去の出来事です。非常に仲が良かったんですが、こういった事があるとね。。」


Q

「MotoGPでは4年目で、12位、13位、15位という結果です。Moto2で活躍した後にこれほど苦戦すると思いましたか?」

スコット・レディング

「常に最高の装備でレースをしてきたわけではありませんから、常に苦戦しています。Moto2最後の2年間以外はずっとこんな調子です。Moto2では優勝も表彰台もありましたが、手首を骨折したことでチャンピオンシップ優勝を逃しました。それからMotoGPに転向して1年目はホンダのプロダクションレーサーに乗りましたが、あれは時間の無駄でした。その後はファクトリーホンダに乗りましたが、そこで用意された内容は彼らが話していた内容とは異なりました。またその年も無駄になったんです。昨年Pramacに移籍して状況が変わりました。Ducatiには非常に良い感触を得ています。ミシュランがリアタイヤを変更してから苦戦するようになったんです。それにも関わらず、トップ8だとか素晴らしい成績を収める事が出来るんですよ。ただ不運にも多くのメカニカルトラブルが起きて、3戦DNFとなりました。とにかく、未だに良い状態ではありますし、良いレースもありました。ただバレンシアで乗っていたバイクと開幕戦で乗っていたバイクが全く同じだったということは問題です。他のライダーのほとんどのバイクは、何かしら進化していたのにね。ですからシーズン後半にトップ10で戦うのは難しかったです。」


Q

「今年の希望は?」

スコット・レディング

「GP16はドヴィツィオーゾやイアンノーネが昨年使っていたのと全く同じバイクではありません。異なるエンジンが積まれています。ギアボックスも少し違いますし、レブリミットも少し低いですね。そう違うわけでもないですが、同じではありません。今年の期待?ラップタイムを見るとその差は小さいですし、メーカーは大きく前進していますね。テストは今までところ非常に厳しいです。ただ適切なリズムを見つける事が出来れば、トップ10ですね。昨年よりも良い結果を出してポイントを獲得したいですね。」


Q

「新しいクルーチーフであるクリスチャン・ププリンに関するフィーリングはいかがでしょう?」

スコット・レディング

「良いですね。彼はちょっと自分に似ています。彼はあまり表に出しませんが本当に集中しています。昨年(11月のテスト)良いスタートが出来ました。自分もスピードがあり全てが簡単に思えました。今年は非常に苦戦していますが。ただこれはポジティブなことです。レースウィークにいろいろな解決策をテストするよりも、今ハードに働いてテストの中でバイクを学んだほうが良いですね。」

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