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★MotoGP2017 ダヴィデ・ブリビオ「ライダー選びは最後はフィーリング」

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スズキのダヴィデ・ブリビオへのロングインタビューがありましたのでご紹介。ブリビオが考えるクリエイティブとは?という内容、新しいチームの設立の背景などについて語っています。 f:id:teletele916:20170222093607j:plain

(Photo courtesy of michelin)

どのようにしてMotoGPに参戦する小さなメーカーがより資金力もあるホンダやヤマハのような大きなメーカーを破るのか?これはスズキのチームマネージャーであるダヴィデ・ブリビオに課せられた疑問であり、昨年スズキのマーヴェリック・ビニャーレスがイギリスGPで優勝している。優勝はスズキのMotoGP復帰後僅か2年目にしてもたらされた。スズキの日照りは2007年からであり、ドライでの優勝ということになると2001年にまで遡ることとなる。対象的にホンダとヤマハは、2016年にオーストリアでアンドレア・イアンノーネがDucatiで優勝するまで、2010年のフィリップアイランドから優勝を続けている。

ダヴィデ・ブリビオ

「我々が成し遂げた事は極めて驚くべきことであり、僅か数年で達成した事に対して誇らしく思っています。新しいチーム、ライダー、バイクで2年前にスタートし、昨年何とか優勝出来たのは素晴らしいことでした。皆の頑張り、日本のエンジニア、チームの頑張りのお陰です。一回優勝すると我々が優勝するのは普通の事に思えますけど、けしてそんな事はありません。とても難しいことなんです。これを続けるということが難しい部分なんです。」


Q

「巨大なファクトリーチームを負かす戦略とは?」

ダヴィデ・ブリビオ

「スズキは小さなファクトリーで他のメーカーよりもリソースがありません。しかし我々には頭の良いエンジニアが揃っていると思います。しかしそこでクリエイティブになる必要があります。これはMoto2で1年だけ走っていたマーヴェリック・ビニャーレスと契約したようにね。多くが時期が早すぎる、ミスだといいましたけどね。もう1つはアレイシを選んだことでしょう。彼は今までプライベートチームでしか走った事が無かったが、ファクトリーチームに加わる準備が出来ていました。彼には彼がそれまで背負った事がないような責任を与え、我々は彼の働きに満足しています。他とは異なることをしないとだめなんです。」


堅実なルーキーシーズンを過ごした後、ビニャーレスは昨年4つの表彰台を獲得。しかし2017年にヤマハで走るというオファーの魅力に逆らえずヤマハへと移籍した。スズキはMotoGPプロジェクトでさらなるクリエイティブな手段を取り、イアンノーネをアレイシ・エスパルガロに変わり採用。その傍らにルーキーのアレックス・リンスというビニャーレスのような将来のスーパースターを獲得した。


「アレックスに関しても同様の理由です。将来にトップライダーになる可能性がある若いライダーに投資するのは面白いものです。今年は少し困難な年になるかもしれませんけどね。ただ上手い形で作業が出来れば、この先数年トップライダーを確保出来るということになります。これは挑戦です。クリエイティブになる必要がありますね。アンドレア・イアンノーネは強力なライダーです。ただ彼がスズキに来ることで、彼にはアレックスが成長するまでナンバーワンライダーという立場を用意して上げることが出来ます。これは彼にとっても新しい経験となります。彼を信じていますし、彼なら出来るでしょう。クリエイティブになるというのは、それまで試していなかった事をやるということなんですよ。」


Q

「ライダーを決定する時に何かしら統計的な分析をしているのでしょうか?」

ダヴィデ・ブリビオ

「正直に言うと、統計であるとか数学的な計算が大好きなんです。ただそれを実際に当てはめるのは難しいんですけどね。ですから統計を見て、レースで多く優勝している選手、一度も勝利した事がない選手などを見ますが、ほとんどはフィーリングですね。それにライダーの成長というのは、ほとんど予想が出来ないものでもあるんです。Moto3に才能ある選手がいたとして、Moto2に行って間違ったチーム入ったせいで苦戦しているということもあるんです。もしくはMoto2で素晴らしいライダーであってもMotoGPに入ってきてから成長したりね。本当に予測不可能なんですよ。ですからライダーを選択するというのは常にリスクがあるんです。でもこれはチャレンジなんですよ。もちろん現在の我々はマーヴェリックを育てた素晴らしい経験がありますけどね。もちろん毎回がこんなふうにはいきません。ただ、リンスは将来にMotoGPのトップライダーになると思うんですよ。」


「彼には才能があるのがわかるでしょう。統計に戻ると2013年から彼は毎年タイトル争いに絡んでいます。もしくはトップ3に入っています。Moto3、Moto2でね。 彼は新しい階級での初年度に良い結果を残します。ライダーがトップで戦う習慣、タイトル争いをする習慣を身につけると、そうしたメンタリティが身につくんです。 こうした種のライダーはMotoGPのトップライダー達、マルケス、ロレンソ、ヴァレンティーノなどはタイトルを以前に獲得しています。アレックスはタイトル獲得経験はありませんけど、彼は毎年タイトル争いをしているんです。最後までタイトル争いをするのに必要なのはコンスタントさなんです。勝利出来なければ、3位なり5位をどこかで獲得する必要がある。とにかくポイントを獲得しなければ駄目なんです。こうした事が重要なんですよ。」


「アレックスに関してはフィーリングですね。新しいプロジェクトを初めたいと思っていて、マーヴェリックはチームを去ってしまいましたからね。アンドレアがいればバイクをトップに持って行くことが出来るでしょう。そしてこの状況の中で、アレックスがいれば将来にも備えることが出来るんです。スズキにとっては将来のまた別のトップライダーということです。ですからスズキはプロジェクトを新たにしたんです。とても興奮しますし、素晴らしいチャレンジだと思います。」


Q

「クリエイティブはライダーチョイスだけに適用されるものですか?それとも他の部分にも使えるのでしょうか?」

ダヴィデ・ブリビオ

「他の部分にも適用出来るでしょう。そうしているんですけど常に新しかったり異なるアイディアを選択出来るわけではありません。スタッフやエンジニアやガレージでの仕事にしてもそうです。いかに組織化するかというのはまた別、もしくはまた別のサポートがいるかもしれません。もしかしたらまた別のエンジニアが別の仕事をするかもしれません。そんな形です。だれもがやっていることですけど、そこで努力すればアドバンテージが出来るかもしれないでしょう。」


Q

「昨年とチームとしては変わっているのでしょうか?」

ダヴィデ・ブリビオ

「少しですね。まあスタッフは同じですが。チームとその雰囲気には満足なんですよ。うちチームは本当に最高で常に向上しようとしているんですよ。誰もが自分の仕事で貢献してくれます。2年前にこのプロジェクトを始めて、それから誰もチームを去っていません。新しいメンバーは増えていますけどね。アンドレアと共にやってきた新たなクルーチーフ(※マルコ・リガモンティ)を迎えています。ただトム・オケイン(アレイシ・エスパルガロの元クルーチーフ)はそのまま残り、重要な仕事をしています。エンジニアのガレージ内での仕事の仕方を少し再組織化しました。同じプロジェクトですが仕事を分けました。今までは1人のライダーに付いて働いていたスタッフが、今度は2人のライダーを担当しているような形です。」


Q

「ヤマハであなたが働いていた事は助けになっていますか?スズキでも組織は似たような感じなのでしょうか?」

ダヴィデ・ブリビオ

「ヤマハのような形ではやっていません。ちょっと変えています。ある種の組織はどのチームでも同じです。クルーチーフ、データ担当、メカニックなんかはね。ただ電子制御に関しては異なるやり方を取る事が出来ます。ガレージの中ではマッピングの作業を行い、ガレージの裏でデータを分析します。これには異なる形で組織を作る事が出来るんです。これが恐らく主な違いでしょうね。」


メーカーのレース部門、MotoGPにかけるリソースに関しては厳重にガードされた秘密と言える。ただ2016年のヒエラルキーとしては、ホンダ、ヤマハ、Ducati、スズキ、アプリリアという形だったろう。KTMはどこに入るのか?これは恐らくDucatiと同じくらいだろう。Red Bullが後ろについているKTMは、フィリップモリスが後ろについているDucatiと同程度だろう。スズキとアプリリアは外部のタイトルスポンサーを持っておらず、Ecstarというのはスズキが所有するオイルブランドだ。イアンノーネはセパンテストで2番手タイムを記録、リンスはフィリップアイランドで6位タイムを獲得した。最後のプレシーズンテストはカタールで3月10日から始まる。

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